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9 件の記事    1   
題名: 緘黙症の方へ質問
投稿日時: 2007-06-04 00:18:53
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義姉の子供が緘黙症です。
こちらの掲示板を見ていて、そして、義姉の行動を見ていて、とても不思議に思ったことがあります。

私の感覚では、自分の子供が緘黙症ならば、どうやって克服したのかと、少しでもヒントが欲しくてあれこれ質問をしたくなると思います・・・。
(おそらく投稿されている方も、少しでも参考になれば・・・と投稿されたのだと思います)
みなさんは知りたいと思われないのでしょうか?
過去の投稿の中に「緘黙症を克服した」・・・といった内容のものがいくつかあるようですが、そういった記事にはレスが少ないように思います。

もちろん悩まれているとは思うのですが、核心に近づくと、親が黙り込んでしまっている気がしてなりません。(それは特に義姉に感じる感覚なのですが。)
なぜかわかりませんが、祖父母とも話さない義姉の息子が、私とは初対面から話しました。姉はそれを驚くわけでもなく、喜ぶわけでもなく、私が姉の子とケラケラと話をしているのをただじっと見ているだけでした。
私が姉なら、話さない子供が話せばとてもうれしがると思うのです・・・。
でも、黙ったまま、姉自身に前向きなエネルギーを感じないのです。
二人っきりで映画や旅行の話をしているときは、本当に幸せそうに親子で話をしていますし、常に先回りしてかばっている気もします。
姉の息子が私達と一緒に電気やさんにいきかけたのですが、姉が一緒についてきて見守っています(息子は一人で行けそうだといったのですが)。
私は場慣れのチャンスだと思ったんですけどね・・・。

子供の症状は姉の心の奥の何かを代弁しているようにすら思えます。
それとも、「あなたごときに私たちの苦しみはわからないわ・・・!」といった感情があるのでしょうか・・・。

無理に話させてはいけないとか、対処があるのはわかります。
ただ、子供に対する態度に制限はあっても、親が解決を求めてとる行動には制限はないと思うのですが・・・。

私はあえて、義姉に緘黙の話題をふりませんが、緘黙児の親御さんは、もともと心を開くといったことをしたがらない傾向があるのでしょうか?


題名: こんばんは
投稿日時: 2007-06-04 00:57:58
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ななさん、はじめまして。

緘黙症当事者の方への質問ではなくて、保護者への質問ですね。

>核心に近づくと、親が黙り込んでしまっている気がしてなりません。

ちょっと??なのですが、ななさんの文章からは、義姉さんに対する個人的感情(反感)が強く出ている印象を受けました。

私個人の経験から言うと、心を許せる友達でさえ、本当の理解を得るのは難しいです。ましてや日頃から批判的な視線を向けてくる親戚などとは、可能な限り話はしたくないと思っています。

もし、少しでもお姉さんの力になりたいとお考えなら、まず、批判的な見方をすることをやめて、共感的な見方ができるよう努力されてみてはいかがでしょうか。そうすれば、お姉さんも自然に心を開くことができると思います。


題名:
投稿日時: 2007-06-04 17:04:09
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私も、ぎりの姉にだけは、決して言いません。いつも、自分の子育てと比較して、自分のほうが正しいというからです。私の子が緘黙だと知ったら、過保護だからだとか、育て方が甘いもんねと言われるのがわかっているからです。どんなに、心許せる友人でも、勇気を出して、相談したら、理解はむずかしいと言われました。そのたびに、傷つき、孤独を感じていました。

緘黙で悩んでいる親子は本当に苦しんでいると思います。そう簡単に口に出して言えない時もあります。私も、日ごろは何でも話す自分の親にさえ、なかなか言えませんでした。

お義姉さんにここの、掲示板を紹介してあげるのはどうでしょうか?


