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はち
題名:
緘黙症の突破例
投稿日時:
2007-04-11 01:37:41
登録日時:
投稿記事数:
少しでもご参考になれば・・と書かせていただきます。
子供の友人に場面緘黙症の子(A君とします)がいます。現在小学高学年です。学校では話せません。
が、息子とその友人たち(10名ぐらい)とは、学校外で話します。
どういう具合に話ができるようになるかを尋ねたところ、
子供たちでプロジェクトを組んだというのです。
話はしないものの、学校の友達ではあるので(ゲームしたり鬼ごっこしたり)、なんとか話ができるように・・・と、まず、学校内で人が来ない場所にA君を連れて行って、そこで話す練習をしたというのです。
まず「あ」から始まって、それができたら、「あいうえお」まで順に言ってもらいます。幸いにも彼はそれが言えたらしいのです。
それ以来、息子とその友人には学校外で、ごく普通に話すようになりました。本来は、素直で楽しい子みたいです。
それから、時間をかけて、新しい友達を紹介していきます。
「そろそろ、ちょっと話してみたら?」と誘ってみて、少しずつ話せる人を増やしているとか・・・。
とはいえ、いまだに学校では息子とも話せません(他の人に見られるので)。トイレやバスでも一人では緊張があるようです。
ちなみに私とも話すのですが、今思うと、うちに遊びに来たときは、彼はずっと息子としゃべっているので、必然的にドア越しに彼の声は私に聞こえていました。私がその部屋に入るのはおやつを持っていく時ぐらいで。
彼にとって私は「隣の部屋で僕の声を聞いてる人」なのかもしれません・・・。
で、一切気にせず、普通に話しかけて、うなずきでも何でも返事があれば「あら、そうなのね」で関わっていると、はじめは息子に向かって意見を言っていましたが(たとえば、このおやつは僕の好物だとか)、そのうち、私に視線が徐々にシフトしてきました。そういえば、下の息子も小さいですが、勝手に話しかけていくので、やはり普通に話をしています。
カウンセリングで箱庭療法などしても話さなかった子が、子供のつたないプロジェクトで少しでも話すようになったことには驚きました。
本来の彼の性格の良さがあるから、息子達も言葉以外での信頼関係が結べていたのがよかったのかもしれません。
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