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題名: 不幸から生まれた緘黙
投稿日時: 2011-01-11 16:41:27
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過去もしくは現在において場面緘黙症の女性の方に
緘黙の立場、小学生女児の立場、将来の可能性からアドバイスをいただけたらと思います。

私の妹の娘(現在小学4年生)が、現在、場面緘黙症と思われる症状なのです。
2年ぶりに妹の娘と対面したのですが、全く声を出さない子になっていました。
質問には首を縦横に振るだけで、一切、話しをしてくれません。
2年前は、大人しい性格ではありましたが、小さい声ながら話しをしてくれていました。

それより驚いたのは、妹の娘の臭いです。
おそらくトイレにすぐに行けずに少しお漏らしをしているみたいで
かなりのアンモニア臭がしているのです。2年前はそんな事はありませんでした。

妹(つまりその子の母)は、軽度の知的障害があり離婚して両親と暮らしていたのですが
ほぼ、育児放棄に近い状態らしいのです。
私も最近知ったのですが。。
娘の服の洗濯もまともにしていないので臭いがしみついているようなのです。
普段、面倒をみていた私の母が亡くなり、ますます酷い状態になっているみたいです。

先日、学校から連絡があり、妹を抜きで身内が呼ばれ話をしました。
学校は、親子を児童福祉施設に入所するように強く要望をしていました。
学校でも全く喋らないらしく
娘さんは、家庭環境が悪いから話が出来ないの一点張りで場面緘黙の知識は全くありません。

おそらく学校はいじめの実態も把握しているのでしょう。
言い方は悪いですが、いじめられても仕方がない状態だと思います。

冬休みを利用して妹の娘を私の家に泊まりに来させました。
主人も歓迎してくれました。
主人も場面緘黙についていろいろ調べて知識は少しあるようで、適度な距離をおいて接してくれていました。
10日間預かったのですが、お漏らしもずいぶんましになりましたし
私とも主人とも要件を伝える会話や返事は、なんとかできるようになりました。
勉強は、どちらかといえば出来る方じゃないでしょうか。

今は、また妹の元に戻って、沈黙の学校へ通っています。
妹は、緘黙を理解できません、理解したところで何も変わりません。

このままでは、絶対にあの娘は今の立場から逃げ出せません。
妹は児童福祉施設の入所は断固拒否します。
たとえ児童福祉施設に行ったとしても、あの娘の未来は変わらないと思うのです。

うちで引き取ろうかとも真剣に考えています。
環境が激変するのはどうなのか・・親と離れるのはどうなのか・・
ただ、あの娘は賢いので、親のこと、いじめの事、全て理解していると思うのです。
それでも、自分の気持ちや感情を外に伝える事はありません。

家に来ている時に、いいのか、悪いのか、場面緘黙の事を伝えました。
場面緘黙のHPを見せてあげました。
何も言わず、真剣に長い時間HPを見ていました・・
見終わっても感想を口にする事はありませんでした。

翌日、「帰る」と言って帰っていきました。
私たちの接し方は間違っていたのではないかと反省しました。
でも、帰った次の夜、妹から電話があり、娘が遊びに行きたいって言ってると聞かされました。
でも、冬休みも終わるし、私たちも仕事なので我慢するように伝えて電話を切りました。

あの娘が、一番幸せになれる可能性って何なのでしょうか?


題名: こんばんは
投稿日時: 2011-01-11 22:47:15
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子羊さん こんばんは

 すいません。私は男ですが、黙っておられずにコメントします。
 ちなみに元当事者です。

 姪御さんが場面緘黙症であるかどうか別としても、お母さん(つまり妹さん)には気の毒ですが、“養育能力に課題あり”という点は賛成します。

 (私は特別支援学校の教諭免許を所持、児童養護施設でもたった2週間ですが実習暦があります、以前は心理・情緒的に課題のある方の心理面接もしておりました)

 仰せのように場面緘黙症になるお子さんは、知的にはむしろ高かったり、賢い、センシティビティの豊かな子どもさんが多いように思われます。

 そういう傾向の姪御さんでしょうから、おじ様やおば様である子羊さんのご夫婦の見せてくれた、場面緘黙症のビデオを感性の深い部分でご理解をされているのだと確信します。

 その娘さんの幸せになる可能性――さし当たっては、問題意識の持てる養育者のソバにおいて差し上げることではないでしょうか?
 他人である養育者よりも、またセンシティブであろうことを考えると集団生活(児童養護施設)よりも、ご身内のおられる一般のお宅が良いように私も感じます。

