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題名: 後遺症がつらいんです
投稿日時: 2006-11-09 09:50:59
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 初めて自らスレッドを立てさせていただきます
 少し前に別の緘黙症のサイトの掲示板でも同様のスレを立てましたが、絶対的に覗きにくる人が少ないようで、今ひとつ盛り上がりにかけました。そこで、失礼とは思いつつ、この掲示板にかけてみます。

 私は以下のように場面緘黙症の後遺症と思われる症状に見舞われております。数少ない日本の文献――というより私が手にしたのは河合先生の著書だけですが――には後遺症についての記載がありません。
 主症状である場面緘黙が過ぎ去ってしまえば、後遺症と思われる諸症状は他の診断、たとえば「社会不安障害」や「適応障害」、「抑うつ状態」などとして治療されるか、特に表面化せず、辛さに耐えながら“だましだまし”生活しているかのどちらなのかもしれません。
 せっかくの掲示板なので、元場面緘黙症児が現在どうなっているか意見を交換し合うのも、意味があることだと思います。

 私の症状(ちなみに常にあるわけではありません)
 ・職場で雑談の輪に入れない。
 ・お店などで、「○○ください」の声が、小さく、震えるため、適切に届かない。
 ・人前で話すのがむちゃくちゃ緊張する。だからそういう場所を避ける。
 ・肝心な時に適切に自己を主張できない。そのため、誤解をうけたり不利益をこうむる。あとで「なんで言えなかったんだろう」と悔やむ。

 ――ざっと、こんなところですが、もう少し状況を細かく紹介しあった方がおもしろい(お互い興味深い)かもしれません。
 良かったら皆さんの様子をお聞かせください。


題名: もう泣きそう~
投稿日時: 2006-11-09 19:06:34
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 367
 今日は精神科受診だったので午後からの出勤でした。部屋の中で気易い2人が出張・年休だったので、いるのは緊張相手の上司とその仲良しさんでした。
 非常勤のおば様が仲良し二人組みに投げかける話題に、場面緘黙症後遺症のかいわれは入れません。その後も仲良し二人組(まるで恋人同志のよう、ご飯も歯磨きも一緒、二人とも女ですよ!)は、喫茶店にでもいるかのような盛り上がりぶり……。

 私は復職プログラム(抑うつで休職中)の仮出勤なので定時退社。終始黙りこくって与えられた仕事(パソコン相手)をこなして帰宅したのでした。

 なんか「俺っていったいなんだろう……、まあ家族を養わなきゃいけないし(妻と息子が一人ずつ)……、でもなあ」と思いつつ、泣きたくなるような心境で帰ってきて、パソコンの前にいます。そりゃあ40過ぎの親父ですから泣きはしませんけど……。

 ○職場での何気ない会話に入れない。
 ○ひょんなことで、ある人を避けてしまう(避けられてしまう)。
 ○人が仲良くしているのをひがむ(羨ましい)。

 ――こんなのが後遺症なのかなあ、と思います。


題名: 後遺症とは何か
投稿日時: 2006-11-09 19:48:14
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>数少ない日本の文献――というより私が手にしたのは河合先生の著書だけですが――には後遺症についての記載がありません。

私は緘黙症についてはまだまだ勉強中ですが、
いまのところ後遺症について学術的な研究成果を踏まえて論じたものを見たことがありません。

おそらく、なんとか緘黙症は治ったけれども、
小さい声でしか話せないとか、会話が苦手だとか、
人と接するのが苦手だとかいう症状が、
俗に後遺症と呼ばれているのではないかというのが私の理解です。

となると、後遺症は、ごく軽度の緘黙症と言うこともできるようにも思います。
何をもって「緘黙症が治った!」とするかも、人によって違うでしょう。

>まるで恋人同志のよう、ご飯も歯磨きも一緒、二人とも女ですよ!

女の人同士の仲というのは、分かりません…。
_________________________________________
:arrow: 記事の編集・削除は、こちらで受け付けております。
http://atbb.jp/smjournal/viewtopic.php?t=11


題名: はじめまして・・・
投稿日時: 2006-11-09 21:32:29
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かいわれさん はじめまして・・・
小5の長女が 緘黙児、三女が 緘黙かも?の のひめと申します。

かいわれさんのお話 すごく 理論的で整然としていて いつも 面白く読ませてもらってます。

私は ずっと 自分は 緘黙児ではなかったと公言してるのですが
このトピックを読んで 違うかも?と 思い始めました。

>・人前で話すのがむちゃくちゃ緊張する。だからそういう場所を避ける。

これって 私に当てはまります。
人前で 話すのは ホント 緊張するんです。
でも 子供達のため あえて この頃 自分を奮い立たせ 話してますが・・・

>○人が仲良くしているのをひがむ(羨ましい)。

これも すごく そう思います。
いつも 運動会とか 参観とか 私 一匹オオカミなんですよね。
知り合いはいるのですが 一緒に 行動したりするのは 苦手なんです。

>仲良し二人組(まるで恋人同志のよう、ご飯も歯磨きも一緒、二人とも女ですよ!)は、
>喫茶店にでもいるかのような盛り上がりぶり……。

あははは・・・ これ 笑わせてもらいました。
女ってのは こういうものです。
かたまっていると 安心するのですよ たぶん。
かいわれさんが 気になさる必要は ありません(笑)
可能なら 笑顔で 無視されるのが ベストかと思います・・・


