DSM-5

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富条
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登録日時: 2013年5月14日(火曜日) 21時10分
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DSM-5

投稿記事 by 富条 »

米国精神医学会による精神疾患の診断基準がこのほど19年ぶりに改訂されました。
DSM-5(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)というものです。

場面緘黙症(selective mutism)についても多少扱いが変わったようなのですが、
詳しい情報を知りません。

DSM-5の本をまだ買っていないので
(本当は私のような者は買うべきなんでしょうが、高くて踏み切れません……)
主にネット上の情報を便りにしているのですが、
米国のサイトなどを見ても場面緘黙症の診断基準については
もう一つ分からないところもあります。 :|
ユーザー登録をなさってない方へ。記事の編集・削除は、こちらで受け付けております。
http://smjournal.com/bbs/viewtopic.php?f=3&t=7
一番星
記事: 41
登録日時: 2013年5月27日(月曜日) 11時52分
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Re: DSM-5

投稿記事 by 一番星 »

トピックを立ててはいませんでしたが、実は「下書き保存機能」をつかってDSM-5の記事を書き溜めていました。
スレ立てするつもりでしたが、自信がないのと、緘黙以外も含まれていることから、立ち上げを控えてました。
APAのサイトに「was」という単語があるので発表されたあとのものなのだろうなとは思いつつ、いまいち自信がありません・・・(><)

たぶん、4月時点での情報とさして変わりがないのではと思うのですが。
根拠は、急きょ変更を加えたのなら訂正を書き加えるのではと思ったからです(・・・が、それでも自信なし)
やはり購入するべきですね(;'∀')
特に、実際のcriteriaが読めないのが悩みです(:_;)

DSM-5については、不安障害、うつ、カタトニア、発達障害、嗜癖、性的倒錯・・・など、けっこう広範囲に調べているところです。
いろんな方面で影響がでているようでして・・・
学ぶにつれて、「米国精神医学会の定義する『Disorder(不連続性)』とはなにか」という根本問題にぶつかってます・・・
また、読めば読むほど賛否両論の激しさにたじろぐ・・・

個人的には、あくまでも
「世界の中の一国であるのアメリカの、さらにその中の一組織である『精神医学会[APA]』」が診断の基準を変えただけで、
APAが人間の在り方(病理性・異常性・要治療性など)のすべてを定義・分類できるわけではない、という認識をしています。
おそらくすべての診断名は「仮」のすがたなのでしょう・・・
また、DSMはあくまでも治療概念で、異常性を定義するものではないようにも感じます。
(特に性同一性障害や性的倒錯などでそう感じました)

以下、下書きロード機能で読み込んだもの(一部改変)
_________________________________________

※DSMについては、まだ情報が少ないため、私の勘違いや間違いもあるかもしれないので注意
 それと、各国ごとに医療・福祉関連の法律、教育法制、文化はちがいます。
 DSM-5はあくまでもアメリカにおける医学界の基準なので、運用の際は海外諸国
 及び日本国内の臨床現場固有の事情に合わせて適用される可能性も考えられます。



◇ DSM改訂 ◇
(富重さんの内容と被るので割愛)
ーーまあ、医療側の概念が変わったところで、今日明日の自分たちの人生の在り方、人間としての在り様が変わるわけでも当然ないのですが、
長期的(というか福祉的)には、大なり小なり影響がありそうです。

※ここでのAPAはAmerican Psychiatric Association(=精神医学)のことをさします。
The American Psychological Association(=心理学)という別の団体があるので混同に注意!
*+‘*+‘*+‘*+‘*+‘
DSM-5紹介ページ(APA)
http://www.dsm5.org/Pages/Default.aspx(TOPページ)
http://www.psychiatry.org/practice/dsm/dsm5 (DSM-5の変更点について詳細にしることができる)

DSM-5における障害名の一覧(PDFファイル)
http://www.psychiatry.org/File%20Librar ... -5-TOC.pdf

うつ・不安・強迫に関するAPAの説明
http://psychnews.psychiatryonline.org/n ... id=1653568

*+‘*+‘*+‘*+‘*+‘
最後に編集したユーザー 一番星 [ 2013年6月10日(月曜日) 00時02分 ], 累計 4 回
Thank you
一番星
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登録日時: 2013年5月27日(月曜日) 11時52分
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Re: DSM-5 かんもく

投稿記事 by 一番星 »

