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題名: ははさんへ
投稿日時: 2008-03-06 00:09:59
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アドバイス、ありがとうございます。

心のエネルギーをためる、大切なことですね。
娘は大きな声を出したくても思うようにできず、悶々としていたのかなあと思います。
それでも、毎日少しずつ友達と会話はしていたみたいで、体調が悪くて学校に行くのがつらそうな時でも、友達に会いたいから行くといった感じでした。今の娘にとっての一番のエネルギーは友達のようです。

卒業式では一人ずつ名前を呼ばれて返事をして、壇上にあがって証書をもらうのですが、その時に返事ができるかどうかも気がかりだったようです。
いよいよ練習が始まり、昨日の返事の場面では何とか声を出して返事ができたと、ほっとしたように報告してくれました。「不登校だった子も頑張ってるからSちゃんも頑張らないとね」と友達にプレッシャーをかけられていたみたいですが、みんなの気持ちにこたえようと、気合が入ったみたいです。
そして今日は、クラスの子たちに「聞こえたよ」と言われたと、嬉しそうに帰ってきました。

小学校の卒業式では返事はおろか、みんなで言う掛け合いの言葉さえ一言も言えず、身体がカチカチに固まっていた事を思うと、大きな進歩なんですよね。

進んでいなくても、少し止まってしまったり、後退しているように見えても、また力をためてチャレンジしていこうと思います。

今日、幼稚園に入る前から娘の事をよく知っているお母さんから電話をもらい、嬉しい事を聞きました。
その方の娘さんが、朝「おはよう」と声をかけ、うちの娘がその子の耳元で「おはよう」と返したら、クラスの友達が「Sちゃん、それはもう駄目だったでしょう、もう少し離れて言うんだよ」と、声をかけてたらしいよとのことでした。
みんなが、娘にとって何がいいのか、自分たちで考えながら実行していてくれる・・・そう思うと本当にありがたく、この子達とますます離れがたくなりました。

高校に行って新しい環境になったら後退してしまうかもしれません。
まだまだ始まったばかり、一生続くくらいのつもりで、気長に取り組まないといけないですね。

これからは、「正の強化」をうまく利用できれば、いい動機づけになって子どもも踏ん張りがきくかもしれません。
一度、これからの課題や、本人の希望などを紙に書き出してみようと思います。
頭で考えているとこんがらがってしまって、何をどうしたらいいのか全く分からなくなってきます。


とりあえず、明日の卒業式、頑張っている娘たちに心からの拍手を送ってこようと思います。


題名: きらきらさんへ
投稿日時: 2008-03-08 14:58:35
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きらきらさんの娘さん、ご卒業おめでとうございます!

>入場の時みんなと一列に並んで入ってくる様子は、以前のおどおどした感じはなく、堂々として落ち着いて見え、
賞状をもらう時は、小さいけれどちゃんと保護者席にも聞こえるように返事ができました。


やっぱり、やりましたね~。卒業式の返事は本当に緊張するものです。ほんとうに、ほんとうによかったです。 娘さんの姿が目に浮かぶようです。
卒業式で返事ができたなんて、どんなに誇らしくすてきなことでしょう。
娘さんの中学での取り組み、
お友達やお母さんと共になし遂げたことは、これからの彼女の大切な宝物とおもいます。
卒業式の返事は、彼女の「自信」の証ですよね。

>これからは、スムーズに高校生活がスタートできるように、サポートしていきたいと思います。

高校見学も行かれるのですね。
緘黙の子どもさんはウォーミングアップが大切なので、おかあさんのちょっとしたサポートがとても大きいと思います。

うちの近辺の卒業式は12日です…。


題名: けいこさん、ありがとうございます。
投稿日時: 2008-03-10 12:27:32
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 41
一緒に喜んでくださってとても嬉しいです。ありがとうございます。