題名: こんにちは
投稿日時: 2007-06-04 20:04:21
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ななさん、はじめまして。
私はロンドンに住む6歳の緘黙児の母親です。

義姉さんの息子さんは、ななさんとは初対面から普通に話せたんですね。
祖父母とは話せなくても、ななさんとなら安心して話せるのというは、義姉さんにとっても、息子さんにとっても、すごく心強いと思います。

義姉さんのお子さんの詳細が判らないのですが、園児か小学生でしょうか?
学校や他の教育機関、病院などからの援助は受けているのでしょうか?
また、義姉さんは、ななさんや義父母に自分から息子が緘黙症であることを打ち明け、相談されたことはあるのでしょうか?
義姉さん自身が内気な性格の場合、夫側の親戚に相談して助けてもらうのは、かなり勇気がいることではないかと思います。
心を開きたくても、その勇気をだせないことだってあると思います。
ななさんから、さり気なくアプローチされてみてはどうでしょうか?
もしかしたら、義姉さんの中で、息子さんの緘黙症が大きなコンプレックスになっているかもしれませんし、彼女自身が緘黙症のことを熟知していない可能性もあるかもしれません。

>過去の投稿の中に「緘黙症を克服した」・・・といった内容のものがいくつかあるようですが、そういった記事にはレスが少ないように思います。

本人が緘黙症を自覚して自力で克服していくのは、中学生や高校生の場合が殆どです。
掲示板への投稿者は、園児や小学生の保護者の方が多いので、親と学校の協力体制をどう整えるか、子どもをどう手助けしたらいいか、により感心が向いているのではと思います。
どうやって緘黙症を克服したか、当然知りたいです。
いざ克服に向けて歩き始めると、3歩進んで2歩下がるの世界。
クラス変えをしただけで、先生や友達に何か一言いわれただけで、それまで培ってきた自信が一挙に崩れて、症状が後退してしまう事だってあるのです。保護者も辛いです。

>姉はそれを驚くわけでもなく、喜ぶわけでもなく、私が姉の子とケラケラと話をしているのをただじっと見ているだけでした。 私が姉なら、話さない子供が話せばとてもうれしがると思うのです・・・。
でも、黙ったまま、姉自身に前向きなエネルギーを感じないのです。


義姉さんは黙っていても、本当はすごく嬉しく感じているはずです。
子どもの前で大きなリアクションをすると、自意識過剰になって黙ってしまう場合もあるので、あえて見守っているだけなのかもしれませんが、それよりもななさんに対して打ち解けることができないでいるように感じられます。
緘黙症のこと以外では、義姉さんは打ち解けた感じなのでしょうか?
緘黙症は遺伝因子も大きいと言われているので、義姉さん自身が引っ込み思案(外からはそう見えなくても)という可能性も大きいと思います。

>姉の息子が私達と一緒に電気やさんにいきかけたのですが、姉が一緒についてきて見守っています(息子は一人で行けそうだといったのですが)。 私は場慣れのチャンスだと思ったんですけどね・・・。

緘黙児の保護者は、他人からみると「すごい過保護」に見えることも多いと思います。
でも、弁明をさせていただくと、ある程度先回りして様子をみないと、症状が悪化することもあり得るので心配なのです。
子どもが不安を感じる要因がある場合は、特に。
悪気はなくても誰かに、「ボクのお口はどこへいっちゃったの?ちゃんと言わないと、あげないよ」なんて言われると、子どもはものすごく傷ついて、次からその人に対して拒否反応を示すようになったり、特定の場所に行くのを嫌がるようになることもあるので。

でも、ななさんが言われるように、徐々に母親なしでどこかに行けるように慣らしていくのは、とても重要だと思います。
私も少しずつ慣らしていって、誕生会や放課後クラブに1人で行けるようになったし、祖父母のところに1人で泊まれるようにもなりました。

ななさんの甥っ子を助けてあげたい気持ち、感情を表にださない義姉さんに対してイライラする気持ち、何となく理解できるような気がします。
でも、少し歩み寄ってあげて欲しいです。
義姉さんがななさんに対して心を開くことができるよう、お祈りしています。


題名: 若い方のご意見を大切にしたいです
投稿日時: 2007-06-05 11:15:06
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ななさんのご意見もなかなか率直で鋭いご指摘かもしれず、貴重なものと感じたルディです

確かに世間から理解されない経験をすると、臆病になってしまい、守りに入ってしまうこともあると思います

親にもそれぞれ個性があるので、無理をしてまで「前向き」で「オープンな態度」をとることは無いでしょう

ただ、視点を「子どもにとっては何が一番望ましいのか」として考えてみるとどうなのでしょう?