◇ 場面緘黙、不安障害の仲間入りか ~不安障害~ ◇

「直前に急きょ変更した」ということがないのであれば、APAのサイトにある通りではないかと思います。
今回はそれを根拠に記述します。(したがって、100%そうであるという保証は致しません)
※診断基準(criteria)に関する情報は得ていないので、鑑別診断などについてはなんとも言えないのが現状です。


● 不安障害と明示された? ●
リンク先の分類を見る限りにおいては、選択性緘黙(Selective Mutism[SM])および分離不安障害は
“Disorders Usually First Diagnosed in Infancy, Childhood, or Adolescence.(通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害 )”から
”Anxiety Disorder(不安障害)”に移動し、緘黙は
晴れて不安障害の仲間入りを果たしたようです(^o^)v

ただし、DSM-IV-TRでは「自閉症スペクトラム障害(旧名「広汎性発達障害」)」がある場合は、選択性緘黙とは診断できませんでした。
(・・・DSM-5については、まだSMの新診断基準を見つけられていないので、迂闊なことは言えません。新基準についてご存じなら教えてくださると助かります。
 特に診断までの期間が何か月になったのかを知りたいです・・・)

  逆に「強迫性障害」と「PTSD」は不安障害から除外され、それぞれ独立した持ち場を手に入れたようです。
  1)「強迫性障害」→Obsessive-Compulsive and Related Disorders
  2)「PTSD」→Trauma- and Stressor-Related Disorders
  ※2)には「適応障害」「反応性愛着障害」などのストレス系がまとめられた模様。

  あとは、「広場恐怖とパニック発作(いずれも不安障害)」は分けて診断すると書いてありますね。


なお、DSM以外では、世界保健機関[WHO]が作成したマニュアル「ICD-10」が有名ですが、
そちらでは旧来通り、緘黙は「小児<児童>期及び青年期に特異的に発症する社会的機能の障害」に分類されています。
支援を受ける際にはこちらのほうが重要になってくる場合もあるので注意。
《F94 小児<児童>期及び青年期に特異的に発症する社会的機能の障害》
F94.0 選択(性)かん<縅>黙

第5章 精神及び行動の障害 (F00-F99) ICD10大分類一覧

※ICDは2015年改定予定。
http://www.who.int/classifications/icd/revision/en/

● 場面緘黙、社交不安障害にはならず ●
巷では「SMは社交不安のサブタイプ(下位診断)になる」などと噂されていましたが、
今回は社交不安障害(SAD)の下位診断には組み込まれなかったようで、あくまでも独立した病名として扱われています。
※そうでなければ、診断名が一覧に載ることもないと思うので。

なお、今回は米国の診断基準が変わっただけで、SMの日本国内での法的な位置づけ(情緒障害、発達障害)が変わったわけではないです。
それと、診断基準が変わろうとも、広く認知されないことには活用もされませんのであまり意味がありません(/_;)
実際、変更があっても医療サイドではあまり注目されていないのではないかと勘繰りたくなります・・・

● 全緘黙はどうなるの? ●
もうひとつ、場面緘黙だけでなく、全緘黙(total mutism)の扱いについての情報にも注意を向けないといけないのですが、やはりありません・・・。
全緘黙についての検討はなされないのでしょうか・・・サブタイプでいいから診断名がほしいところなのですが。
全緘黙に関しては、今後も、「診断名なき」状態、「行き場なき」状態が続くのかもしれません(情報があればうれしいです)。

****************

全体として、DSM-5は年齢別ではなく、症状別に分類する傾向が強まって、
分類上「こども」というのが強調されなくなった印象を受けるのですが、どうなのでしょうか??

今回は、
“Disorders Usually First Diagnosed in Infancy, Childhood, or Adolescence.
(通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害 )”
というカテゴライズ法自体を廃止したとみていいのでしょうか。少なくとも、私はそういう印象を受けました。
Thank you
一番星
記事: 41
登録日時: 2013年5月27日(月曜日) 11時52分
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Re: DSM-5

投稿記事 by 一番星 »

◇ 強迫・うつ関連 ◇

緘黙の人の中には うつ、強迫系の二次障害が出てくる人も多そうですので、気になるところではあります。

● 強迫及びその関連障害(仮訳)●
・新設された強迫系のチャプター(Obsessive-Compulsive and Related Disorders[なんと訳せばいいのだろう(;'∀')])において、

「Hoarding Disorder〔ためこみ障害〕」「Excoriation (Skin-Picking) Disorder〔(肌の)ひっかき障害〕」

など4障害が新設。
強迫系が強化された?
(溜め込み障害の診断基準をみたら自分が心配になってきました(笑) 掃除しなきゃ! )

