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題名: 緘黙児は無表情?
投稿日時: 2006-12-23 12:12:44
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はじめてトピックをたてさせていただきます。
小4の緘黙、緘動の息子をもつ、てちてちママと申します。

昨日、教育センターで初めて担任の先生と会う という試みをしました。
息子はかなり緊張しており、いつものように喋ることは出来ませんでした。
話したい、という気持ちは痛いほど伝わってきました。
勇気をだして話そうと努力している息子の緊張を和らげる為に、センターの先生が
途中席をはずして息子を部屋の外に連れ出したりしてくださいました。
息子がいないその間に、担任の先生に言われたのです。

私は医師ではありませんが、息子さんは緘黙児ではないと思います。
(センターの先生もそう思っているというようなニュアンスでした)
あの緊張は何かの不安からくるのであって緘黙児とは違うのではないかと思えます。
今まで緘黙児を3人ほど受け持ったことがありますが、
緘黙児というのは暗い表情をしてうつむき加減で人と目を合わせません。
息子さんも最初はそうだったので緘黙児だと思いましたが、しばらくすると
非常に表情豊かで、お茶目なことをします。いたずらをする緘黙児なんて出会ったことがありません。

そう仰いました。

緘黙児といえども、個々の性格がありますから、その差ではないのでしょうか?と聞き返すと、
表情豊かな緘黙児なんていません、と。

彼はあんなにお茶目なのだから、楽しんでいるようなところがあるのではないのでしょうか、とも言われました。

では、他の発達障害だということですか?と聞くと
そうではないと思いますが、あの緊張、不安はどこからくるのかが問題です、と。

その時は少々動揺してしまい、【緘黙は小児期の不安障害である】ということを伝えられませんでした。

先生曰く、緘黙児ではないから、何かのキッカケがあれば出来るようになってしまうのではないか、とのことでした。

でも、学校とその関係者のいる場面に限って話したり、行動が出来ないのだから緘黙児なのではないかと
私は思えるのです。
表情豊かな緘黙児はいないのでしょうか?
緘黙児はすべて無表情などという定義が存在するのでしょうか?
緘黙児は、汗をかくほど緊張はしないというのも納得がいきません。

少し、緊張が取れてきたから表情豊かなのであって、ちょっかいを出すのも皆と関わりたい、友達が欲しいという息子の精一杯の努力なのではないかと思うのですが・・・
その時に上手く説明できなかった自分が歯がゆくてなりません。

次回、キチンと話せるように考えをまとめたいと思っています。
その為にも、私だけでは勉強不足のため、みなさんのご意見を伺えたら・・・と思い
トピックをたてさせていただきました。
どうぞ、よろしくお願いします。


題名: はじめまして
投稿日時: 2006-12-23 14:57:04
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小6の場面緘黙息子の母です。
うちの場合、年少~3年生くらいまで
学校では無表情気味で、緊張の大きい時は緘動もありました。
4年生になって学校でも表情が出てきて、
担任の先生にいたずらをするようにもなりました。
6年生の今、学校では一声も出しませんが
学芸会では劇に出てセリフのない役を
表情豊かに演じてました。

それでも先日、精神科の病院で心理テストの結果、
発達障害であり場面緘黙と診断されました。

うちの子の場合ですが
とても表情豊かな場面緘黙児ですよ。


題名: てちてちママさんへ
投稿日時: 2006-12-23 16:31:04
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てちてちママさん、はじめまして。中3の息子をもつみちと申します。

>今まで緘黙児を3人ほど受け持ったことがありますが、
緘黙児というのは暗い表情をしてうつむき加減で人と目を合わせません。
>表情豊かな緘黙児なんていません、と。


先生はご自分の経験から、「緘黙児=無表情、人と目を合わせない、いたずらをしない、キッカケがあっても治らない  その逆は緘黙児ではない」という定義を、頭の中で作ってしまっているようですね。それとも、なにか情報源をお持ちなのでしょうか?

