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題名: おじゃまします
投稿日時: 2007-05-20 13:26:45
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はじめまして。
冨重さんのページからたどってこちらにおじゃましました。
私は小学校の教諭です。
クラスに1名、場面緘黙のお子さんがいます。
症状はかなり重く、学校では話せないはもちろん、動けません。

緘黙ジャーナルを読んで、日本の支援体制が遅れていることを知り、
「どうりで書店に行っても参考書がないはずだ。」と、悲しく納得。

でも、過去に担任した子ども達の中に、やっぱり場面緘目のお子さんは何人かいたし、ほかのクラスのお子さんでも、昇降口でかたまってしまうという様子も見ました。
今後もこういう子ども達と出会うにちがいありません。

これからよろしくお願いします。


題名: かんすけさんへ
投稿日時: 2007-05-23 22:19:36
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Knet代表のけいこです。はじめまして。このスレに書き込みありがとうございます。
このSMJ掲示板は、富重さんの「場面緘黙症Journal」内ですよ~。
でも、配付資料は「かんもくネット(Knet)」のもので、冨重さんのご協力を得て、現在SMJで公開させていただいています。Knetはこの掲示板生まれなんです。(冨重さん、ご迷惑をおかけしてますね・・・資料ホント紛らわししくってごめんなさい。)

かんすけさんは、小学校の先生なのですね。ご自分のクラスの子どもの状態に真剣に取り組んでいらっしゃる先生です。ブログの方の書き込みさっき読ませていただきました。子どもさんずいぶん変わってこられたのですね。そう、特別支援教育が入ってきたおかげで、昔と違って「支援」「配慮」が教育現場に入りやすくなってきたと私も感じます。不安の少ない学校環境はとても大切です。SCや専門機関につながれるときも、ぜひ配布資料をお渡しくださいね。


題名: 注意事項があれば教えて頂きたいのですが・・・。
投稿日時: 2007-05-25 00:08:59
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けいこさん、こんばんは。

ブログの方に書き込んだのですが、うちのクラスのAさん、このごろ動きが出てきたのです。
昨年度の後半から、いろいろな先生達が関わって、トイレに連れて行く、静かな小部屋で1対1で給食を食べるなど、担任だけでは手が回らないことをサポートする体制を作って頂きました。
「安心」「安全」を保証することで、少しずつ改善してきたのかと考えています。

「こういう手だてをとれば、こういう変化がある」
という、経験の蓄積が自分にはないので、とんでもない勘違いをしているかもしれません。そこで、けいこさんの専門分野から、
「これは御法度よ!」
というような、注意事項があれば教えていただえませんでしょうか。

声を出すまでは、まだまだ長い道のりだと思います。
とっても前向きにがんばっているAさんに、力を貸してください。
お願いします。


題名: かんすけさんへ
投稿日時: 2007-05-25 18:13:10
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 209
>昨年度の後半から、いろいろな先生達が関わって、トイレに連れて行く、静かな小部屋で1対1で給食を食べるなど、担任だけでは手が回らないことをサポートする体制を作って頂きました。
「安心」「安全」を保証することで、少しずつ改善してきたのかと考えています


担任だけではなく、学校全体のサポートはとても大切と思います。

>「こういう手だてをとれば、こういう変化がある」
という、経験の蓄積が自分にはないので、とんでもない勘違いをしているかもしれません。そこで、けいこさんの専門分野から、「これは御法度よ!」
というような、注意事項があれば教えていただえませんでしょうか。


基本的「御法度」は配布資料No.3にあるような不安を高めることですが、
かんすけさんの書き込みを拝見した感じでは、
おそらくそのようなことはされていないのではないかと思います。
かんすけさんこそ、どうか私に力を貸してくださいませんか。先生からの掲示板書き込みは少ないんです。
かんもくネット事務局に連絡下さいませんか。


題名: Aさんのその後
投稿日時: 2007-06-10 09:42:42
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行事が次から次へと押し寄せる今日この頃です。
行事の合間に教科の学習をするという実態。
準備だ、練習だ、打ち合わせだ、・・・で、
Aさんにあったの学習の準備が不十分。
校外学習にあたり、Aさんは以前仲の良かったBさんのいる班に入れました。しかし、見学コースを話し合って決定するという学習が続き、Aさんは聞いているだけ。

それでも、Aさんは、この行事に向けて、すこしでも自分で動けるようにと、がんばっているように見えます。

体育で、いつもは見学、または教師に引っ張られたり押されたりしながら参加した学年の持久走大会で、なんと自力でグランドを1周しました。ほかの子が4周する中、ゆっくりですが、1周歩きました。Aさんの気持ちの中では走っていたのでしょう。たくさんの保護者のみなさんも見に来ていました。
3Mぐらい前から「がんばれ」「いいぞ」など、声をかけながら付き添いましたが、押したり引いたりしなくても、みんなが見ている前でグランドを1周したのでした。
ゴールしたら、体調が悪くて見学していた男の子2人(どちらもやんちゃ坊主)が、にこにこにながら拍手をしていました。「良かったね~」と、心から言ってくれて、Aさんも満足そうな表情。