卒業式で返事をする、と言う事は、私のひそかな、そして大きな望みでした。
うちの子が通う学校は大規模校で、数年前に分割されたものの、まだ一学年250人以上いるので、生徒と保護者を合わせると体育館いっぱいになるほどです。
その前で名前を呼ばれて返事をするというのは、普通に会話できる子どもでも、勇気のいる事だと思います。
実際、うちの子よりも声が小さく、聞こえなかった子も何人かいましたから。
家に帰ってから、家族にビデオを何回も見せて、「聞こえる?」と確認をとっていました。すごく、すごく誇らしかったのだと思います。
あとで知った事ですが、証書をもらう時に流れるBGMが、練習ではとても大きかったので、担任の先生が放送係の先生に、小さくするよう頼んでくれたそうです。
本番の時には「Sさんの時には、小さくする事」と、放送室に張り紙がしてあったそうで、担任以外の先生も娘の返事を大切に思っていてくれたんだなあと、しみじみありがたく思いました。



高校からは、説明会の後、個別に相談したいので職員室に来てくださいと、中学を通して連絡がありました。
「入試の時の成績がとても良かったので、是非うちの高校に来て頑張って欲しい。他にも二人程同じような子がいるし、しっかりサポートするので、大丈夫。」ということだったそうです。
高校を選ぶ時、内申点の低さと緘黙であることで、どの高校にもいい顔をされなくて、やっと引き受けてくれた高校でした。
「頑張って学校に来てくれさえすれば、後は私たちが何とかします。いろんんな子がいますから。」と言われた時の嬉しさは忘れられません。

卒業から入学まで約一ヶ月もあり、その間友達とも離れているので、声が出しにくくなってしまうのではないかと、心配です。
友達と言っても、たぶん学校にいるからこその友達なので、学校を離れてしまうと個人的に誘い合って遊びに出かける、と言う事はなさそうなんです。その辺りが少々淋しいです。
来週、公立高校の受験が終わったら、打ち上げと称してカラオケやボーリング、焼肉パーティーがあるのですが、それ以外にも友達と遊びに行けるようになって欲しいなあ、と欲を出しています。


題名: お久しぶりです
投稿日時: 2008-07-30 13:02:19
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 41
最後の書き込みから、四ヶ月も経ってしまいました。
その後の娘の報告です。

卒業式後、カラオケ・ボーリング・プリクラ・焼肉のスペシャルコースを初体験し、しばらくその余韻に浸っていた娘ですが、中学時代の友達とはやはりメールだけの付き合いになってしまい、毎日、過去メールを眺めてはハァ~とため息をついていました。

長い春休み、また、人前で声を出す事に不安を感じたらどうしよう…と、気にはなりましたが、自分から友達を誘う事もできないので、なるべく外に連れ出す事くらいしかできませんでした。

それでも、高校の入学準備が進むに連れ、新しい制服・鞄・靴・教科書・電子辞書・定期入れと、どんどん「憧れの女子高生」グッズに囲まれるようになって、自然と過去ではなく未来に目が向くようになりました。

また、高校に相談に行き、knetの資料や本などを渡して、緘黙を理解してくださるよう求めました。
特に、担任、教科担任になる先生には、して欲しいこと・欲しく無い事、言って欲しい事・欲しく無い事を伝えていただくようお願いしました。

そうして迎えた入学式。
相変わらず緊張した顔でしたが、無事、高校生活のスタートを切りました。

今まで、バス・地下鉄には乗った事がなかった娘。朝のラッシュ時、たくさんの人に囲まれ、迷わず遅刻せず行けるか心配でした。
幼稚園から一緒で親御さんと面識のあるAちゃんと一緒の高校だったので、一緒に通学してくれるように頼みました。

全てが緊張の中で始まりましたが、高校ではいろいろな配慮をしていただいたようで、最大の難関「自己紹介」はありませんでした。
授業中も、当てるのは板書きするようにしていただいて、皆と同じように答えられているようです。