場面緘黙症Journalの資料はもう読んでいただきましたか?もし、まだでしたら、ぜひ、プリントアウトして「研究の進んでいる海外の資料です」ということで読んでいただいてはいかがでしょうか。

資料1の1にあるとおり、
> 場面緘黙症は複合的な小児期の不安障害で、学校などの特定の社会的場面で話せないという特徴があります。場面緘黙児は、気軽で安心でリラックスできるような場では、普通に話せます。

また同じく資料1の6には
> 場面緘黙症に関する研究は少なく、ほとんどの研究結果が、ごく限られた子ども達についての主観的結論に基づいています。さらに、教科書に記述されていないことも多く、情報が限られており、多くの場合不正確で、誤解を招く情報も多いです。
とあります。

先生が今まで受け持たれた緘黙児は、3人ともかなり重症だったようですが、「軽症だから緘黙児ではない」というのは、言葉の意味をあまりにも狭くとらえていらっしゃるように思えます。緘黙児は、周囲の対応がいいと、しだいにリラックスして、表情豊かになり、声を出して話すこと以外の様々なコミュニケーションができるようになっていきます。

資料3の(9) 緘黙のステージを把握する
>緘黙児の不安の水準は、周りの状況(活動・場所・そこにいる人)によって、様々に変化する。
や、
>資料4のコミュニケーションにおける安心感尺度
などをぜひ参考にしてもらってください。

>息子さんも最初はそうだったので緘黙児だと思いましたが、しばらくすると
非常に表情豊かで、お茶目なことをします。いたずらをする緘黙児なんて出会ったことがありません。
>彼はあんなにお茶目なのだから、楽しんでいるようなところがあるのではないのでしょうか、とも言われました。


「先生のこれまでの接し方がよかったために、ここまで回復した」という感謝の気持ちを伝えながら、やんわりと、先生の思い違いであることをわかっていただいて、「先生の協力が得られれば今よりもっとステップアップできるかもしれない」とお話されてはいかがでしょうか。

>息子はかなり緊張しており、いつものように喋ることは出来ませんでした。
話したい、という気持ちは痛いほど伝わってきました。


うちの子も何か新しいことにチャレンジするとき、初日は出来ないことが多いです。でも、いろいろとやり方を工夫し、回数を重ねるうちにできるようになります。(ただし、本人に話したいという気持ちがない場合は、慎重にならなければなりません。また、話したい気持ちがあっても、設定に無理があると失敗します。)

先日、教頭先生と入試の面接練習にチャレンジしました。1回目は、声が出ませんでした。でも、教頭先生が面接トレーニングの原稿を、冗談を言いながら一緒に考えてくださって、30分くらい2人で時間を過ごしたあと、息子はだいぶその状況に慣れたらしく、「次は頑張る」と約束しました。そして、2日後、声を出すことができました。

参考までに、息子のこれまでのステップアップについて、箇条書きにしてみます。

中学1年 緘動 緘黙 無表情 
1学期 声を録音して担任→教科担任に聴いてもらう
2学期 個室で音読を担任→教科担任に聴いてもらう 暗唱を聴いてもらう
中学2年 リラックスして友達とふざけあうようになり、身振り手振りでコミュニケーションがとれるようになる
   個室で音読・暗唱を教科担任に聴いてもらう 
中学3年 4月修学旅行が転機となる
5月 担任と個室で会話練習(原稿あり、はい・いいえから→原稿なし)
6月 国語の音読 教室での発声失敗 3回(シーンとしているとき)
夏休み 誰もいない被服室で 教室で 職員室で 親→先生と会話練習
9.20 友達M君に電話チャレンジ1回目(あらかじめ、私がM君と打合せ。原稿準備)
9.21 個室で担任との会話練習 2学期2回目
9.26 個室で担任との会話練習 2学期3回目 友達M君に電話チャレンジ2回目(M君と打合せなし、原稿準備)
10.25 個室で英語の先生に音読・英会話チャレンジ成功
10.26 英語暗唱テスト 初めての教室での発声(囁き声)成功 (クラスメートに背中を向けて がやがや状態)
11.8 電話で「友達を誘う」チャレンジ(M君と打合せなし、原稿準備)
11.10 友達と個室での発声チャレンジ1回目 英語の先生+M君
11.11 友達M君と図書館に行くチャレンジ(会話は無し)
11.17 友達と個室での発声チャレンジ2回目 英語の先生+M君
11.29 友達と個室での発声チャレンジ3回目 英語の先生+M君+卓球部のS君
12.1  英語暗唱テスト 教室での発声(囁き声)成功 2回目 (クラスメートに横向き がやがや状態)
12.8 英語授業での発声失敗(シーンとしているとき) 国語個室でのスピーチチャレンジ成功 国語の先生+M君+S君
12.11 国語授業中の発声失敗(シーンとしているとき) 
12.12 英語授業中(がやがやしているとき)の発声(囁き声)成功 1回目
12.14 英語授業中(がやがやしているとき)の発声(囁き声)成功 2回目
12.15 英語授業中(がやがやしているとき)の発声(小声)成功 3回目
12.19 教頭先生の面接指導 = 発声失敗 
12.21 教頭先生の面接指導 = 発声成功
12.22 英語授業中(比較的)静かなとき)の発声(囁き声)成功

