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9 件の記事    1   
題名: アミグダラ~
投稿日時: 2007-01-30 11:07:15
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資料no,9にあるんですが

「研究により、このように行動を抑制しがちな子どもたちは、アミグダラと呼ばれるアーモンド形の脳の部位において、興奮性の閾値(訳者注2)が低いということが明らかになっています。アミグダラの正常な働きは、潜在的な危険のシグナルを受け取って、処理し、個体防衛の助けとなるような一連の反応を引き起こさせることにあります。不安になりやすい人たちの場合には、実際にはそれほど危険ではない時にまで、アミグダラが過剰に働き、このような反応を引き起こしてしまうと考えられます。 」

アメリカでは、精神的な病気もかなり脳生理学というのか脳神経生理学というのかよく知りませんが、そういった分野でかなり説明できるようになりつつあるようですね

これがわかっていないうちは、場面緘黙も、祖父母や親の過保護のせいとか、本人の甘えだとかいわれることに反論しづらかったのですから、思い込みや憶測ってのは恐いです

実際、不安になり、自分を制御できなくなる時、脳ではどんなことが起こっているのか、それを知ることは治る道筋を模索する上で重要なことですよね

アミグダラは脳の扁桃体といって人が察知した様々な情報にたいして、それをどうとらえてどういう反応をするかというようなことを判断している器官
・・なんでしょうか?情動に関する器官なんでしょうか?
そして恐怖症的な反応をしやすい人ははじめから情報に対してそれを「恐いものだよ!警戒しよう!」ってなりやすい扁桃体をもっているってことなんでしょうか

最近は、遺伝子が関係しているかもしれないことも解ってきてるみたいですね

そういうことは、とても理解しにくい専門的な分野になってしまうのですが、
色々調べてみて、日本のサイトで、アメリカ国立精神衛生研究所等の精神疾患に関する新しい研究成果を翻訳してくれてい方がいるのを発見しました
それは下記のサイトです

神経症を治すホームページ
http://saito-therapy.org/index.htm

このサイトの内容自体、とても知的かつ冷静で素晴らしいと感じたのですが
左下に「英語文献翻訳集」というのがあって、客観的に最新の情報を収集、翻訳していらっしゃるのですから、そういう意味でも富重さんと同じように世界に目を広げていらして、素晴らしいです

その「英語文献翻訳集」のなかでアミグダラについてのものは

53恐怖をコントロールする脳の小さな器官

61タイム誌が発表した3組の画像説明(2002年8月17日号より)
(a)脳が不安、恐怖を感じた時の情報伝達の仕組み
(b)刺激に対する脳各部の反応
(c)警戒態勢下の脳と体の反応

でしょうか?他にもあるかもしれません
たくさんの興味深い文献が大変わかりやすく見られるようになっています

それからこれはただの私の考えですが、たとえこうした遺伝的な神経のアンバランスになりやすい傾向があったとしても
それをマイナス面だけでみることは無いのではないかいうことです

病気という視点から見れば病気となるものも、違った視点からみたら違う結果もありえるんじゃないかなと思います
たとえ逃れられない遺伝であったとしても、生かすも殺すも、最後の最後は自分しだいなのではないかと思うのです

例えば夏目漱石はこんなことを言ったそうです

『ただ神経衰弱にして狂人なるがため、「猫」を草し~~を公にするを得たりと思へば、余はこの神経衰弱と狂気に対して深く感謝の意を表するの至当なるを信ず。とこしえにこの神経衰弱と狂気の余を見捨てざるを祈念す』

今日漱石をただの狂人だったと思う人などいませんよね


題名: 資料をよく見ていなくてすいません
投稿日時: 2007-01-30 16:38:05
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ルディさん
 私の要望に答えて、「アミグダラ」の説明ありがとうございます。
 あそこのスレッドを読んでいない人は「なんじゃこれ?」となりませんかね……。
 資料9にしっかり出ていました。このサイトをきちんと読んでいないことがわかってしまいました。

 これによると、不安の強い傾向の人(たとえば不安障害)はアミグダラの反応が敏感であるということなのでしょうか?
 不安障害が性格傾向(ソーシャルスキルの欠如、“甘い”など)や内因性の産物ではなく(心因性でも気器質性でもない)、脳器質の機能障害によって説明がつく、というのは、不安障害当事者である我々にとっては、エールを送ってもらっているような心境を覚えます。
 言ってみれば“脳のアレルギー反応”なんですものね。

 私を含む、Highly Sensitive Personと呼ばれる人は、人の言葉や気候などの外因に対する敏感さにとどまらず、花粉症や刺中症(虫に刺されると、たとえば腕が山芋のように腫れてしまう)はもとより、脳の自己防衛システムすらも“敏感”なのかもしれませんね。

 すいません、漱石の引用は私には難解できちんと理解できませんでした。きっと、漱石が神経衰弱(今で言う神経症ですよね)をもつ自らを“狂人”と卑下しつつも、そこからもたらされる芸術性という側面には感謝をしている、といった趣旨なのでしょうか?