 根拠はあなたの書かれた内容を読んで“そう感じた”のと、私の経験上からそう思ったのです。

 一方的で“押し付けがましい”とお思いでしたら、読み流してください。


題名: ありがとうございます。
投稿日時: 2011-01-12 15:48:36
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 7
かいわれさま お返事ありがとうございます。

押し付けがましいなどと、とんでもございません。

専門家のご意見とありがたく受け止めさせていただきます。
私たちも、専門家に相談できればいいのですが
なかなか母親抜きでは難しくて

私たちの元で育てるのが一番ではないかと思ってはいるのですが

私たちには息子(大学の為別居)がいますが
やはり、他人の子どもを育てるという責任や犠牲、愛情・・・
はっきりいって自信が持てないのが現状なのです。

そして私たちが一番恐れているのは、今唯一話しが出来る家庭から
引き離してしまって、全緘黙になってしまうのではという不安です。

今は何もかもが不安だらけで、何をどうしていいのか本当に悩んでいます。


題名: はじめまして 虹橋です
投稿日時: 2011-01-13 10:34:47
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この問題、相当に難しいケースですよね。。。
誰にとっても辛く、何を選んでも何かしらの痛みを伴う・・・
子羊さんのお悩みは相当なものと察します。

かんもく女児の気持ちが必ずしも分かるわけではないですが、思ったことをお伝えします。読み流されてもかまいません。

■やはり、その娘さんにはどのような場合でも「心理士」などの相談相手を与えてあげる必要があるように思います。どのようなケースになろうとも、そのお子さんはみんなに「気を遣う」と思うのです。だから、すこしでも味方・こころの居場所を与えてあげたいです。将来的にはそのお子さんが「かんもくの会」に入って心の整理をするのかもしれません。いずれにせよ、現在、小学生の緘黙児同士で励ましあえる環境は整っていません。そう考えると、やはりプロのカウンセラーが必要だと思います。

■子羊さんが引き取る場合は、「かんもくネット」などの当事者会で、子羊さん自身の心の支えを獲得する必要があるかもしれません。緘黙児の療育はしんどいことも多いですので、親同士の支え合いが必要だろうと思います。

■知的障害のある妹さんについて。仮に離れ離れにするとしても、知的障害のある方を説得し、納得させるのは大変だろうとおもいます。おそらく娘さんへの愛着もあるだろうから、その後に泣きじゃくって荒れてしまう、もしくは子羊さんへ怒りの感情を向ける可能性もあるかもしれません。その場合に、だれかが妹さんを心理的に支える必要が出てくるだろうと思います。もし親がかなりの動揺を見せた場合、緘黙のその子が不安を感じる可能性も否定できないと思うので悩みます。。。娘さん自身は親の知的障害について知っているのでしょうか・・・・

■学校へ理解を求める。やはりこれは大前提だろうとおもいます。まずはトイレの問題について、保健室の先生なども含め、どうにかして協力してもらえないのでしょうか・・・。妹さんの家庭状況が現場を見ていないので何とも想像がつかないのですが。。。

■頻繁に姪御さんのことを気にかけて、あたたかな愛情を伝えてあげてください。小さなことも大切にして、些細な成長も褒めてあげてください。知的障害の保護者の場合、その「気付き」や「褒め」が多少なりとも少ないこともあるかと思います。なので、姪御さんの自己評価を高めてあげるため、頻繁に褒めて、どんなに小さなお手伝いでも「ありがとう」と感謝して、「私たちにとって必要な子」というメッセージを頻繁に伝えてあげてください。おそらく、それが一番の土台となっていくだろうと思います。目に見える形で記録していってもいいし、カードや手紙でうれしい気持ちを伝えてあげてもいいと思います。

とりあえずこの辺でーーー
その女の子に伝えてあげたいことも多々ありますが、今回は回答にとどめて起きます。

さいごに。不幸といわずに、私たちみんなで姪御さんの「幸せ」を見つけてあげたいなあ、と思ったのでした。


題名: 虹橋さま こんにちは
投稿日時: 2011-01-13 17:53:02
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 7
虹橋さま