娘が入学したのはいわゆる、進学校ではなく、私立の受け入れ校的な学校なので、コンプレックスを持った子も多く(公立志望校に落ちたなど)、先生も人間としてのフォローをしてくださる、と言うのでしょうか。
勉強ばかりではない、のんびりした感じで、うちの娘にはぴったり合っていたようで、友達もたくさんできました。

長くなったので、次回に続きます。


題名:
投稿日時: 2008-07-30 18:43:31
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 41
最初の一ヶ月は、通学するだけで緊張し、興奮する毎日でした。
でも、同じ時間のバスに中学で仲の良かった子が多く乗っていて、バスから地下鉄、と乗り換えるのにも不安は無くなったようで、いつのまにかAちゃんとも一緒に行かなくなりました。
時々バスで会う友達と、話しながら(話しかけながらかも?)一緒に帰ってくる姿は、全く普通の高校生に見えて、よくぞここまで…と感慨深いです。

入学してのもう一つの大きな課題は、友達ができるか、ということでした。
どうやってメアドを聞くか、という心配がありましたが、2~3日たつと、一人二人…と、アドレスが増え、6~7人の友達ができ、すぐに仲良くなれたようでした。
このあたりの事は、「どうやって?」と聞いても、詳しくは教えてくれず、積極的な子が聞いてくれて交換できたのかな、と思います。
また、クラス以外のいろいろな子が話しかけてきてくれて、見知らぬ子にも返事はできるようになりました。
娘は元々髪が茶色く、一見染めているようにも見え、また極端に細く手足が長く見えて、そういった容姿が人を注目させ、声を掛けてもらえる一因なのかなとも思います。

先生にも聞かれた事は答える、と言う程度ですが1対1だと、返事くらいはできているようです。
残念ながら、授業中の発言はまだ無理なようですが…。

通学途中にも、道を尋ねられ、「外人さんに教えちゃった~」と喜んで帰った事もあります。もちろん日本語ですけど。
たぶん全て、たどたどしい表現だと思いますが、自分一人で応答ができた、という自信になっていると思います。

コンビニに行って一人で買い物ができるようにもなりました。今までは、近くのスーパーで、ノートなど決まった物を買うのが精一杯で、値段の分からない物を買うなどは、未知の世界の事でしたが、自分で考えながら買い物も出来るようになりました。

今までの遅れを取り戻すように、少しずつ、本当に少しずつ変化しています。

娘は高校入学という大きな環境の変化によって、今まで自分は絶対にできないと思い込んでいた事が、やればできるという事に気が付き、自信を持てるようになって、行動にも変化がみられるようになりました。


最近では、高校の友達と約束してカラオケやイオンで一日過ごしたり、マクドナルドで、初めて自分で注文もできました。
カラオケは順番に入れた曲をみんなで歌うらしいのですが、少し歌えたと。
マクドナルドの注文は、今までは友達に言ってもらっていたけど、何度も聞き返されたけど自分で言えた、分かってもらえたと言っていました。

週末には、少し離れた市である花火大会に、友達と浴衣を着て行く約束をしています。
引っ込み思案なところは相変わらずですが、多少積極的に誘えるようになってきたみたいです。


題名:
投稿日時: 2008-09-01 12:57:22
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 41
花火大会の日は、午前中イオンで遊び、その後うちに友達3人を連れてきて、一緒に浴衣を着て出かけて行きました。

着替える時、友達には直接声は掛けられないのですが、私には小声でつぶやくように話していました。こんなんで、よく友達と出かけたり、帰りの約束ができるな~と、不思議に思いました。でも、ちゃんと通じてるんですよね。私がいないと、話せるのかな?