うちの子とは年齢が違いますので、同じ設定では進められませんが、言いたいことは、その子にあったスモールステップが見つけられれば、今の状態より改善する可能性があるということです。

てちてちママさんの息子さんは、先生のおっしゃるとおり、ひょっとしたら、なにかきっかけがあれば話せるようになるところまできているのかもしれません。そのきっかけをつかむためにも、先生には「場面緘黙症」を十分理解していただき、助けていただきたいですね。

長々失礼しました。


題名: アメリカのWiki
投稿日時: 2006-12-23 17:57:58
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インターネット上の辞書でWikiというのがあります(ウィキペディァかな?)アメリカのWikiを今翻訳中ですが、その中に

The disorder is not regarded as a communication disorder, in that most children communicate through facial expressions, gestures, etc.

この疾患はコミュニケーション障害ではないとされています。
というのも、この子供達はたいてい、表情や動作、その他いろいろなやり方をとれば、人とコミュニケーションすることが出来るからです。

(訳は未完成)

と、ありましたが・・。

参考までに。


題名: 緘黙は、回復の過程で まず表情が豊かになるんだそうです。
投稿日時: 2006-12-23 20:01:10
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福井県の【エル】です(=^・^=)♪

長女は 今日で、17歳になりました。
声こそ出ませんが 表情は お笑い芸人並なんです。

心のエネルギーが溜まってくれば、
このように 表情やしぐさが
気持ちを伝えるために 普通より豊かになるんですね。

先生がおっしゃったのは
緘黙になった直後から
まだ きちんとした治療や対応を 受けていないころの
緘黙児の 状態ではないでしょうか?

中学生時代に、お世話になった
不登校児のための 学校外教室の先生より

「心のエネルギーが充填して
 表情や行動に 積極性が出て、
 声が出るのは 一番最後」

と 先輩の先生から アドバイスがあったそうです。

先生のおっしゃることも、先生の経験上で得たことですが、
これから てちてちママさんのお子さんに 起こることは
先生には 未経験のことですよね。

先生と一緒に お子さんの回復を、見守ってくださいね。


題名:
投稿日時: 2006-12-23 20:04:38
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みちさんの息子さん、もうこんなにステップアップしてるんですね!
びっくりしました。 :shock:
修学旅行の転機、気になります!
別トピの年令が上の子の・・・の次回は修学旅行ですよね。
楽しみに待ってますね。

てちてちママさんや年令が上の子の保護者の方々の希望となると思います。

それと、てちてちママさん、
うちも表情豊かな緘黙児なんていません と、最初に行った なんとかセンターに言われたことがあります。

先生に何かのきっかけで出来るのではなく、スモールステップを上ることの大切さを伝えられたらいいですね。


題名: こんばんは♪
投稿日時: 2006-12-23 21:18:08
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てちてちママさん 初トピックですね♪

うちの長女も みなさんの言われるとおり 表情豊かな場面緘黙児です。

はっきり 言いまして 教育センターの先生 間違っておられます!
場面緘黙がどういうことであるか 本当に 理解されてないと思います。
息子さんは 楽しんでおられるんじゃありません。
学校関係者が いるから 話せないし 動けないんです。