返信ありがとうございます。
そうなんです。本当に悩んでしまいます。

姪にはなんの罪もないので本当に不憫で仕方ありません。

わたしも現在いろいろなコミュニティを模索しているところなのです。

学校には本当に協力していただきたいと思っているのですが
私が、今の姪の学校には非常に不信感を持っているのです。
先日の話し合いの時に聞いたのですが、以前、私の実家に家庭訪問に来たらしいのですが
その時に先生が「お留守だったので、勝手とは思ったのですがお宅に上がらせていただきました」
と言われたのです。
確かに実家は、少しの外出時には鍵をかけるという事はしないのですが
「失礼ですが、どんな生活をされているのか台所や居間やトイレを見せていただきました」と言うのです。
信じられませんでした。
住居侵入罪ですよね、普通では、考えられない行動です。
同席していた、校長先生や教頭先生、教育委員会の方までその事には何も言いませんでした。
私は、喉元まで「それは、おかしいでしょう」と出かけていましたが、今後の姪の事も考えると、そのまま飲み込みました。
先生が私の妹や家族をそういう目でみておられるのかとショックでした。

姪も家族や環境が悪いから喋れないって決め付けているみたいなので、学校の理解を求めるのは
疑問に思えてしまうのです。
なので、私たちの校区に転校させるがいいのかとも思っているのです。

姪は妹の知的障害の事を知っているのかどうかはわかりません。
妹も外見や初対面では、なかなか障害があるかはわからない状態ですから
ただ、姪は、ずっと暮らしていますから、少し頭が悪いくらいには思っているかもしれません
姪には、聞けないですし、聞いても教えてくれないでしょうから。

妹に、姪を引き取ると伝えたら・・
私は、虹橋さんとは全く逆の不安を抱えています。
拒否されるのではなく、あっさり「いいよ」ってかえってくるという不安です。
妹は、母子福祉施設には自分が入るのが嫌で拒んでいるのです。
おそらく、子供だけ児童施設に入るというならそんなに拒否しない気がして、
妹が拒否するとすれば、こども手当が受け取れなくなるという理由だけでしょう。

姪が、こういうコミュニティサイトで自分の意見が伝えれるようになれば
どんなに気が楽になるか

今は姪の幸せを最優先に考えなくてはいけないですね。


題名: ごめんなさい
投稿日時: 2011-01-13 21:01:51
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 367
子羊さん こんばんは

 レスが遅れてすいません。
 最近仕事が遅くて、昨夜は22時過ぎに職場を出ました。

 ご返事のご返事をと思っておりましたが、時間がとられずにおりました。

 今日は久しぶりに早く帰られたので、ページを開きましたところ、虹橋さんが長くて適切と思われるアドバイスをされているのを見つけました。

 私自身も簡単かつ平易に解決のつくケースだとは思っておりません。
 しかし、電子媒体を通してのアドバイスには限界があるのと、必要な時期に書き込み・ご返事の書けない私は“お役御免”にしたいと思います。

 今後は虹橋さん他、お時間の取れる方からのアドバイスをお受けください。

 どうか、姪御さんの安楽な日々が一日でも多く訪れんことをお祈りいたします。
 併せて、神様の御恵みがあらんことを祈っております。


題名: その他のアドバイス
投稿日時: 2011-01-14 09:37:06
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 116
お返事ありがとうございます。すみません、こちらからのお返事の前に、前回言いそびれたことを補足します。

■もし、引き取られることになったら、ご主人は姪御さんにとって「初めての父親」となることになるのだろうか、とふと思いました。もしそうであるならば、これから父子関係を一から学ぶことになるのだろうと思います(ある意味ではチャンスと言えるのかも知れませんが)。もちろん「おじ」という関係もあるかもしれませんが、一緒に暮らせばほとんど父親のようになるのではと思います。その意味では「お父さん」の役割というのもこれから大きくなっていくのだろうと思うし、姪御さんにもいろいろな戸惑いというかぎこちなさが出てくる気がするのです。もし一緒に住まわれる場合は、「お父さん」としての信頼関係の築き方をいろいろな面から考えておく必要があるのかもしれません。

■その際に難しいのは、姪御さんはこれから二次性徴が始まり、性意識がこれまでとは変わってくるということだろうと思います。トイレや衣服の問題にしても、これまでとは対応の仕方が変わってくるかもしれません。そういうポイントでは父親は一歩引きながら、別のポイントで一躍を担うことが必要になってくる気がするのですが。。。