スタート前、ピストルの音がいやなら耳をふさいでいいこと、ドキドキするのはみんなも同じだと言うこと、後ろからほかの子達が追い抜いていくけれど、みんなちゃんとぶつからないようによけてくれるから心配しなくても良いこと等を話しました。

どんな心境でいるのかを支援者が想像し、不安を軽減する手だてがあれば、少しずつ変わっていけるのかと、また少し確信めいたものを感じています。

がんばっているAさんをみて、周りの子が手を差し伸べることが以前より増えてきました。決して冷たい子達ではないのに、どうしたらよいのかお手上げ状態だったのでしょう。無理もありません、担任もお手上げだったのですから。

緘黙に関する情報を、周りの子ども達にも分かりやすく知らせ、子ども同士の関わりの仕方も工夫したいと考えています。


題名:
投稿日時: 2007-09-21 15:17:03
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緘黙と薬については、近頃は欧米の専門家だけでなく、
日本の専門家もその有効性について言及しています。

例えば笠原麻里氏は、日本の現状とも合わせて次のようにまとめています。

** 以下引用 **

わが国でも、子どもの不安症状に対してSSRIをはじめとする抗うつ薬は用いられることがあるが、
わが国で用いられることができるフルボキサミン(fluvoxamine:商品名はルボックス、デプロメール)と
パロキセチン(paroxetine:商品名はパキシル)に関しては
選択性緘黙への適応はなく、併存するあるいは基盤となっている不安障害への治療として
アプローチする視点から投与を検討することができるかもしれない。

** 引用終わり **

※ 笠原麻里「ことばに関する問題--場面緘黙・吃音」、『こころの科学』No.130、2006年11月、59ページ。

薬の効果については科学的な検証が十分になされていないようですが、
海外では実際に治療に使われているようです。
笠原氏が挙げたフルボキサミンやパロキセチンを用いたケースについては、
海外でケーススタディがあります。
かんもくネットの資料1には、ルボックスやパキシルの名前が挙がっていますね。

子どもに抗うつ薬を使うことの判断は慎重になされるべきだという意見もありますが、
「緘黙に効く薬はありません」と可能性を全否定するのではなく、
不安障害への治療として検討してみるのもいいのではないかと思います。
________________________________________
:arrow: 記事の編集・削除は、こちらで受け付けております。
http://atbb.jp/smjournal/viewtopic.php?t=11


題名:
投稿日時: 2007-09-21 05:49:53
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かんすけさんへ

はじめまして。かんもくネット(Knet)のははと申します。

お薬については、Knetでまとめていますので、まだご覧になられてなかったら、是非読まれてください。
アドレスを貼らせてください。
http://bb2.atbb.jp/kanmokunet/

お薬はみなさん、関心があるようです。一番閲覧数が多いですね。
私の知り合いで(緘黙の子で)漢方薬を飲んでいる人もいます。

尚、Knetの掲示板は、「お知らせ」の形をとっていて、みなさんの書き込みは出来ないようになっていますので、よろしくお願いします。

※ すみません、これでは誤解を生みやすいですね。加筆します。
かんもくネットのお知らせ掲示板は、こちらの場面緘黙症Journalと同じ掲示板をレンタルしています。この掲示板はいろいろ設定が出来て便利なんですね。上のアドレスだけでは、間違いやすいですね。
Knet Topや「案内ページ」から、入るとわかりやすいかもしれません。
http://kanmoku.org/sitemap01.html
の「情報ボックス」にお薬についての情報を集めています。


題名: 微速前進?
投稿日時: 2007-09-20 23:59:00
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けいこさん、お久しぶりです。

Aさんの近況は「微速前進」
立ったり座ったりは、ゆっくりではあるけれども、自分で動き出すようになりました。学習用具の出し入れも自分でするようになってきました。去年とは大違い。しかし、その後がなかなか・・・。

それでも、作文では、「私が今がんばることは~」の「~」の部分を自力で書きました!時間はかかりました(10分ぐらい)が、選択式ではなく、自分で決定して書いたのが大きな1歩だと思いました。彼女にとっては画期的!
「~」の部分は、「早く動くことです」・・・う~ん、かなりプレッシャーになっていいるのかな。書いたことはうれしくもあり、でも、内容にドッキリでもあり。
 
一生懸命がんばろうとしているAさんですが、サポートがなかなかできないのが申し訳ない。今日も大掃除があり、やる気はあるようなので付き添ってやればもっと仕事ができて満足感も味わえたかもしれないのに、私は学級全体を指揮しなければならないので、「ごめん、今はここにいて」と、みんなのじゃまにならないところ(この言い方も問題あり)に移動させ、彼女は一人ぽつねんと・・・。今後は、秋の文化祭にむけて学校中が「あ~忙しい、忙しい」と駆け回る時期に突入します。Aさんでなくても大きなプレッシャーを感じざるを得ない季節です。学校って、どうしてこんなに欲張っていろんなことをしたがるのでしょうか。 たまに「やめようよ」と発言しても、あっさり却下。

