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7 件の記事    1   
題名: こんにちは。
投稿日時: 2008-09-11 14:39:15
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はじめまして。37歳の主婦です。私も場面緘黙児でした。
今も多分、治ってはいません。

家族や親戚の間では喋るのですが、学校へ行くと貝のように口を閉ざし、あだ名は『しゃべらん人間』でした。親の仕事の都合で転校が多かったため、そのせいではないか?と、母親が、担任の教師と話していたのを覚えています。
一方、周りの心配をよそに、本人は、喋れないことも友達がいないことも苦ではなく、絵を描くことが好きだったこともあり、完全に自分の世界をつくり上げることで、自己防衛できていました。学校は大嫌いでしたが、妹がいたこともあり、寂しいと思ったこともありませんでした。(思うことで、自己防衛していたのかもしれませんが。)

しかし、本当に辛いのは今です。コミュニケーションが上手くとれないため、職場でなじめず、この歳になっても職を転々としています。子供の頃のように、全てのものから心を遮断して、生きていくわけにはいきません。

大人になって、完治する人もいるのかもしれませんが、私は一生付き合っていくことになりそうです。

必要なこと以外全く喋らない37歳のおばさんは、周りから見たら、タダの変な人でしょうね。


題名: はじめまして。
投稿日時: 2008-09-18 19:16:43
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今、勤めている幼稚園で、かんもくじと思われる子供がクラスにいるのですが、かんもくの子供は話したくても話せないのですか?

その子の心理状況が分からず対応に困っています・・。
なにかアドバイスがあればお願いします。

普段は相槌を打ってもらい私とコミュニケーションをとっています。

慣れてくると友達や私とも大きな声で会話できますが、あらたまった場面や、返事、人前での発表はいっさいできません・・。

「言いなさい!」と言っても言えるものではないのでしょうか・・?


題名: こんにちは
投稿日時: 2008-09-19 14:16:33
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HAYASIさん はじめまして、かいわれと言います。

 私も場面緘黙症児で現在後遺症があり、日常生活の場面場面で苦慮することがある者です。

 コミュニケーションをうまくとれずに、やむなく職場を変えることは、とてもお辛いでしょうね。

 >必要なこと以外全く喋らない37歳のおばさんは、周りから見たら、タダの変な人でしょうね。 
 考えてみれば、世の中「変な人」って多いですよね。
 人の話を聞かずに自分のことばかり話す。人の持っている物を何でも欲しがる。年配の男性に対してはなぜか反抗ばかりする……etc.

 喋り過ぎる人より無口な人のほうが私は個人的に好感を持ちます。
 ある意味では「過ぎる」のも「へん」だと思います。

 「へん」じゃないって、なんだろうか?って考えると「普通の人」ってなるけれど、「普通」ってなんだろうか?って言われると上手に説明できませんよね……。

 HAYASIさんが無口だからと言っても、そのことだけであなたが「変な人」かどうかと言われると、私には「そうだ」という自信がありません(お会いしたことがない、ということを差し引いたとしても……)。


 場面緘黙症の原因は様々考えられ、仰せのように転校を頻回にしたような場合も、子どもさんの緊張が高まるために、元々持っている素因(抑制的な気質、神経生物学的要因)に不安要素を与える形となり、緘黙の症状を形作る一因になると言われています。(参考:『場面緘黙Q&A』)

 場面緘黙症が軽減ないし解決された後に残る問題として

 1)行動抑制的な気質や、発達障害(PDDやLD)など、生まれつきもつ特性
 2)経験や練習不足からくる、コミュニケーションのスキル不足
 3)緘黙の期間に身につけてしまった不安の処理方法(防衛機制)の歪みや癖  
 ――があると言われています。(参考:けいこさんの書き込み)
 ※PDDは広汎性発達障害(広い意味の自閉症)、LDは学習障害

 このうち、2)は例えば社会適応訓練(Social Skill Training)などで不足を補うことは十分可能かと思われます。
 3)については認知行動療法などにより歪みや癖を改善していくことは可能と思われます。

 場面緘黙症のタイプも十人十色ならば、直ったあとの状態も十人十色だと思われます。

 例えばカウンセラーや心理相談室のようなところに相談に行く、ということについてはどのように思われますか?
 よろしかったらお聞かせください。


題名: かいわれさんへ
投稿日時: 2008-10-10 14:20:50
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こんにちは。また、お邪魔してます。

>喋り過ぎる人より無口な人のほうが私は個人的に好感を持ちます。
 ある意味では「過ぎる」のも「へん」だと思います。


私も、無口な人のほうが好感が持てます。人は誰でも自分に似ているものを持っている人に好感を持つものでしょうし・・・。

でも、結局の話、どんな場面においても少数派のほうが、立場的に圧倒的に弱いことだけは確かですよね。多数派の中に紛れて生きていくほうが楽ですし、安心できるでしょうから。

>例えばカウンセラーや心理相談室のようなところに相談に行く、ということについてはどのように思われますか?