▼では、父親が娘から信頼される存在になるにはどうするべきかと考えた場合、おそらく

①娘を尊重し、娘に対する誠意・誠実さを示す
②緘黙についての理解を示し応援する

ーーの2点がポイントになってくるのではと思います。

じゃあ、どうすれば誠意が伝わるかと考えた場合、
①娘に対し、配慮や、助けたいが故の悩みがあるならば、ある程度は率直に伝えてしまう。
②口からの言葉・態度もさることながら、「文章」でのコミュニケーションをフルに使うのも、試してみる価値はあるのではないかと思います。

具体的に言うと、「ホワイトボード」など。
ご家庭でやや大きめのホワイトボードを置き、そこに父親から子へのメッセージをまめに書きます。

「ありがとう」「おいしかったよ」「がんばってね」など・・・

こんなことをまめにする父親はまずいないだろうから、効果は大きいかと思います。ささいな応援メッセージをさりげなく頻繁に送りあえる環境を整えることは、姪御さんのこころをほぐす上で大いに役立つのではないかと思います。逆に姪御さんからアプローチするための接点を作れるかもしれません。そういう物理的な「コミュニケーションスペース」を設けると交流を促進する効果が出る可能性もあるのではと思います。

・食卓前に姪御さんの学校での取り組み(作品など)を展示するスペースを設け、それを元に前向きな会話をしていく。
・手紙や交換日記などの「文章による意思疎通ツール」を取り入れ、家庭内でポストを作り、それに入れるなどの取り組みをしてみる

というのもありかもしれません。

■それと、社会性の発達・交友関係・社会的居場所作りは、これまでの経緯を考えると重点的に取り組む必要がある気がします。それと、いい子に育ち過ぎそうな・・・・・。誰か包容力のあるお友達をつくれたらいいなあとも思うのですが。。。

▼地域に、小さな和菓子屋さん・パン屋さんなど、こぢんまりしたお店があるかと思います。そういう所に気軽に自分で通えるようにしていき、居場所を作るというのはどうでしょう。そして、姪御さんのいない時に、口外しないことをお願いした上で、場面緘黙についての情報を提供し、理解者・協力者になってもらう。そうやって、さりげない買い物などを通して協力してもらえば、味方ができるかもしれません。

*******************

文字量が多くなってしまったのでお返事には至りませんでしたが、
いまだに「虐待説」は嘆かわしいほど多く出回っていて、当事者がそれを信じて自分の虐待を探るようなケースも多いと思います。でも、虐待探しをしてしまうと気持ちがどんどん窮屈な方に向かってしまうので、いかにプラスの面や協力者の方に目を向けるかだと思います。

ここを訪れてくださった多くの方も姪御さんを応援して下さったらいいなあと思います・・・・・・

とりあえずはこの辺で、回答としては的がずれていますがどうかご了承ください。事態がよい方に向かわれることを切に願います。


題名:
投稿日時: 2011-01-14 09:42:01
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 116
さいごに・・・・・

こちらは老子の言葉を簡潔にまとめたものだろうと思います。

誰かを深く愛せば強さが生まれる
誰かに深く愛されれば勇気が生まれる


ー虹橋ー

PS

アメリカのSMGへの相談でも、実母だけではなく、継母(step-mother)やキリスト教の名付け親(god-mother)という立場から相談なさっていた方もいらっしゃったと記憶しています。わが子以外の緘黙児を育てるケースは海外でもあるようです。


題名: ありがとうございます。
投稿日時: 2011-01-14 16:46:30
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 7
かいわれさま、虹橋さま

アドバイス本当にありがとうございます。

虹橋さまの言われる通り、主人や家族の協力なしでは解決できる問題でもないですし

自分の子供を育てるのも大変で苦労がおおいのに、
まして、いわば他人の、しかも障害(緘黙は障害とは違いますが)のある子供を
ちゃんと育てられるのかと、そんな不安ばかりでしたが、そうですね自分一人で悩んでも仕方ないですね。

みなさまの意見を参考にさせていただき、姪が幸せになれるように道を作ってあげればと思います。

今度は違う立場から相談できればと思います。

ありがとうございました。


題名: なやみました~・・・
投稿日時: 2011-01-15 10:18:34
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 116
子羊様、毎日眠れているでしょうか?