先日、大学から、特別支援教育が専門の先生が来校されて、Aさんについて、「緘黙の場合、原因の一つとして虐待も考えられます」と言いました。この方は、また、「緘黙に効く薬はありません」とも。
「緘黙が社会不安症の一つだとすれば、日本では無認可だとしても、この世の中においては『緘黙児の不安軽減のための薬もあるかも』」という可能性すら考えていないのでした。
「緘黙に効く薬はありません」と、断言できるのでしょうか。
薬があれば解決するなんて思っていませんが、少しでも楽な気持ちで学校生活が送れたら、勉強だってはかどり、自信がつくかもしれないのに。


題名: かんすけさんへ
投稿日時: 2007-07-24 21:29:44
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 209
キャー!私、今かんすけさんの書き込みに気がつきました・・・
なんと1ヶ月以上たってる。
しいたけさんの書き込みも、ブログのかんすけさんの書き込みも読んだのに・・・なぜか、読んでませんでしたぁ。ごめんなさい!

>行事が次から次へと押し寄せる今日この頃

そうそう。ホント学校ってなんか忙しいんですよね。
やっと夏休みです。
でも、夏の大会にむけて部活指導とかで、
またお忙しくされているかも?

Aさん、持久走大会で注目を浴びる中、自力で1周され、
満足そうな様子だったとのこと。
緘黙児は注目されるのが嫌いな子どもが多いので、
びっくりしました。
よっぽど周りが、暖かい雰囲気に包まれていたのではないでしょうか。
いい雰囲気でならホントはとても注目されたい気持ちを持っている子どもも多いのではと感じています。
保護者を通して、感想とかが聞ける状態なら、
どう感じたかもっとはっきりしますよね。きけない状態なのかしら?

>スタート前、ピストルの音がいやなら耳をふさいでいいこと、ドキドキするのはみんなも同じだと言うこと、後ろからほかの子達が追い抜いていくけれど、みんなちゃんとぶつからないようによけてくれるから心配しなくても良いこと等を話しました

不安を下げる良い対応と思います。

「次に何をするのか自分で判断すること」は
ちょっとステップ高すぎのように思いますが。
次に何をするのか選択肢の中から選ぶとかはできますか?
それと、Aさんはどうかわかりませんが、
子どもの知能の特徴によって、「次に何をするのか」思いつくのも
「自分で判断する」のも苦手な子どもがいるように思います。


題名: 選択、決定は難しそうです
投稿日時: 2007-08-07 18:36:55
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 お久しぶりです。

「Aさん、ミシンでゆっくり直線縫い」の巻

 興味を示すと、ゆっくりゆっくり、学習活動ができるようになってきたここ半年。でも、そばについてやる必要があるのは相変わらす。

 家庭科でトートバッグを作りました。
10のデザイン見本の中から一つ選ぶというとき、以前のAさんだったらものすごく時間がかかっても選べなかったのに、このたびは3分ぐらい(計っていないので印象です)で選択・決定。これにはおどろきました。

 バッグの深さも「どっちがいい?」と2種類の中から選択させました。
以前なら迷いに迷って決められないという場面ですが、
今回は短時間で決定し、指で「これ」と意思表示。

 しつけ縫いなどはほとんどしてやりましたが、ミシンの直線縫いには慣れてきたので、フットコントローラーをおそるおそるふみながら、直線縫いをすることができました。
 完成したバッグを、うれしそうにながめていました。校長先生や特別支援の先生方に見せて、たくさん声をかけて頂きました。少しにっこりしていました。

 やはり、選択肢が多くなると決定するのが大変そうです。
 図書室で
「夏休みなので、3冊選んで借りましょう。」
と話しかけたら、私の気のせいか?
「はあ~・・・」
という感じでがっくりしたように見えました。
「うん」
という意思表示だったのかもと思いますが、首を動かす速さがちがった。ほんとに「がくっ」という感じでした。
 たくさんある中から選ぶのは、彼女にとっては大変なことなのでしょう。でも、こんな彼女の気持ちが見て取れると言うこと自体、進歩の一つかもしれません。

 作文が、学校では1文字も書けません。たくさんの言葉の中から、自分の気持ちにぴったり来る言葉を選ぶのが難しいのでしょう。ですから、今のところ学校で作文には取り組んでいません。これから穴埋め式作文など、工夫していく予定です。

 ついつい次を期待してしまいがちですが、それはよろしくないと冨重さんから教わりました。 期待って、難しいときがありますね。

 けい子さんからコメントして頂くと、なんだかうれしくなります。
 よい報告が今後もできると良いのですが・・・。

 またお便りします。


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