屋台で焼きそばを買った時も、「2回聞き返されたけど、自分で言えたよ」との報告でした。

一度うちに帰って来て、浴衣を脱ぎ、その後友達を家まで送って行く時(うちの娘は不在)、友達の一人に、「いつも一緒にいてくれてありがとうね。うちの子学校で話さなくて、大変じゃない?」と、聞いてみました。
すると、「ちゃんと話してるし、結構おもしろ系だよ。一緒にいると楽しいからいるだけだから。」と、涙が出そうな嬉しい事を言ってくれました。

娘に聞くと、学校ではあまり声が出ないとのことなので、どうコミュニケーションをとっているのか、不思議です。娘は自分が考えているより、声を出せているのか? それとも、雰囲気で友達が理解してくれているのか?

今のところ、携帯の力を借りているからか、何とかコミュニケーションがとれているようですが、もっと気楽に(これが難しい)声を出せるようにする為、何か方法は無いものかと考えています。


最近、とても嬉しい事がひとつ。
新学期に向けて、交通局の車庫に定期券を受け取りに行く事になりました。あいにくその日は私の都合が悪く、娘に「自分でもらっておいで」と言ってみました。もちろん「嫌だ」と言うと思ったのですが、意外にも「ふ~ん、わかった」ともらいに行ったのです。
事前に何と言うかは教えましたが、知らない建物で、知らない係の人に自分の用件を伝え、お金を払うという、うちの子にしてはかなりハードルが高いと思われる事を、あっさりとやってしまいました。

子どもが成長したんだな~と喜ぶと共に、今までが過保護だったのかしら…と、反省させられる出来事でした。


題名: おはようございます
投稿日時: 2008-09-02 08:41:22
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進学していろいろ不安もあったのでしょうが、よいお友達にも恵まれて、少しずつステップアップしているようですね。羨ましい限りです。

うちの子はどうなのかな?
友だちがいても声の聞こえない距離なら私と話せるようになったので少しはよくなってるのでしょうか。

私が緘黙の頃、普通に話せる子、ささやきで話せる子、全くダメな子がおりまして、ささやきの子は普通に話そうと努力してもどうしても声が出かったですね。
あれ、声ってどうやってだすんだっけ?という感じです。
当時は不思議に思ったけれど、今思うと自分の相手に対する自己開示度と声が比例しているような気がします。

相手にどの程度心を開くかは、本来、相手に対してどの程度親しくなりたいと思うか自分で決めて努力いくものだと思うのに、相手の友好度によってこちらが加減するみたいなところがあって、後手後手になってしまって難しいですね。

夏休みも終わって新学期開始。
お互い少しでもいいからさらなるステップアップできるといいですね。


題名: なかたさん、ありがとうございます
投稿日時: 2008-09-19 12:56:50
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 41
相手の友好度により、こちらの声の出し具合が変わる、というのは分かる気がします。
私でも、相手に受け入れられると分かっていれば、気楽に話せるという気がします。
まず、相手に好感を持ってもらい、それを示してもらえればいいんですけどね。実際には逆で、会話が出来るようになってうちとけて、好感を持つかどうかが分かるのですものね。

なかたさんのお子さん、友達がいてもお母さんと話ができるようになったというのは、大きな進歩ですね。
うちもひどい時は、一歩外に出るとヒソヒソ声も出せませんでした。友達が近くにいる時は、絶対に聞こえなくても声が出せませんでしたから。
酷い怪我をした時でさえ(小2くらいの時)、友達が帰るまで泣かずに我慢していて、いなくなった途端大泣きしました。

今でも友達が近くにいて、私に話す時はヒソヒソ声です。友達だけの時にはどんな声なのか、一度聞いてみたいのですが、本人はいちいち確認されるのが嫌という感じです。
それに、まだ会話ができると言うよりは、聞かれた事には答えられる、という程度なので、「話せる」までにはなかなか至りません。

でも、まあ学校は楽しく行っているし、カラオケで小さい声で歌える(と本人が言っている)ので、今は力を貯める時期と思い本人がやりたい事を優先してやらせようと思っています。カラオケで歌えるくらいなら、「おはよ~」と声を掛けるくらい何とも無いんじゃないか、とも思うのですが。
こればっかりは、本人にしか分からないので、数年後に言うべき事が言えれば良しとしたいです。