・「他のどこにも分類されない衝動制御の障害(Impulse-Control Disorders Not Elsewhere Classified=盗癖、賭博など)」のうち
「抜毛症〔Trichotillomania〕」が「強迫及び強迫関連障害(Obsessive-Compulsive and Related Disorders)」に移動。
※ちなみに抜毛症の緘黙児はSMG~CANの文章で見たことがあります。

いわゆる「強迫スペクトラム」とよばれる一群が1か所にまとめられた感じでしょうか。(ただし、この中のうち「自閉症・チック」などは神経発達障害に分類)

衝動性のもののうち他者に危害が出そうなものは「破壊的、衝動制御及び行為障害」にうつったのかなという印象を受けました。
賭博は嗜癖のチャプターに行ったらしい・・・

自傷系がいくつか強迫と結びつけられましたが、
おそらくリストカットなどは強迫には含まれていないのではないかと思います。(間違いがあれば指摘してください)

● うつ関係 ●
月経前不快気分障害(Premenstrual Dysphoric Disorder[PMDD])が独立した診断名に。PMSの女性は気になるところ。
PMSやPMDDに関しては以下のサイトが参考になるかもしれません。
http://www.utu-net.com/advice/topic/index_1_2.html
・大うつ病の診断において死別反応を除外。これにはアラン・フランシス氏(DSM-IV作成時の議長)が文句タラタラのご様子・・・
http://www.psychologytoday.com/blog/dsm ... st-changes
・「ディスチミア」が「慢性うつ病性障害」に包摂されると書いてあります。今はやりの新型うつ病でしょうか。

うつに関してはまだまだ注目点はたくさんありますが、勉強不足のため、今の所これ以上は記述できません。
教えていただけると助かります。
Thank you
一番星
記事: 41
登録日時: 2013年5月27日(月曜日) 11時52分
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Re: DSM-5 発達障害

投稿記事 by 一番星 »

※量が膨大なため、漏れや間違いがある恐れもあるので注意。実際、読むのだけで大変で・・・

◇ アスペルガーなくなる ~神経発達障害~ ◇

いわゆる「発達障害」と言われてきたものは、緘黙児への影響も大きいので注目点の一つです。
この分野の改訂は、長期的にみると医療現場にいろいろと影響を及ぼしそうです。

● 神経? ●
これまで、発達障害は、
「通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害(Disorders Usually First Diagnosed in Infancy, Childhood, or Adolescence) 」
というチャプターの中にありました。選択性緘黙も今まではこの中にありました。

DSM-5においてーー
まず、発達障害は
(1)神経発達障害〔Neurodevelopmental Disorders〕 
(2)破壊的、衝動制御及び行為障害〔Disruptive, Impulse-Control, and Conduct Disorders〕(訳自信なし(-_-;))
ーーの2つに分割し、それぞれ新しく移動したようです。

この「神経発達障害[NDD?]」に
(旧)広汎性発達障害、チック障害、学習障害、ADHD、知的障害・・・などがひっくるめておかれるようになったようです。
(図で表した方が分かりやすそうですね)

「神経発達障害」と明記することで、「親のせいではない」「(広汎性)発達障害は脳機能障害とされている」
ということが説明しやすくなったこと自体はいいことなのかなという気がしますが、皆さんどう思っていらっしゃるのでしょう?
※ただし、自閉症などの正確な原因は今のところは「不明」ということになっているようです。


● 自閉症スペクトラム[ASD] ● ~おおざっぱになる?~
これまで自閉症スペクトラムなどは「広汎性発達障害[PDD]」に属していました。

● 自閉症スペクトラム障害の変更点についてビデオでご覧になれます(英語) ●
DSM-5 Video Series: Changes to Autism Spectrum Disorder


ここにもあるように、DSM-5では
自閉性障害、アスペルガー症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害[PDD-NOS]は
すべて「自閉症スペクトラム障害」に統一され、かわりに「広汎性発達障害」という名称そのものがなくなったようです。
※ただし、ICD-10は従来通りです。

(個人的には、ある意味シンプルでわかりやすいけれど、「自閉」というネガティブな印象の用語が誇張されてしまったような気もして
 ちょっとさびしいです・・・。それと、定型発達後に退行が起きる「崩壊性障害」と、
 初めから発達に遅れがみられる「自閉症」とを一緒くたにしていいのかという疑問も・・・
 それから、英語表記の時はASDsと複数形にすることもあったけれど、今後はどうなるのでしょう?)

