用語集あ行
- 大井らの分類
- 場面緘黙症の分類の一つ(大井ら、1979)。社会化欲求型、社会化意欲希薄型、社会化拒否型に分類されます。
社会化欲求型は、家族以外にコミュニケーションを自ら求めるもの(コミュニケーションの手段としての緘黙)。
社会化意欲希薄型は、家族以外にコミュニケーションを自ら求めようとする意欲に乏しいが、受動的には求めるもの(無気力な生活行動の一部としての緘黙)。
社会化拒否型は、家族以外にコミュニケーションを拒絶するかの如く求めないもの(コミュニケーションを避ける手段としての緘黙)。
同年、別の研究者から似た三分類が、偶然提唱されました(荒木、1979)。
大井らの分類は長く引用されてきましたが、近年、自閉症の概念が拡大し、
社会化意欲希薄型に自閉症スペクトラムが含まれているのではとの指摘が出ています。
- 大人の緘黙症
- ほとんど児童期の問題として考えられていた緘黙症ですが、近年、大人にも緘黙症の人が存在するのではないかという声が
国内外の当事者たちの間から上がっています。
学術的な研究はまだまだ行われておらず、その実態についても必ずしも明らかではないのですが、
大抵は児童期の緘黙が長期化し、成人期になっても話せない状態を指すようです。
〜想い かける〜
- ドキュメンタリー。13年間に及ぶ場面緘黙症を克服した、札幌学院大学の学生・大橋伸和氏が題材。
第29回NHK大学放送コンテストの「映像番組部門」で優勝。札幌学院大学放送研究会制作。
(11/07/2013)