題名:
投稿日時: 2009-02-07 00:01:56
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 41
久しぶりの書き込みです。
秋からの娘の様子を少し書きたいと思います。

夏休み中はたまに友達と遊んだり、高校の中学生の為のオープンスクールの手伝いをしたりして、楽しく過ごしました。
2学期に入ってからも、放課後教室に残り、友達同士たわいもない話をしてきたり、カラオケに行ったりして、楽しい高校生活を送りました。

その中で、地下鉄の乗り換えや定期券の乗り越し清算の仕方を覚え、知らない駅で降りて待ち合わせ場所まで一人で行けたり、知らない人にバスの時間や道を聞かれて答えたりもでき、新しい体験をたくさんしました。
今は「経験を積んで、自信をつける時」と考え、友達との会話ができるかどうかは、少し横に置いておくことにしました。


私の次の目標は「アルバイトをする」でした。
緘黙の子が初めてやるアルバイトとしては、郵便局の年末年始の仕分けが理想です。そう思って娘に勧めていましたが、「イヤ」の一言でした。
が、12月に入り「友達に誘われた」と言って郵便局のアルバイトをやることに。
学校の近くの局なので、友人数名と一緒に面接を受け、一応簡単なことは答えられたようで、無事採用されました。
始める前に緘黙であることを局側に伝えるべきか迷いましたが、仲の良い友人たちがとても面倒見がよいので、何も連絡せず様子を見ることにしました。

仕事の内容は、年賀状を各家に仕分けるという単純作業です。
数名ずつのグループで、休憩をとりながら約6時間程度でした。仕事中も局員さんが声をかけてくれたり、休憩時間には飴をくれたりと、とても居心地の良い楽しいアルバイトだったようです。

ですが、2日間続けて行った夜、とても疲れたようで少し不機嫌になり「明日は行きたくないな~」とぐずぐず言っていました。
次の朝は時間通りに起きたものの、やはり気が進まないようで「どうしようかな、行きたくない~」とまたぐずぐず。
「休みたいときはどうすることになってるの?」と聞くと、「電話で言えばいいんだって」とのこと。
休むかどうかは本人に決めさせようと思い、「自分で決めればいいんだよ」と言って様子を見ました。

するとしばらく考えた後「休むから、電話する」と言って自分で電話していました。
休むことを「自分で決めて自分で電話する」、簡単なようですが娘にとっては大きな進歩です。

その後は多少疲れが出て休みたい日もあったようですが、「お金のため!!」と言って、頑張って最後まで働きました。
娘が初めて貰ったお給料は3万と少し。
ちょうど壊れてしまった「DS i」を買い、あとは化粧品とバッグを買うんだとか。


もうひとつ。
2年生で行く修学旅行の為、パスポートを取りに行きました。
受取りは名前と生年月日を答える必要があります。これも無事クリア。たくさん人がいても大丈夫でした。


うちの娘は仲の良い友達や知り合いよりも、全く知らない人の方が発話しやすいようです。
定期券を受け取りに行った時も、全く知らない人だし、高校の入試面接、郵便局の面接も知らない人。

今は、いろんな場面でたくさんの人と、交渉事ができるようになれればいいなと思います。


題名:
投稿日時: 2011-10-08 16:55:45
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 41
2年半も時間がたってしまいましたが、その後の娘の様子をお知らせしようと思います。

最後の書き込みが高校1年の冬でしたね。
その後、学校ではやはり会話ができず、また誰とも話せない毎日だったようです。
しかし、学校外では少しずつ社会性を身に付け、飲食店での注文や、CDの予約、コンサートグッズの注文(スタッフに直接「AとBとCを下さい」と言うらしいですね)などを一人でできるようになりました。

