保護者・教師・専門家の三者向け

本のご紹介 解説

『場面緘黙症治療ガイド:親、教師、治療専門家へのマニュアル』第2版

初版に比べ、ボリュームが倍増しました。10代や年齢が上の子を対象とした認知行動療法の章が新設されるなどしています。

『場面緘黙症治療ガイド:親、教師、治療専門家へのマニュアル』

緘黙児に介入する方法をまとめたマニュアルです。英米などで主流の行動療法が中心です。

著者の Ruth Perednik 氏はイスラエル在住の心理学者で、これまで20年以上にわたって緘黙の治療を専門にしてきました。 現在も Selective Mutism Treatment Center という緘黙治療専門の診療所を運営するなどしています。

この本は、ブログで取り上げています。

Selective Mutism: An Assessment and Intervention Guide for Therapists, Educators, and Parents : Revised and Updated Edition

Aimee Kotrba, Katelyn Reed

『場面緘黙症:セラピスト、教育者、親のためのアセスメントと介入の手引き:改訂・更新版』

下の本を書き改めたものです。

十代の治療、遠隔医療、集中的介入などが新たに盛り込まれているそうです。 NEW!

『場面緘黙症:セラピスト、教育者、親のためのアセスメントと介入の手引き』

行動療法により緘黙児を支援する方法を示したマニュアルです。

著者の Aimee Kotrba 博士は認定臨床心理学者。 ミシガン州のブライトンというところにある診療所で、緘黙児などの支援にあたってきました。

邦訳書として『場面緘黙の子どものアセスメントと支援』があります。

ブログで取り上げています。

Suffering in Silence
Suffering in Silence
posted with amazlet at 15.10.15
Donna MAC
BalboaPress (2015-09-29)

『沈黙で苦しむ:場面緘黙症を打ち破る』

著者は米国に住む認定臨床セラピストですが、双子の緘黙児の母親でもあります。

ハードカバー版・ペーパーバック版と、Kindle 版とは、かなりの価格差があります。

この本には公式サイトがあります。

ブログで取り上げています。

『場面緘黙症 夏休み・新学期ガイド-社会的コミュニケーションスキルをつけるための提案と戦略-緘黙児のために』

米国の本ですが、米国では夏休み後に新学年が始まります。 本書では、緘黙児が夏休み中に社会的コミュニケーションをつけ、また、新学年に備えるためにはどうすればよいかの アドバイスが載っているようです。

保護者・教師向けか

本のご紹介 解説

The Selective Mutism Workbook for Parents and Professionals: Small Steps, Big Changes

Maggie Johnson, Junhua Reitman

2023年5月31日発売。ワークブック。

『ザ・サイレンス・ウィズィン:教師・親のための、場面緘黙症児や恥ずかしがり屋の子どもを救うためのガイド』

1999年に出版されたものの第2版です。Kindle 版の出版により、日本からでも購入しやすくなりました。

Amazon.co.jp で本のプレビューを見たのですが、どうやら教師であった著者が、ある緘黙児を支援した事例が示されているようです。

この本の公式サイトがあります。

『ザ・サイレンス・ウィズィン:教師・親のための、場面緘黙症児や恥ずかしがり屋の子どもを救うためのガイド』

"The Silence Within" の適当な訳が思いつきません。

保護者向けか

本のご紹介 解説
Overcoming Selective Mutism: The Parent's Field Guide
Aimee Kotrba Shari J Saffer
Shari Saffer

『場面緘黙児の克服:親への手引き』

保護者向けに分かりやすく書かれたカラフルな本です。

ブログで取り上げています。⇒ 保護者向けに書かれた、新しい緘黙の本(米)

Helping Your Child With Selective Mutism: Practical Steps to Overcome a Fear of Speaking
Angela E., Ph.D. Mcholm Charles E., Ph.D. Cunningham Melanie K. Vanier
New Harbinger Pubns Inc

『場面緘黙児の支援:発話の恐怖を克服する実践的なステップの数々』

保護者向けに書かれた本で、比較的お求め安い価格になっています。

この本に書かれてあることを実践するには、保護者の強い意志と周囲の協力が必要でしょう。

私が確認した限りでは、台湾、日本、仏国で翻訳書が出ています。

この本は、ブログの中で詳しくご紹介しています。

『場面緘黙症をソーシャル・コミュニケーション・ブリッジで克服:CommuniCampで緘黙を克服するためのSMartセンターの家族ガイド』

アメリカの緘黙治療センター「SMartセンター」による集中治療プログラム「CommuniCamp」を紹介した本とみられます。

CommuniCampについては、ブログで取り上げたことがあります。 ⇒世界6カ国から参加者が集った緘黙キャンプCommuniCamp

『場面緘黙症をソーシャル・コミュニケーション・ブリッジで克服:CommuniCampで緘黙を克服するためのSMartセンターの家族ガイド』

上の本と似ていますが、表紙に"for teens!"と書かれてあります。表紙に"for teens!"と書かれてあります。

10代向けCommuniCampである「CommuniTEEN」を紹介したものかもしれませんが、単に10代向けの本なのかもしれません。

教師向けか

本のご紹介 解説

『場面緘黙児の理解:ビギナーズガイド』

英国の緘黙支援で著名な方による、最初の著書です。 amazon.co.uk などによると36ページの内容だそうで、薄そうです。

著者がこの本について解説した動画があります。⇒ その動画が掲載されたページ

『場面緘黙児とその両親への支援:学校に基礎を置いた専門家への手引き』

名門・オックスフォード大学出版局から出た初の緘黙の本です。 主に行動療法により、緘黙の子を支援する方法を具体的にまとめたものです。

この本は、ブログで取り上げています。 記事その1  記事その2

『場面緘黙症児のための理想的な教室設定』

著者のElisa Shipon Blum 氏は米国最大の緘黙支援団体の創設者で、緘黙の治療研究センターも運営されている有名な方です。

ブログでもご紹介しています。

『場面緘黙症児のための学校での不安感の緩和』

これまた Elisa Shipon Blum 氏。

『場面緘黙症児のための理想的な教室の設定』と同時発売です。

ブログでもご紹介しています。

子ども・保護者向け

本のご紹介 解説

Being Brave with Selective Mutism: A Step-By-Step Guide for Children and Their Caregivers

Rachel Busman, Lily Foster, Rebecca Price

2023年5月18日発売。ワークブック。

著者のRachel Busman氏はニューヨークの認定臨床心理学者、認知行動コンサルタント。北米の緘黙支援の情報に触れると、この方のお名前はよく拝見します。