SMJ掲示板の相談でここまで頭を抱えて悩みこんだのは本当にこれが初めてです。だんだん頭がこんがらがってきますよね。ホントに悩みました・・・・。私もいまいち背中を押せないでいます。。。

本当にこれはみんなで手分けした方がよさそうですね。子羊さんも本当に悩まれたと思います。ここに集っている人たちも自分たちにできる範囲で支えてあげなければいけないだろうし、いろんな立場の人がいろんな角度からこの家庭を支援していく必要があるのだろうなあと思いました。あまりにも考慮するべきポイントがたくさんあるので、いろんな方に助けられ、支えられながらできることを探っていかれてもいいと思いますよ(立場・視点を変えながらいろんな人の心情を汲まなければなりませんし)。私たちも大きな家族のつもりで姪御さんを見守っていけたらと思います。

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■やっと回答らしい回答になりますが、小学校中高学年くらいで「このままではいけない」と思い、あせる緘黙の子は多いだろうと思います。そういう意味では、あくまでも当事者のカンですが、資料を見て、現実を突きつけられたショックと、かすかに希望が見えてきたうれしさが拮抗していたのではないかなと思います。自分がその立場であれば、子羊さんが自分のことを理解してくれているのだという安心感と、そのことによる期待感、本当は助けを求めたいという気持ち、それからこれから状況変えることへの不安を感じるだろうなあと思います。でも、一方で、子羊さんの負担なども分かっているので、自分だったら気を遣って素直に言いづらいかもしれません。やさしさが緘黙の症状として出ることもあるんです。「これを言うのははばかられる」という抵抗感が、「この話題について聞いてくるのでは」という不安になり、構えてしまって緘黙状態に表れる、という感じでしょうか。。。緘黙児は通常、抑制的な気質をもっているので、新たな環境への不安も強く、いまいち決めかねていて喋れない、もしくは、不安を感じている時の自分の思考回路を周囲に伝えるのは気が引ける、という思いがあるかもしれません。

■子羊さんが似たようなことを懸念されていますが、「長いこと会わない」というのは緘黙になるリスク要因となりうると思います。母親とどれだけ素直に関われているのか分かりませんが、離れている間に「喋らない人」としてのセルフイメージが染み付いてしまうと、緘黙・もしくは無口という状態になるかもしれません。おそらく、子羊さんに会ったときに口数が少なくなっていたのはその影響もあるかと思います。でも、子羊さんの所などで少しずつ喋れるようになっていったのならば、もしかしたらそんなに気にすることもないのかもしれない?です。ポイントは、今いる場所で「自分は喋れるのだ」という自信を付けてあげることかと。

■緘黙の治療は「行動療法」が基本になるようですが、行動療法の成果を安定させるにはそれなりの「時間」と「取り組みの継続」が必要みたいです。薬やセラピーで症状が一時安定しても、不安定な環境ではまたもとに戻ってしまうということが考えられそうです。不安症状が重い場合、シポンブラム先生なんかは薬物療法で軽いスタートを切れるようにするようですが、薬物療法をとるにしても、今のお母さんでは薬の管理という点で不安が残りますし・・・。治療にしても、遊戯療法・アートセラピーのような間接的なものも合わせるべきなのでしょうか・・・。バウムテスト(絵)のような間接的なものからスタートしていく手も必要なのかなあ・・・。

■友人関係の問題では、おそらく今の状態では母親自身が孤立している状態でしょうから、いろんな輪に押し出してあげるための下地というのが弱い気がします。やっぱり小学生ですし、誰か一人でもいいから放課後に一緒に遊べる子を作ってあげたいです。もし、今の学校でいろんな引け目を感じるようになってしまっているのなら、新しい環境で、きれいな格好でみんなと関わった方がいいのか・・・その辺は姪御さんの気持ちが分からないので・・・。今の学校での状況を把握なさるのもむずかしいでしょうが・・・

*+*+*+*+*+*+*

本当に難しいです。。。
今、姪御さんには知的障害者の子供としてのアイデンティティー
緘黙児としてのアイデンティティーなどの自分が混在しているのでしょうが、

その中で、「緘黙児としての自分」に居場所を与えてあげるのが私たちの役割です。今後どのような形に進展していくのかわかりませんが、私たちはいつでもお子さんの居場所を作ってあげようとおもいます。

どうぞよろしくお願いいたします。あんまり詰め込むと子羊さんも疲れてしまうだろうから本日はこの辺で。ありがとうございました。


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