  なお、これまで広汎性発達障害にカテゴライズされていた「レット障害」は神経疾患という扱いになり、DSMそのものから除外されたようです。
  遺伝子レベルで違うので、ダウン症みたいな扱いなのでしょうか?(レットは基本女児;男子の場合はクラインフェルター症候群(女性化してしまう疾患)を合併する
  らしいことからも自閉症スペクトラムとは明らかに違うとは感じますが)


● ASDの診断基準 ●
これまでは、「社会性の障害」「常同性」のうちのどちらかひとつだけ満たしていればよかったものが、
DSM-5ではそのどちらも満たす必要があると変えられたようで、 診断基準が厳しくなったみたいです。
それから、「感覚過敏」が診断基準に加わったとのこと。
(本当はもっと重要なポイントが多々あるのですが、
出典情報の整理などが膨大で大変なのでとりあえず今回はすべて書ききらないことにします。機会があれば知りたいです。)

● 「社会コミュニケーション障害」新設 ●
また、新たに「社会コミュニケーション障害(Social (Pragmatic) Communication Disorder[SCD])」という診断名が用意されたとのこと。
http://www.psychiatry.org/File%20Librar ... -Sheet.pdf
これまで自閉的傾向の人や、特定不能の広汎性発達障害に属していたような人は、こちら(SCD)に流れやすくなるのでしょうか?
日本ではアスぺの診断に傾きやすいとちらほら耳にするのですが、実際の運用や利害関係にどのような影響があるのか気になります。

DSMにおける(旧)広汎性発達障害の診断状況は各国でバラつきがあるので、DSM-5は各国ごとに異なる影響を及ぼすことになるかも・・・
この件に関しては、自閉性障害、PDD-NOS、アスぺなどの比率の統計をいくつか見かけたのですが、
いまいちバラバラではっきりとしたデータが分かりません。正確な統計情報があれば知りたいです。

● 客観的、科学的な診断とはなんなのだろう ●
診断のスピードや支援の拡大が大事なのもわかるけれども、
「自閉症スペクトラム」というのは、緘黙などとは違い、基本的に「一生背負うもの=脳神経の障害」であって、
それを曖昧な情報から安易につけられてしまうことの怖さも感じてしまうのは自分だけなのでしょうか。
(もちろんいろいろ慎重にテストはしますけれども)
もし、徹底的に「機械」や「器具」をつかって、生物学的かつ客観的な診断をすることのできる技術が開発されたなら、そちらのほうがいいとさえ思ってしまいます。
(もちろん実際の福祉や、支援のうけやすさの問題も絡むので何とも言えないところではありますが・・・)
個人的には、「自分たちは、なんとも『曖昧な概念』に一生を振り回されているんだなあ」と感じてしまいます。
それでいて「アスぺ、アスぺ」と世の中の人からバカにされる理不尽さがなんとも・・・

個人的には、臨床現場や製薬企業の利害的な影響を受けやすいAPAだけでなく、
基礎研究重視のNIMH(米国国立精神保健研究所)さんの進める研究のほうにも期待しています。
NIMHは生物学的な障害としての分類法「RDoC」 の研究を進めていこうとしているらしいです。
でも、実用的なレベルになり、診断基準にも応用してみようという話がおこるレベルになるにはあと何十年かかることやら・・・
現状では、臨床現場はAPAに頼るしかなさそうです。
http://www.nimh.nih.gov/about/director/ ... osis.shtml
ただ、NIMHの所長が「DSM-5に基づいた研究には予算を出さない」旨の発言をしているらしいのが気になります・・・
今以上にAPAとNIMHの足並みがそろわなくなり、NIMHが独自研究にエネルギーを注ぎ込むようになると、
緘黙みたいな影の薄い疾患の研究はどうなるのだろうと思ってしまったり・・・まあ、異国の話ですが。
http://www.psychologytoday.com/blog/sid ... port-dsm-5

両者について、アラン・フランシス氏は「NIMH vs DSM-5: No One Wins, Patients Lose 」という記事を書かれているようです。



● 緘黙児への影響は? ●
ところで、場面緘黙症状を持つ人の中には「広汎性発達障害」の診断を持つ人もいますが、おそらくこのタイプの人たちは
「常同性」はみられないような気がするのですが、その場合、どういう扱いを受けることになるのか気になりました。

● 多軸評定について ●
DSM-5では「多軸評定」が廃止されたようですが、このあたりまだ詳しいことは調査不足なので、
教えていただけると嬉しいです。知的障害の扱いなどはまだ勉強不足です・・・