すみません 話がそれました。 
・・・で話を戻して
これを機会に 私自身 緘黙症状がなかったか? よく 考えてみたいと思います (*^_^*)


題名: Re: もう泣きそう~
投稿日時: 2006-11-10 01:38:36
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かいわれさん、はじめまして。
5歳の緘黙児の母です。
かいわれさんの投稿、とても興味深く読ませていただいています。
すごくわかりやすく、ためになります。

私は緘黙ではありませんが、おとなしい子どもでした。
家では騒がしく^^;近所の幼なじみの中ではにぎやかに遊んで
いましたので、学校にいる私とは別人・・・内弁慶でした。
緘黙と通じる所はあると思います。
学校では積極的に発言していましたが、雑談が苦手でした。

 ○職場での何気ない会話に入れない。

私もそうでしたよ。輪の中にいてもほとんど聞いて相槌打ってるだけ。
「あなたはどう?」ってふられないと発言できない。
ニコニコうなずいて聞いていればいいのではないでしょうか。

 ○ひょんなことで、ある人を避けてしまう(避けられてしまう)。

なんとなく苦手だなと思っている人は
相手も私を苦手だと思っていると感じます。

 ○人が仲良くしているのをひがむ(羨ましい)。

私も のひめさんと同じく一匹狼ですよ。
なんでも一緒に行動、それこそトイレまで一緒に行くような
関係って苦手です。気の合う友人はいますが
うわべだけの薄っぺらな付き合いが苦手です。
それでも うらやましいと思っている自分もいます。
この掲示板に集まるみなさんとなら話も合いそうだし
仲良くなれそうなんですけどね(^^)

これらのことは緘黙の後遺症というよりは
持って生まれた気質なのかもしれませんよね。
息子は私の気質を濃く引き継いでしまったんだなぁ・・・と感じます。


題名: 後遺症を和らげる生活の知恵
投稿日時: 2006-11-10 11:36:21
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 367
 生活の知恵
 人間齢40を超えると、少しでも暮らしやすくするよう、自分の悪しき性 格傾向にも工夫をするようになります。

○友人と酒を飲みに行ったときの会話
 前回は私が奢ったので、今度は私が奢ってもらう日でした(彼とは親しいので、緊張せずになんでも話せるのでした)。

 店についてそうそう、私は冗談めかして、
「今日はおまえの奢りなんで、財布をもってこなかったゼ」と言いました。
 Aは
「いくら前回奢ってもらったからって、それはセコいんじゃないのか」と真顔で返したのです。
 (あんたそれは違うでしょ)と私はこころの中で思いました。
 その後Aがトイレに立った際、ふと見るとビールのジョッキは空、つまみはないので、気を利かせてビールのおかわりと軽いつまみを2品くらい頼みました(こういう所は気が利くのです)。
 Aはテーブルに戻るなり、
「俺の奢りだからって、居ないときに次々に頼むのは辞めてくれよ」と言ったのです。
 (こっちは気を利かしてるんだぜ)と思いつつも黙っていました。この辺りから会話がおかしな方向に向かいました。

 ――こういう場面で言えない自分を、自身に納得させるため、①黙っているのは無駄な争いを避けるためだ。②気にしないのが大人の反応だ、と合理化する、という生活の知恵が――言わないことを往々にして選ぶ、すぐそっちへいくクセがついているのです。とはいえ、(反論したい、でも言えない)とこころの中は葛藤しています。

 その後もAは話の端々で私につっかかり、私も良い加減黙っていられなくなり、(それまで反撃できないことへの自己嫌悪が爆発しました)
「だから、おまえのカミさんは少し“へん”なんだよ……」とぶちまかしてしまいました(それまでにもAのカミさんには嫌われており、その夫であるAにも以前のような心易さは薄らいでいたのでした)。

 なぜ私は爆発する以前に、「不愉快だから帰る」と自分の飲み代を払って店を後にする気概がなかったのか、後で非常に悔やみました。

 自分の主張を、“怒り”としてではなく、“主張”として伝えるには、アサーショントレーニングなんかもあるのは知っています。確かにそういったスキルも乏しいのでしょう。しかし、私の場合は、伝えることの上手下手の以前に、陰性感情をもつようなことを言われると“舞い上がって”しまい、頭の中の情報処理回路がマヒしてしまうんです。

 この“舞い上がる”、“神経が高ぶってしまう”というのもHSP――場面緘黙症児が持ちえる傾向ではないかと思います。
 それは場面緘黙症の後遺症ではなく、性格だよ、と言わないで下さい。全てくっついているんです。だって私は一人なんですから。