この社会性を身に付けるというのも、「学校で会話する」のと同じくらい大事だと思っています。
できれば両方同時進行で行けるといいのですが。
前は一歩外に出ると緊張の塊になって、周りが見えなくなり理解力が無くなってしまい、今この状況で自分は何をどう言えばいいのか?どう行動すればいいのか?わからなくなっていました。
最近はだいぶ緊張が取れてきたので、少しずつ知らない場所にも行けるようになったし、電車に乗り間違えても自分で対処できるようにもなってきました。


大学は家から1時間半程かかる家政学部のある大学に進みました。
電車を2回乗り換え、そこからさらにスクールバスに乗って毎日通っています。毎日電車で遠くまで通うのも、人がたくさんいる場所に身体と精神を慣れさせるのによかったな~と思います。



推薦入試でしたので面接があり、担任から「練習をしないと受からない」と言われましたが、家で一人でコソコソとやり、なんとか無事合格しました。
本人に内緒で大学の相談室には緘黙であることを伝えましたが、目立った支援はしないで、「知ってて知らない振りでサポートをする」というスタンスで、教授や助手、事務局の方たちが温かく接してくださっています。
おかけでたいしたトラブルもなく、元気に毎日通えています。

ただ、大学はクラスも無く、自分の教室もあるわけではないので、変な言い方ですが孤立しようと思えばすぐできる環境です。
お昼を食べるのにも自分で頑張って声をかけないと、一緒に食べる人もいなくなります。
この「声をかける」のがなかなか難しいらしく、たまに一人で食べるらしいですが、「大学ってそんなもん」と言い聞かせています。
大学生ともなると、親の支援はホント難しいですね。
心の支えくらいなのかな~とも思います。




また、とあるグループの大ファンになり、そのファンサイトで知り合った近県の同い年の子と友達になり、高校卒業後一緒に遊びに行くようになりました。
その子とは普通に会話ができるらしく、「自分を全く知らない」相手に、「自分の興味ある分野」の話をするのがいいみたいです。

今年は東京のファン友達にも会いに行きました。さすがに一人では心配だったので、すぐ上の姉を誘って東京まで一緒に行ってもらっていました。

うちの娘はそのグループのことになると、すんごいパワーが出て、今まで出来なかった事やしてみようとも思わなかった事もやってみたりします。
全ての行動がその「ファンパワー」からできているみたいです。


高校の3年間で結局アルバイトは1年生の郵便局のみでした。
翌年も応募したら、リーマンショックの影響で社会人の応募が多くて満員だったようです。
大学に入って段々周りの子がアルバイトを始め、自分も何かやりたい…と思った時、「接客業は無理だし、レジも無理、みんなが普通にやってることが私にはできない」と、淋しそうにつぶやいていたことがあります。
なんと励ましていいのか…。でも娘にも出来ることは何か必ずあるはずと、たまにバイトルを覗いたり求人冊子を見たりしています。
一度品出しのバイト募集というのを見つけ、電話したことがあります。
しかし、レジもセットでと言われ諦めました。
かなり勇気が必要だったと思うので、電話できただけでも良かったです。
今から3年後、何かしら就職できるものが身につけられたらいいな…、と思うこの頃です。


題名: Re: 中三からのステップアップ、女子高生、女子大生、そして社会人へ
投稿日時: 2015-05-31 23:22:00
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大変ご無沙汰してしまいました。

掲示板が終了となってしまうので、せめてお礼を書き込みたくて。

7年前にこちらの掲示板に出会っていなければ、今の私たち親子はいなかったと言ってもいいでしょう。
ここで学んだ事で、私たちはどれだけ救われたでしょう。

今の娘は、大学を無事に卒業し、緘黙という名で障害者手帳を取得し、チャレンジ雇用としてハローワークでパート勤務しています。
そこで社会に出る準備を進め、次の就職先を3年以内に探すことになっています。
障害をオープンにした事で、手厚いフォローを受けられて、次のステップへの大きな踏み台をいただきました。
あと30分ほどで消えてしまうので、あまりお伝えできないのが残念です。

この掲示板を運営してくださった富重さんに、心からの感謝を伝えたいです。
本当にありがとうございました。




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