難しい問題ですよね。
お気持ちお察しします。また、これまでのご家族なりの精一杯の努力・ご心労にも頭の下がる思いでいっぱいです。
今は悩まれることも多いかと思いますが、いつかきっと娘さんの心の中に感謝が芽生える日も来ると思います。
さて、お姉さんの具体的な事情が分からないので、ここでは割愛させていただきますねm(_ _)m
(そのため若干ずれているかも知れませんが)。
お姉さんには(できれば妹さんのいないところで)事情を説明し、お姉さんも大切なことを伝えたうえで、時折妹さんの自信構築のお手伝いをしてもらってもいいかと思います。ちゃんとよくなってきていることに気づかせてあげることは大切なように思います。逆に「発話しているか」に目を凝らすことで本人のプレッシャーになっているような場合は、一旦引いて娘さんの自意識を低減させるのもひとつの方策です。
取り組みだけを書き立てたので堅苦しいでしょうがどうかご了承ください。
お嬢さんがお望みのしがらみのない学校を選んだ場合を想定して書きました。
*★*★*★*★*★*★*★*★*★転校・進級は諸刃の剣で、お嬢さんの不安の出方次第ではどちらにも転がる可能性がありそうです。
「かんもく状態の自分」を知っている人がいるとその人の目を意識してしまって緘黙の場面を増やしてしまう、というのは言えることです。同時に、「喋れる自分」を知っている子を通して話せる相手をどんどん増やしていくケースもあります。例えは悪いですが、風邪の飛沫感染のように、媒介者によってプラスにもマイナスにも伝染していくということです。そして、かんもくの難しい所は「最初のきっかけが物をいう」ことが多いという点でしょう。その最初が「自己紹介」だったりもするのでお子さんの不安状態によっては負担が大きいかもしれません。
徐々に喋れる場を作っていけるのが理想だろうとは思いますが。
緘黙の子にとって中学進学は大きなチャンスで、ここで「頑張らなきゃ!」と思う子は多いと思います(裏を返せば小学校高学年で今の状態や将来のことに焦りがあったということですが)。
一般的に「喋りたい(喋らなきゃ)」と意気込んで入学・進級した場合、学校で「喋らないこと」を知られるのを嫌がるかと思います。それで喋れなかった場合、最初の4~5月あたりはまだ「喋らない人」のイメージを持たれるのに抵抗があり、なんとかもがいたり、逆にイメージが広がらぬよう深い関係を控えたりということがあるでしょうが、6月くらいになり周囲のイメージが固定されると、それを跳ね除けられなくなり、「かんもくで適応モード」になりがちだと思います。
*★*★*★*★*★*★*★*★*★学校では声はまったく出ないままですが、体育も勉強も問題なく、休み時間も一緒にいてくれる友達と笑顔で外に飛び出して遊んでいるようです。しかし娘は、今の状況の中では、かんもくネットの資料にある皆さんのような発話の練習は、一切拒んでしまいます。自分は中学を入学を機に、がんばりたいと言うのです。楽しくやれていることは素晴らしいです!
不安がある一方で、ゆとりもいくらかある証でしょうね ^^。
現在公開されているかんもくネットの資料は、学校での取り組みが多いですよね。これに抵抗感があるというのは、今の同級生と話すのはまだ耐えられないと感じているからなのでしょうか?
そこで疑問なのですが、お嬢さんは
「学校の外」(つまり買い物や外での会話)はある程度できるのでしょうか?もしできるというのなら、お嬢さんにとって新たな学校での「発話」というのは、今外でやっているようなことの延長という感覚だろうと思います。一旦こびり付いてしまうと今の学校のような感覚になってしまいますが。
そこで私が気になるのは、お子さんは、
外で知らない(同年代の)子どもがいる所でどの程度喋れそうかということでした。
学校以外で取り組むとしたら、
公共の場(とくに他の知らない子がいるような場面)でご家族と声を出して喋り、その距離・音量を徐々に広げていくという方法もとれそうです。
お嬢さんはもしかすると、外でも若干子どもを意識する所があるのではないかと思います。その時に「緘黙の自分」として構えてしまうこともあるかもしれません。
そこで、
外で徐々に喋るのに慣らすというのもひとつの手かもしれません。そして、取り組んだなら、自分で取り組み表を作り、そのマスに丸でもスタンプでも付けて行って、自分の努力を記録に残していくといいかもしれません。かんもくネットの皆さんがやっていらっしゃるように、どの状況でどの程度不安かを表にして、
「だいぶ不安が下がってきたみたい」というのを視覚的に把握することも、安心感を強化する上で助けになる場合もあるようです。
買い物でのやりとりなど、他のことでも同時に自信をつけていくことも、学校でのやりとりを始める上でプラスに働くと思います。
「ここいいな、通いたいな」などと、初めて入った校内でも私に声を出して言ってくれたのです。とおっしゃっているように、しがらみのない学校で声が出ているというのはすごくよい徴候だと思います。なので、そのサインを活かしてあげたいなという気もいたします。
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*★*★*★*★*★*★*★*★*★転校・進学でアメリカのSMGがアドバイスを出す際は、
「早めに学校(や学校での会話)に慣らしておく」ということを言っています。
新学年前に親と一緒にその学校に何度も足を運んで、「場所・環境」に慣れたり、学校であらかじめ かんもくネットにあるような発話の練習をお母さんとやったりするように言っています。新学期が始まる前に発話に慣らしておくという感じでしょうか。
また、その学校の先生と(できれば学校であることを意識しない校外で)前もって会って話をしてみるだとかもあります。
要するに、
喋らない自分のイメージが固まる前に手を打って、「喋る自分」
としての居場所を確保しておこうというもののようです。それができるのであれば、必ずしも「お母さんと」という必要はないように思います。
逆にお母さんがいることで自分を意識してしまうようなら違う方法にしてもいいと思います。
入学前に新しい子に会って話せる子を作っておければ尚よいでしょうが、全てを整えるというのも難しいですよね。。。
学校関係者と会うにしても、スクールカウンセラーに最初に会うというアイデアだってあるので、お子さんが馴染みやすい形を探られたらよいかと思います。
ひとつ難しいのは、アメリカの場合は夏休み明けが入学シーズンなのですが、日本は春休み空けなため、時間の確保が難しいということです・・・
*★*★*★*★*★*★*★*★*★それから、「自分の声が嫌い」という緘黙児がかなり多いです。
そういう場合、言語療法によって「自分の声はそんなに悪くないんだな」と気づかせるのもひとつの手らしいです。
もしも学校の先生に会ってから声を聞かれるのがダメというのなら、テープに声を吹き込んで、会う前に聞いてもらうという手もあるかもしれません。いきなり電話で話し込むよりかは幾分やりやすいかもしれません。
もしもお医者さんの助けを借りられるようなら、体系立てられたステップを組んでもらってもいいかもしれません。
また、新しい土地に慣れられるよう、できるだけ出歩かせてみてください。
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お役に立てたか分かりませんが、けっこういろいろ挙げてみました。
あくまでもお嬢さんの気持ちを尊重した上でお出したアイデアです。
どちらを選ばれるかは自分にはなんとも言えません。
では、よくなることをお祈りしています。
そしてどうか、スウィーツさん自身も精一杯頑張ってこられたのだから、ご自分を褒めてあげてくださいね。