私も 過去 会われた重症だった緘黙児と よく 比較されました。
うちは 軽いから このまま ほっといても・・・みたいな 話しもありました。
そして 先日 聞いたのですが 教育センター内にいらっしゃる先生でさえ
「今まで 何人か 緘黙児に 出会ったけど みんな 大人になって 再会したら 話しているし??」と
思っている先生ばかりらしいです。
つまり 手が かからないから ほったらかしでいい・・・
大人になれば 自然と治るものだから・・・
と 真剣に考えてもらえてないのが 現状です。
もちろん 私は 資料も お渡ししたはずなんですが。

おっと・・・ ごめんなさい。
また 教育センターの悪口や 私の愚痴になったら ダメなので やめときます。
とにかく 先生方に なんとか 理解してもらえるよう 希望して やみません (*^_^*)


追記 : 教育センターの先生 間違っておられます
           ↓
         担任の先生

      私が 間違って解釈したようです。 訂正いたします。 ごめんなさい。


題名: りんごさんへ
投稿日時: 2006-12-23 22:03:15
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りんごさん はじめまして。
コメントありがとうございました。

うちの息子も一番酷い時は、顔をみるのが辛くなるほど
引きつったような無表情な、なんとも言えない表情をしていました。
だから学校で笑顔が出るようになったときは、本当に嬉しかったのです。
なのに、表情があるのは緘黙児ではない、なんてショックを受けました。

でも、りんごさんの息子さんも表情豊かとのことで、安心しました。
緘黙児が無表情なんてことはないのですよね(^^)
表情豊かに学芸会をこなせるなんて素敵ですね。
うちの息子にもそんな時がくるといいです(^^)


題名: みちさんへ
投稿日時: 2006-12-23 22:29:43
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みちさん はじめまして。
とても丁寧なコメントありがとうございました。

先生の受け持たれた緘黙児の方は、きっとうちより軽症だったのではないかと思われます。
だから息子のように極度に緊張して動けないのは緘黙児ではない、と考えていらっしゃるようです。
今までの方達は目を合わられなかったのが合わせられるようになり、目で会話して
そのうち自信がついて少しづつ出来るようになっていったと仰っていました。
息子が、あれほどリラックスして笑っているのに、行動に抑制がともなっているということが理解できないのかも知れません。

先生は教育心理学を専攻されていて、カウンセラーの資格を持たれていると聞いたことがあります。しかも今までに緘黙児を何回か受け持ってこられた、と聞いたので、資料を渡すことは失礼に当たるかも・・・と思い渡さずに今日まで過ごしてきました。息子の為にも更に勉強してくださっている、ともお話してくださっていたので・・。
でも、今回のことで、先生も緘黙児について正しくは理解されていないのでは、と思い当たったので、資料を渡すことを検討してみようかと思います。とくにみちさんの教えてくださった場所にアンダーラインを引いて渡そうかと考えています。

>緘黙児は、周囲の対応がいいと、しだいにリラックスして、表情豊かになり、声を出して話すこと以外の様々なコミュニケーションができるようになっていきます

このことを先生に伝えたいと思います。緘黙児が無表情であるという思い違いを知っていただきたいです。

みちさんの息子さんは2学期に入られてから、かなり短いスパンでステップアップされていらしたのですね。年齢が違うとはいえ、とても参考になります。しかも発声に成功されていらっしゃるのが、とても心強く感じられます。
うちの息子も今回は会話できませんでしたが、次回は少しでも会話したい、次回は緊張が減るかも知れない、と前向きです。
息子にあった方法で少しづつ、ステップアップしていきながら、状況の改善が図れたら・・・と思います。


題名: ルディさんへ
投稿日時: 2006-12-23 22:37:35
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ルディさん はじめまして。
コメントありがとうございました。

>この疾患はコミュニケーション障害ではないとされています。
というのも、この子供達はたいてい、表情や動作、その他いろいろなやり方をとれば、人とコミュニケーションすることが出来るからです。


そんなことが書かれている文献があるのですね。
すごく嬉しいです。
緘黙児は無表情である。そう言われてしまった時に、自分の勉強が
足りなかったのか?そんな定義があるのか?と悩みました。
緘黙児も表情でコミュニケーションが取れるんだ、ということを
先生に伝えたいと思います。


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