どうなんでしょうね・・・。相談してみたいと思ったりすることもありますが、完治するような性質のものなのかもわかりませんし、そういった場が身近にないので。
私としては、必要な場所で必要なことだけ会話ができれば問題ないのでは?と思ったりもしますし。(もちろん、それで済まないので転職を繰り返すハメになったのですが。)

私の場合、人の輪に入りたいと思ったこともありませんし。ただ普通に扱って欲しいだけのことなので・・・。(変な目で見られるのだけはどうにも耐えられませんが。)


題名: もみじさんへ
投稿日時: 2008-10-10 15:08:50
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>「言いなさい!」と言っても言えるものではないのでしょうか・・?

私の場合、学校など授業で発表したりする場では普通に話せましたが、私語というか、友達同士でのお喋りといったようなことが全くダメでした。
話そうとしてもココロにブレーキがかかってしまうのです。逆に授業で先生にあてられたりして答えなければならないような場合だと、“質問に対する答え”ですから、喋っても不自然ではありませんし、そういった場面では“ブレーキ”がはずれ、ちゃんとした受け答えをしていました。まわりから見たらかえって不自然だったのでしょうけど。本人にとっては話をすることが自然にできる場面なのです。話をしないとさらに注目を浴びることにもなりますし。


人それぞれ、緘黙の程度によって異なるのでしょうが、結局その本人の中で話をすることに対して“イエスかノーか”それだけのことだと思うのです。コレは私の勝手な決めつけですが、話をすることに対していったんノーとなったら、絶対にノーなのです。ココロのブレーキははずされることはありません。(自分の基準で)話してはいけない場面では、話をすること事態が不自然なことになってしまうのです。その区分けは自分でも全くわかりません。


無理強いしてもその子のココロのブレーキがかかった状態では、全く無意味というか、逆効果ではないでしょうか?
「なんで話さないの?」という質問をしたりする人がいますが、理由を話せるくらいなら、そもそも何も問題ないですよね。


大切なのは、話をしないこと自体が悪であるかのように言わないことだと思います。言えば言うだけ、本人にプレッシャーを与えるだけです。

思うに話をしないのは、簡単に言えば、“ただの個性”です。

運動だとか、勉強だとか、人それぞれ好き嫌いや得手不得手があるように、ただの個性のひとつなのではないかと思うのです。


話しかけてあげること自体は、全然問題ないのですが、必要以上に話させようとしないほうが良いのではないかと・・・。


これは私個人の意見です。
・・・何の解決にもならないと思いますが。


題名: もみじさんへ
投稿日時: 2008-10-12 23:32:03
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もみじさんへ

こんにちは。かんもくネットのけいこです。HYASHIさんのスレに割り込んでスミマセン。
もみじさんは幼稚園の先生なのですね。
その子は場面緘黙の症状がまだ固定していないようなので、
幼稚園の対応がどうかで、
今後の状態がかなり影響されるのではないかと思います。

>「言いなさい!」と言っても言えるものではないのでしょうか・・?

HARASHIさん書き込み
>無理強いしてもその子のココロのブレーキがかかった状態では、全く無意味というか、逆効果ではないでしょうか?

HAYASHIさんが言われるとおりと思います。
「言いなさい!」と言っても言えるものではないです。
こどもに発話を意識させ、緊張させて話せなくさせる行為です。

>慣れてくると友達や私とも大きな声で会話できますが、あらたまった場面や、返事、人前での発表はいっさいできません・・。

少し話せる子どもさんなのですね。
たぶん大人が「言いなさい!」と言うと、言えそうに見えるのではありませんか?

少し話せると、かえって理解がえられず、
ムリさせて、悪化させてしまうことが多いので、
どうか気をつけてあげてほしいです。
わがままや反抗的と勘違いされることがとても多いです。
行事などで話させようと大きなプレッシャーをかけ、
それが症状の悪化に繋がることもあります。

緘黙の子どもさんは、状況に慣れるのに時間がかかり、
あらったまった場面がとても苦手です。
もみじさんの幼稚園がざっくばらんな雰囲気で、
先生やお友だちがうまく働きかけているので、
その子は慣れてくると声が出てくるのだと思います。

Knet資料No.8 「声が出にくい子ども達に支援を!(園提出用)」が
参考になるかと思います。どうぞ読んでみて下さいね。
「あらたまった場面や、返事、人前での発表」での発話を促す、さまざまな工夫がのっています。

この掲示板の「教師や専門家の方など」の書き込みも参考になると思います。


題名:
投稿日時: 2008-10-21 23:57:54
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いろいろとアドバイス下さり、ありがとうございます。

焦らずこの子のペースで、ストレスやプレッシャーを与えないように気をつけて関わりたいと思います。

なかなか難しいですががんばります。


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