 ルディさんの哲学的キャパシティには頭が下がります。


題名: アミグダラ 言えません・・・
投稿日時: 2007-02-05 21:00:35
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アミグダラ・・・ 何度 口ずさんでも 覚えられません! (笑)

先日 学校で 教育担当の先生と 話していた時も
資料9を見せて 説明してみたのですが つまって つまって・・・
照れくさくて ゲラゲラ 笑ってみたりしました。

日本でも 誰か 偉い人が (自分がしようと思わない)
科学的に はっきり 説明してくれるといいのですが・・・

夏目漱石 確かに 彼が 神経衰弱であったからこそ 
あんなにすばらしい作品が 出来たのだと思います。
何事も 短所ではなく 長所である可能性があるということですね。
そして その才能が その人の気持ち次第で
生きるか 死ぬか・・・・


ところで 余談ですが ルディさんの画像 見ました。
楽しませてもらいました!
私が 想像してたとおり♪
かいわれさんの時も 面白かったけど ルディさんのも 面白いです (*^_^*)


題名: アミグダラ女王
投稿日時: 2007-02-06 22:24:23
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アミグダラを、どうしてもアミグラダ、って言ってしまいます
そしてドキーッ!!NO.9で読みにくいのは、私の訳したところかも・・??

のひめさんが学校で一生懸命資料を説明している情景を思い浮かべていたら
なんだか、悔しくなってきました:?
困っているのがこっちなのに、フォローを当事者がしていることに悲しさを感じます
親は二重三重に苦労しなければならない現状です
文部省はのひめさんに苦労をかけないで欲しいです
のひめさんを助けるべきなのですから!

アミグダラはアーモンドの女神様の名前だそうです
扁桃体がアーモンドに似ているんですね
スターウォーズ・エピソード1に、アミグダラ女王って出てくるそうなのですが、どんな人なんでしょう?見てみようかな
アミグダラ女王の気まぐれに、どうご機嫌をとればいいかわかるかも?
それとも脳内ウォーズで民主政治を勝ち取る?

かいわれさんのアレルギー反応説は面白い表現ですね!
でもアレルギーはとても治りづらいですよね
アミグダラも、そんな風に反応しているのかな~??
出来るだけ正確に脳生理学的なことも知りたいと思います
人生論で終わりにしたくないですし、冷静に必要なことをしたいです

ところで画像は子どもが私をイメージして描いてくれました
夢想する浮遊物ってとこでしょうか


題名: 私が おバカです・・・(笑)
投稿日時: 2007-02-10 15:54:37
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 123
すみません。。。 私が おバカなので・・・(笑)
訳とか 文部省とかは 問題ないと思います。

アミグダラ女王?
スターウォーズ・エピソード1といえば 少年時代の話でしたよね。
ルークの父 アナキン・スカイウォーカーの話。
私 エピソード2の単行本 持ってるのですが・・・?
あった! こちらでは パドメ・アミダラとなっています。
彼女は ルークの母で スカイウォーカーの妻でもあり 過去 女王でもありました。
スターウォーズシリーズ 好きで ほとんど 見ている私です (笑)

ところで・・・
>夢想する浮遊物ってとこでしょうか
やはり ルディさんのイメージで お子さんが 書かれたものでしたか♪
最高です!
ルディさんのお子さんのアミグダラ すごい才能かも しれませんねっ (*^_^*)


題名: 私も世界も研究中
投稿日時: 2007-02-10 17:27:17
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 145
そうです
天才のようです

でも最先端の世界でも、それはまだ研究中です

そのせいか、受験した高校も子どもの天才ぶりを見落としてしまったのですが、 :( それも仕方が無いことですね

ネットサーフィンして、脳に関する、自分なりのイメージを浮かべてみました
まだまだ研究の途中のようで、わからないことが多いようですが
不安障害については、脳生理学的にかなりな研究はされているようですね

遺伝子について調べていたら、不安障害に関係する遺伝子が、記憶力が良いなど、
頭脳の優秀さと関わっているらしいというのを見つけましたよ
天才の遺伝子なのかもしれないから、いっそう研究を進めて行きたいのだと、
日本の国立精神研究何とかのサイトにもありましたし・・!本当です!
不安になりやすい遺伝子は、賢くなりやすい遺伝子でもあるようですから、皆さん決して悲観しないで下さい

また同じタイプの遺伝子といっても配列は様々で、薬が効く場合と、効きにくい場合があるのはそのためだとか・・???
これも研究中のようですね

ところで面白いと思ったのは、遺伝子はもう決まったもので、変化しないのかと思ったら
部分的にに活性化してみたり、しおれてみたりするようなのです

同じ遺伝子も不安になりやすさに関係する部分に、水やり(ストレスや不安で)すると、よりその部分が活性化するようです
ところが、それに対抗する部分(同じ遺伝子のなかにそういうのがあるようなんですが)に
水やりし、活性化することも出来るようなのです
すると、相対的に不安になりやすくする部分はしおれていくように説明してあるではありませんか!