● ADHD(注意欠陥多動性障害) ●
http://www.psychiatry.org/File%20Librar ... -Sheet.pdf
ADHDは「(旧)注意欠陥障害 [ADD] 及び破壊的行動障害」から「神経発達障害」に移動。
「自閉症スペクトラム」や「学習障害(LD)」と同じカテゴリですね。
また、自閉症スペクトラムがあっても除外診断せず、2つ合わせて診断していいようになったらしい。

なお、「行為障害」は「ADHD」から切り離され、「破壊的、衝動制御及び行為障害」に移動したみたいです。
この「破壊的、衝動制御及び行為障害」には、「反抗挑戦性障害」「放火癖」「盗癖」「反社会性パーソナリティ障害」などがカテゴライズされているようです。
ずいぶんとハードな所に行ったんですね(冷汗)。
因みに、以前、「SMは反抗挑戦性障害の一種だ!」と言っているアメリカ人のおじさんを見かけたことがありましたが、たまったものではありません!
今回不安障害に明確に位置付けられてよかったです。これで「APAでは不安障害と定義しているようです」とはっきり主張できます。

  ※行為障害の話題はSMG~CANでも見かけたことがあります。その子は強迫性障害の疑いもありました。
    Ask the Doc:Should we talk with our son about his severe SM, or not make an issue of it?


学習障害(LD)などに関しては勉強不足で今回は書きません。(それに、DSMが変わったからといって支援内容が今すぐに変わるわけでもないし)
発達障害に関してはまだまだ見るべきポイントが山ほどありそうです。が・・・あまりにも膨大で書ききれません。

ただ、全体としてDSM-5は簡略化に向かっている印象をうけました。
_____________________________
《参考》

・「アスペルガー」カテゴリー削除と診断範囲の現象の関係
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/idesohe ... -00024646/
・菊池哲平 (2010) 「自閉症とソーシャルブレイン障害」
 http://hdl.handle.net/2298/17696
・DSM-5 での注意欠如多動性障害(ADHD)の取り扱い
 http://www.afcp.jp/entry/2013/05/26/222033
・自閉症、アスペルガー・・・「ASD」に統合 米精神医学会、基準を改訂
 http://qq.kumanichi.com/medical/2012/06/post-1971.php


(いずれも2013年6月5日 最終アクセス)
※これらのサイトは、当スレ、掲示板とは一切のかかわりはありません。
最後に編集したユーザー 一番星 [ 2013年6月15日(土曜日) 05時11分 ], 累計 1 回
Thank you
乱入者(マーキュリー2世)

Re: DSM-5

投稿記事 by 乱入者(マーキュリー2世) »

RDoCのくだりはまるで私のTwitterを
なぞっているような気が… :lol:

気のせいかな?

スパム対策の読み方クイズにびっくり!
一番星
記事: 41
登録日時: 2013年5月27日(月曜日) 11時52分
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Re: DSM-5

投稿記事 by 一番星 »

おお、乱入者さん! :shock: たしかに被ってるかも :lol:
若干、気に病んでました(;´∀`)
いやあ、なぞるつもりはなかったのだけど、
結局おなじ内容にいきついちゃったんですよね。 :oops:
書いてるときは、NIMH関連の英文の記事を見ながら入力していたのですが :)
あと、まだ流動的だし、無難に書いておこうかなっていうのもあって。

まあ、たぶん緘黙界隈の人はNIMHなんてマニアックすぎて誰も知らない気がします(;'∀')
緘黙界隈でRDoCについて言及しているのはマーキュリー2世さんくらいかもですね。
やっぱり影響受けてたかな? :roll: たしかにADHDの参考URIはTwitterから知りました :oops:
(ADHD DSM-5と検索するとトップに表示されるので、みんな知っているのでしょうけれど。)

個人的にRDoCに期待をかけているのはASD関連のほうで、SMはどのみち影響も少ないだろうし、
SMartセンターみたいなところが地道に研究してくれればいいかなと思ってました。
(SMは治る疾患でもあるので、そこまで厳密さは求めていなかったというのもありますが)
それが、メディアの記事をいろいろと読んでいるとなんだか仲間割れみたいな書きぶりで
「これは大丈夫なのか!? おいてきぼり?」と少々不安になってました。

でも、どうやら、こんな重要な記事、見逃していたみたい・・・↓
いちおうNIMHに関してはこういう記事もあることを述べておかなければ・・・。
「NIMHはDSM-5へのサポートから手を引いたの? NO」てなかんじの記事です。
http://psychcentral.com/blog/archives/2 ... -dsm-5-no/

