オーストラリアのバンダバーグという地方のニュースです。
6月15日の記事。
↓ News-Mail という地方ニュースサイトへのリンク。
Mum's gratitude goes viral after cashier helps boy speak
https://www.news-mail.com.au/news/mums- ... -/3189646/
3歳の緘黙児のお話。
ただ、自閉症の診断も受けていたことから、診断上は「選択性緘黙」ではないのでは。
買い物に行ったところ、レジの人に「Tiny Teddies(お菓子の名前)は好き?」と尋ねられ、「うん」と答えたそうです。
これ、この緘黙児にとっては大きなブレイクスルーだったとか。
この出来事を、母親が Facebook に投稿したところ、「いいね」が2,000件、コメントが66件と大反響。
「はい・いいえ」で答えられる質問の仕方が、この緘黙児にとって答えやすいものだったのかもしれません。
ただ、英語圏で「はい・いいえ」型質問というと、声を出さなくてもうなずきや首振りでも答えられてしまうため、発話を促す目的で使うのはよくないとされることもあります。
「話さなくて済む⇒不安が軽減⇒緘黙行動が強化」ということです。
発話はまだ早い段階にある緘黙児に、まずは非言語コミュニケーションをとることから始めるには、一つの方法としてあり得るだろうとは思うのですが。
代わりに、「あなたが好きなのは、うどん?それとも、そば?」という強制選択型の質問がよいと、英語圏では割とよく言われます。