用語集か行


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学苑社
出版社。特別支援教育、社会福祉、心理、応用行動分析学(ABA)、スクールソーシャルワーク、 モンテッソーリ教育関係の本を出版。 我が国において、緘黙の本を最も多く出版している出版社です。 1972年設立。本社は東京都千代田区。代表取締役社長は杉本哲也 (2017年7月現在)。
学校教育法施行規則
学校教育法を受けた文部省令。昭和22年5月23日文部省令第11号。 情緒障害者が特別の教育課程によることができることが定められています。 この情緒障害者とは、文部科学省の通知により、 「主として心理的な要因による選択性かん黙等があるもので、社会生活への適応が困難である程度のもの」 と定められています。
緘動
緘黙児・者の動作そのものに抑止が強く働き、動き自体を封じてしまう状態のこと。 緘黙が悪化した状態に起こる場合があります(河井ら、1994)。
緘黙あるある
場面緘黙症のことで、多くの人が経験していると思われることを挙げること。 「あるあるネタ」の緘黙版と思われます。 障害や病気のあるあるネタは、緘黙に限らずあります。 2011年には既に Twitter で「緘黙あるある」の投稿が複数行なわれていたことが確認できます。 その後、投稿は一旦落ち着きましたが、2015年から再び増え、2016年からは一気に広がりました。 投稿は当事者や経験者によるものがほとんどで、保護者によるものは少ないです。 また、Twitter 以外でも、緘黙あるあるの話題は見られます。
かんもくグループ北海道
「場面緘黙」に悩んでいる人、家族、支援者等のためのグループ。 北海道で活動しています。 2015年7月に設立。世話人は、臨床心理士の広瀬慎一(2018年6月現在)。 「家族グループ」や「当事者・経験者グループ」等を札幌市で定期的に開催しています。 2018年6月3日に、団体名を「かんもくグループ(北海道)」から変更。
緘黙症(mutism)
緘黙。発声器官に器質的障害がないにもかかわらず、継続的に話ができない状態。 その多くは、特定場面で話ができない場面緘黙症ですが、 稀に全ての場面で話ができない全緘黙症もあります。
緘黙症の後遺症
明確な定義はありませんが、緘黙の後に続発症として他の精神疾患を発症したり、 子どもの頃に言語コミュニケーションを積む経験が少なかったため、 緘黙克服後も言語コミュニケーションが苦手だったりするなど、 緘黙ではなくなった後も何らかの問題を引きずり、日常生活に支障をきたしている状態のこと。
かんもくフォーラムNEW!
場面緘黙症をテーマに、毎年1回程度の割合で行なわれる大規模な催し。2015年に始まりました。 その年のフォーラムの実行委員会が、主催しています。
かんもくネット(Kanmoku Net)
Knet。場面緘黙児支援のための情報交換ネットワーク団体。 場面緘黙の症状がある子どもや大人、経験者、家族、教師、専門家が協力しあい、活発な情報交換と正しい理解促進を目指します。 場面緘黙症Journal 掲示板での保護者、心理士の情報交換を経て、2007年設立。代表は角田圭子(2017年4月現在)。 会員には保護者・家族の割合が多く、本の出版や、メディアとの連携が目立ちます。 Knet 資料の公開など、インターネットを利用した情報発信にも積極的。 海外の緘黙支援団体ともつながりがあり。
緘黙の歌声
1 若倉純さんのデビューシングル。若倉純さんは、緘黙の経験があるシンガーソングライター。 2 ⇒若倉純の緘黙(かんもく)の歌声
かんもくの会(The Association of Selective Mutism in Japan)
場面緘黙症・全緘黙症を巡る諸問題を社会に訴え、解決に取り組む非営利の任意団体。 ブログでの情報発信を経て、2006年設立。代表は弥生桜(2013年10月現在)。 代表は、ほぼ年1回ペースで、日本特殊教育学会などでシンポジウムを企画。
かんもくの声
場面緘黙経験者である、入江紗代氏による自己表現、情報発信。 「私の自己表現」を軸に、場面緘黙経験者として緘黙の当事者研究、講座などのイベント企画、情報やテキスト発信などの活動を行なっています。 2014年から活動。
緘黙の輪
緘黙に関する個人のウェブサイト(ブログ含む)をつないでいたウェブリング。 このウェブリングを利用すれば、緘黙関係サイトは大体見て回ることができました。 2000年に始まりましたが、ウェブリングジャパンが運営を終了したことに伴い、2007年に提供終了。 緘黙の輪があった時代は、個人のウェブサイト制作が盛んだった時代とほぼ重なります。
仰天ニュース
⇒ザ!世界仰天ニュース
行動の三つの水準
社会的場面におけるコミュニケーションが成り立つための階層構造を示したもの。 第一の水準は動作・態度表出、第二の水準は他者との感情・非言語表出、第三の水準は言語表出。 これらは階層構造をしていて、その最も基礎の部分に「動作・態度表出」が、 その上に「感情・非言語表出」が、最上層に「言語表出」があります。 緊張が加わると、上の階層から順に壊れてゆきます(河井ら、1994)。
行動療法(behavioral therapy)
学習心理学の立場による心理療法。 緘黙児への介入では多くの場合、敢えて緘黙児が不安を感じる場面で段階的に発話を促します。 緘黙児への介入としては古くから行われてきた方法の一つですが、 近年海外で顕著な発達を見せ、この方法が日本でも積極的に取り入れられてきました。 2007年以降に日本で出版されてきた緘黙の本は、ほとんど行動療法を大きく取り入れています。
心の声が聞こえますか?
ある緘黙経験者が、学校で話すことのできなかった子どもの頃の経験や思いを語るという形式の啓発作品。 緘黙や対人恐怖などを扱った「ほほえむ」というサイトで、2004年にWeb 版が初公開されました。 「ほほえむ」閉鎖後は「ひとやすみ」というサイトに移り、現在はかんもくネット啓発資料の一つとして扱われています。 2013年には動画化され、YouTube で公開。 公立学校教諭の井上賞子氏作成。
ココロのひろば
ウェブサイト。緘黙を扱ったサイトでは草分け的存在の一つ。 管理人自身の24年にわたる場面緘黙体験記、奮闘記、同じような悩みを抱えた人達の集う場から始まりました。 ウェブリング「緘黙の輪」を運営し、緘黙関係のウェブサイトをつないでいました。 現存するサイトですが、更新は停止しています。
ことばの教室
⇒通級による指導

(02/27/2020)


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