ジャーナリズムが不安がって憶測で騒ぎ立てている側面もあるのかなと思ったりもしました。

いずれにしても実用的なバイオマーカーに関しては20年以上は待たないといけないのか・・・
しかし、こういう時事的なものは、日付を一個一個確認しないと、どの段階での話だったのかが分からなくなって大変ですね。
話の大筋がだんだん分からなくなってきて「ん?」となったりします。

書いているときは、
「たしかAPAの会長さんだったかがRDoCは現状ではDSMの代わりにはならないといっていたよなあ」
とか考えながら書いてました。

NIMHのことはDSM-5のことを調べてると何度も出てくるのですが、
正直NIMHの情報に関しては専門的で難しいです :roll:
いやあ、よくもまああれだけ難解な論文を毎日読めるなあといつも驚いております。
私には体力的にキツイです(;'∀')

DSM-5についてはずーっとあれ~って おもっていたんですよ。
おそらく発表されてから1週間くらいすれば
富重さんがブログの記事になさるんだろうな~~と思っても、
一向に記事になる気配がなく、
「発表ってまだだったっけ?」って不安になって
APAのサイトを確認しなおしてみたところ、ちゃんと発表されてる。。。
だったらSMG~CANなら何か言ってるだろうとサイトをみてみても、
まったく何も言う気配もない・・・
それどころか誰一人として新情報についてあげない・・・
あれ~どうなってるんだ?って・・・

とはいっても、他の疾患に関してもほとんど誰も取り上げていないのですよね。

ところで、このNIMHってなんて発音するのだろう・・・
勝手に「ニンフ(Nymph)」て読んでいるのですが、まちがってるのかな?
実は、NIMHの文字をみるたびに妖精さんを思い浮かべてました(笑)
自分の中では緑色しているのですが・・・
(共感覚とかじゃなく、ただの妄想です)
_______________________________

〔PS〕DSM-5リリースと同日に上げられたNIMHの記事。
   こちらはまだ全文読み切っていないので、あとでじっくり読もう・・・(もっと早く読んどけよ(;'∀'))
http://www.nimh.nih.gov/news/science-ne ... ests.shtml
Thank you
一番星
記事: 41
登録日時: 2013年5月27日(月曜日) 11時52分
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Re: DSM-5

投稿記事 by 一番星 »

「神経発達障害」の話は難しいので、簡単に整理。

神経発達障害
  ┣ADHD
  ┣チック障害
  ・
  ・(その他いろいろ)
  ・
  ┣社会コミュニケーション障害  ←┓
  ┗自閉症スペクトラム障害   (←┻━ 旧 広汎性発達障害)



まあ、こんなかんじ。
Thank you
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富条
管理人
記事: 2185
登録日時: 2013年5月14日(火曜日) 21時10分
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DSM-5 緘黙情報 | 少しまとめます

投稿記事 by 富条 »

なんだか盛り上がってますね。

場面緘黙症(というより選択性緘黙と言った方がよいのかな?)の
DSM-5 情報は、確かなことが分かり次第、ブログでまとめる予定でした。
ですが、本を買っていない私には、まだ分からないところがあって……
ブログではあまり不確かなことは書きたくないので、
掲示板で現段階で分かっていることを少し書こうかと思っていたのでした。

DSM-5 は、既に正式発表されています。
虹橋さんの内容と重複しますが、selective mutism(選択性緘黙)は従来の
Disorders Usually First Diagnosed in Infancy, Childhood, or Adolescence
(通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害)から
Anxiety Disorder(不安障害)のカテゴリーに移動しました。
また、診断基準は大きくは変わっていないとのことです。
http://www.psychiatry.org/File%20Librar ... -DSM-5.pdf

草案では、選択性緘黙は Social Anxiety Disorder(社交不安障害)の
specifier(特定用語)という扱いでした。
↓ 草案のコピー(いいのかなコピーして?)。
下の方に "Specify if: Selective Mutism: 云々とあります。

http://anxietytreatmentclinic.com/blog/ ... der-dsm-v/
先ほどのpdf資料(変更点のハイライト)を読む限り、
選択性緘黙はどうも社交不安障害の特定用語という位置づけにはならなかったようにとれます。

緘黙とDSM-5について、現段階での私の理解、把握していることは以上です。
お話に割り込んだようで、申し訳ないです。
ユーザー登録をなさってない方へ。記事の編集・削除は、こちらで受け付けております。
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