題名: 富氏さんへ
投稿日時: 2006-11-10 11:54:48
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 367
コメントありがとうございます。
いまのところ後遺症について学術的な研究成果を踏まえて論じたものを見たことがありません。[/color]
→『こころの科学』130号に場面緘黙症の論文を寄せた笠井麻里先生(国立成育医療センター)が新たに刊行される本(共著)を出されるようで、期待しています。
おそらく、なんとか緘黙症は治ったけれども、
小さい声でしか話せないとか、会話が苦手だとか、
人と接するのが苦手だとかいう症状が、
俗に後遺症と呼ばれているのではないかというのが私の理解です。[/
color]
→私も同感です。元場面緘黙症者にこういう聞き取りしてくれる研究者って現れてくれませんかね。


題名: のひめさんへ
投稿日時: 2006-11-10 12:10:16
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 367
のひめさん、いつもご愛読ありがとうございます

いつも 運動会とか 参観とか 私 一匹オオカミなんですよね。
知り合いはいるのですが 一緒に 行動したりするのは 苦手なんです。

→私も一緒にくっついてるのは嫌いです。でも楽しそうで一寸羨ましいのです。

女ってのは こういうものです。
かたまっていると 安心するのですよ たぶん。
かいわれさんが 気になさる必要は ありません(笑)

→それはわかりますが、二人は仕事中もやるんですよ。
 隣でシビアな電話相談の対応しているのに。
 おまけにこの上司は私が話してると「シーッ」とたしなめるんです。あんた自分はなんだよって。
 そういうこと言われると、非常にコタえるんですよ。でもまたそれが言えない……。


題名: 朋花さんへ
投稿日時: 2006-11-10 12:25:11
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 367
朋花さん毎度ご愛読ありがとうございます。

ニコニコうなずいて聞いていればいいのではないでしょうか。
→実は今ね、復職前の仮出勤で、(1)電話もとるな、(2)面接もするな、(3)職員とも仕事で話すな、と言われてるんです。私の仕事は相談・連絡・調整なので、あとはパソコン相手の黙り仕事だけなんです。その状況下での、これは話なんで、余計こころ穏やかにはニコニコできないんです。

 なんとなく苦手だなと思っている人は
相手も私を苦手だと思っていると感じます。

→そうですね、人間関係って相互の関係ですから、相手も苦手に感じているのはわかっております。今はこころの余裕がありません。

この掲示板に集まるみなさんとなら話も合いそうだし
仲良くなれそうなんですけどね(^^)

→つくづくそう思います。

これらのことは緘黙の後遺症というよりは
持って生まれた気質なのかもしれませんよね。

→でもね、確実に“場面緘黙症だった歴史の中で磨かれた”側面が大きくあり、“浮かばれていない”ための後遺症とも言えるのではないか、と私は感じてます。場面緘黙症だった私も、生まれながらの気質をもった私も一人の人間でこころは一つなんです。この辺りは非常に大切なところだと思います。


題名: 違う話ですみません・・・
投稿日時: 2006-11-10 13:27:16
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かいわれさん、はじめまして。

40代のおばさんです。私も、過去に緘黙傾向がありました。今も、かいわれさんや他の方々と同じ傾向がありますが、それを気にするのをやめてからは、比較的、楽に生活することができるようになりました。

私も以前は人付き合いで悩み、自分が嫌いで、いろんな本を読んでは原因探しをしたものです。アダルトチルドレンや心理学関係の本など、目に付くものを手当たり次第に読みましたが、その中で、実践的でためになった本を紹介します。

実務教育出版 石原加受子著 
「自己主張が楽にできる本」 相手を恐れず言いたいことを言うために

もうお読みでしたら、すみません。ちょっと、まえがきから引用してみます。

>誰もがもっと楽にもっと自由に生きていけるはずだ。どんな人も固有の才能をもっていて、自分の人生の中でそのもてる才能を十分に発揮できるはずだと思っている。それを阻害しているのは何なのか。
・・・私は、悩んでいる人たちに共通するある意識に気付いた。「相手が~した。~と言った」と、他者の言動ばかりに目を向け、自分の意志や気持ちを語れない「他者中心的な思考」にとらわれている人たちに思える。
・・・しかし、こういった思い込みからスタートする表現の仕方こそが、問題やトラブルを起こしている場合が少なくないのだ。
・・・本来、表現することは満足と快感につながるものである。自分の気持ちや感情や感覚をもっと大事にし、表現することに焦点を当てれば、自然に自分を表現する楽しみが体感できるようになるだろう。と同時に、自己に対する信頼も強まっていくはずである。

ちょっと、「緘黙の克服」ということとは違うかもしれませんが、「自分の気持ちや感情を大切にするのに他者は関係ない」「矛盾する思考や迷いの感情もそのまま表現する」といった内容が、私にはすごく役立ちました。まず、自分の母親とうまく話ができるようになりました。母に話をよく聞いてもらえて、「あんたも大変だね。頑張るね。」と言ってもらえるようになったら、自分を肯定的に考えることがすんなりできるようになりました。(母との関係だけが全てではありませんが・・・)

たまに、場面緘黙症のことから離れてみるのもいいかな・・・と思いますが、いかがでしょうか?


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