これは面白いのではないでしょうか?
子どもは良くなる部分も、自分自身の遺伝子の中に持っているとすればすごいことだし、
そこを活性化することで、不安になりやすくする部分をしおれさせることが出来るのかもしれないのですから
これはアメリカの脳生理学研究のサイトにイラストつきで出ていました・・(本当にジョウロで水遣りしてる絵)ただし・・まだ仮説のようでしたが・・

もしも、この遺伝子の仮説に沿って考えるとしたら、楽しめること、安心できることをただ増やすだけでも、不安になりやすさが減っていくということかもしれませんよね!

それならば、それぞれに、子どもと自分の個性に合わせて、素敵なやり方を見つけてもいいってことにもならないかな?
そうでなくても、子どもたちと過ごす時間はとても貴重ですし、二度と帰らないものですから、例えば、過ごした時間の思い出が、後の子どもの人生をも支えるような・・良い時間を共有したいものです
特に、自分にとっても面白かったり楽しいやり方ということが、私にとっては重要です!
同じ意味で、私にとって価値が無くても子どもが楽しいと思っていることは大事にしなければならないですね

長くなっちゃいましたが、つまり!治療といっても、楽しく創造的だったり、遊びだったり、マンガだったり、あるいは芸術的であってもいいのではないかと思います
(こういうこと言うのも、学校でのスモールステップがやってあげられそうにも無いからかもしれませんが・・学校が苦手で・・)

そうしたことが遺伝子の「前向き部分」??の活性化に良いのなら、堂々と親子で楽しく遊べるというわけですよ!
(遺伝子の仮説をもとにしたルディ理論)

「ぼのぼの」に出てくる、フェネックスぎつねくんのお父さんみたいな子育てしたいな~・・(彼を尊敬しています)
皆さん知ってます?


題名: 自閉症との類似性は?
投稿日時: 2007-02-11 22:53:11
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突然失礼します。

自閉症の人の脳内のアミグダラも萎縮しているそうです。
場面緘黙症の人と共通しているのでしょうか?

自閉症の治療にオキシトシンというホルモン剤が有効かも?という記事が2月8日の朝日新聞に載っていました。
このホルモンの投与により他者を信頼する傾向が増すという働きがあり、
こころの治療に有効という可能性があるそうです。
緘黙症には、どうなのでしょう?


題名: あるあるみたい~
投稿日時: 2007-02-15 21:00:37
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 145
こんなことが効果あるんだって・・て調べたり集めたりすると
まるで「あるある発掘~」みたいですね
怪しいかもです

「オキシトシンを鼻にスプレーしたら人を信頼しやすくなったという結果が出た」という実験があったそうですね
金沢大学のホームページに色々な研究成果が出ていました

どんどん脳が解明されて、嬉しかったり悲しかったりも薬でコントロールしてしまうようになるんでしょうか?
それじゃあ何だか・・それってあり?
人間の意志や考え抜く力・・みたいなもの、そういったものを通して
感じたことを自分なりに処理し整理し、生活に生かしていく・・みたいな
それを抜きにしていいのかな?
病気の時は仕方が無いの??
脳が解明されるのがいいのか悪いのか・・。
なんとか頑張って、自分の人生に与えられた限られた時間を、自分なりに創造していく元気と勇気を持てるようにしたいですよね :P


自閉症も扁桃体が関係しているのなら、自閉症ではどんなことしているのかと見てみると、とっても参考になりました

養育時の取り組みで、後の生活が全く違ってくるようですね
緘動が二次的な症状として起こるなどとあり、脳で起こっていることが
似ているのかもしれないですね
自閉症はもういろいろな取り組みがあるので、同じではないとしても、共通点もあるのかもしれないし、参考にしてもいいかもしれませんね
しっかり成長し、社会に出て生活出来ている家では、何が違っていたのかというのを見ると、なるほどと思いました

http://asn.gooside.com/kizuna/TOTAE.HTM

興味のある方はみてくださいね!


題名:
投稿日時: 2007-02-16 01:28:15
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ルディさん、ありがとうございました。
とっても参考になりました。

「どんなことに一番気をつけて子育てをしてきたか」は
緘黙児にも有効だと思います。
病院でアドバイスされたことそのままでした。

親子でいろいろな経験をすることが 子どもの多くの引き出しを作るんでしょうね。
それは自閉症の人だけに限ったことではありません。誰でもそうですよね。
緘黙児ならなおさら。肝に銘じたいと思います。

ありがとうございました。


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