もしかしたらこういうこともあるかもしれない、と思ったのは、子どもが緘黙であることを親が悲観的にとらえて、不憫に思いすぎたり、他の人にはわかってもらえないと考えて、子どもの意外にたくましいところや、多様な人がいる、いろいろな考え方があるなどと、経験を豊かにする機会を少なくしてしまうこともあるかな、ということです。
そうすると、親の様子を子どもはとてもよく見ていて、自分は病気でかわいそうなのだ、とか、世の中は恐いのだ、と認識してしまうかもしれません。

ななさんの若いポジティブな感覚からすると、お姉さまには、少しそういう傾向があるように感じられてしまうのかもしれません。もっと構えずに気軽にいろいろなことにチャレンジさせてみたほうがいいし、遠慮せずに、心を開いてたくさんの人に協力してもらえばいいのではないか?いつも見守っていたいという気持ちからかもしれなくても、お母さんの保守的な態度は、かえって子どものチャンスを生かせなくしていることは無いのか?母親的な感情からではなく、本当に子どもにとって必要なことを理性的な態度でするとしたら、積極的に情報を集めたり、小さなチャレンジの機会を生かそうとするはずではないのか?と、感じられるのも、とても素晴らしい感性だと思います。

実は我が家でも、子どもが不登校であったときには、身近な家族はついつい悲観的になりがちで、子どもに豊かな経験をさせてあげようなどと思えるほど前向きになれないときもあったように思います。ひどいときなどは、子どもを見ると悲しい気分になるから見たくない、とか、親戚にも、暗い気分になるから来ないで欲しいと言われたことまであり、出口の見えない悲しい気持ちのなかに沈んでしまうようなこともありました。ところが、部外者といったら失礼なのですが、案外離れたところにいる人は冷静に振舞えるのか、たくさんのかたに様々な暖かい援助をいただき、その積み重ねのおかげで、私自身も助けられましたし、子どももそうした方々を通じて、学校だけが世界ではないとか、いろいろな個性の人が生きているとか、家族以外にも信頼できるたくさんの人がいて自分を認め大切に考えてくれるなどと感じることが出来たと思います。

ななさんのような方はお姉さまにとっても、お子さんにとっても、とても貴重な存在です。ぜひななさんの感性を生かして、力になってあげていただきたいと思います。


題名:
投稿日時: 2007-06-08 02:08:56
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コメントありがとうございました。

姉の子供(T)は小学校5年生です。
彼が2年生の時に私達が近所に引越し、息子とも兄弟のように遊んでいます。息子に促されるとTは素直に話します。
映画館でチケットを買うときも、レストランで注文をするときも。

実は私も小学校と中学校で、緘黙の友達2人を話せるようにした経験があります。
「した」というと押し付けがましいですが、ただ、一人じゃつまらないだろうと思ってひたすら笑わせていました。そのうちにクラスがなんとなくその子を笑わせようという雰囲気になって・・・。

私も息子もそうなんですが、緘黙症だから話せないとは思っていません。
どっちでもいいんです。要はコミュニケーションがとれればいいわけで。
先入観を持たなければ、相手が話さなくても手に取るように感情がわかります。たとえ、重度自閉症で完全な緘黙の子でも、いろんな感情で豊かな表現をしていることを多くの人は気がつきませんよね・・・。
でも、甘えも嫉妬の感情も表現するんですよ。

障害児の世界は、お医者さんが不可能と言った壁でも、乗り越えてしまうことが多々あります・・・。世間的には奇跡でも、私には日常的なことです。

姉に対するもどかしさ、反感と感じられても仕方ないのですが、大人の心は驚くほど子供に反映します。子供を成長させたいと本当に思っている場合と、大人自身に何か執着がある場合では、結果は違ってくるだろうとも思います。

Tをみていて、カウンセリングが必要なのは姉だと強く感じます。
でも、とても根深い生活史・事情もあって・・・。姉は口にしませんが、周囲の人間を見ていればわかります。
Tがいきいきと自立して活動しはじめたら、姉はきっと大変なことになるだろうと思います。

荷物を押し込んだ押入れを他人に開けられるのは嫌なものです。
ましてや、おせっかいに整理でも始められたものなら・・・。
Tは黙ってあふれた荷物を担いであげてるんだなあと思いました。

緘黙児の親御さんが皆、問題があるというわけではありません。
個人的に、Tの緘黙については、姉夫婦にもその親にも大きな問題があると感じていただけです。
そこは誤解されませんように・・・・。

ただ、もしかすると、緘黙児の親御さんには共通して、姉のように、押入れを見せたがらないタイプの人が多いのかな・・・と疑問に思い質問しました。

私の仕事は障害児(特に自閉症)に接する仕事です。本業は経理なのですが、その場にいるから勝手に話しかけます。数日で子供がみるみる違ってきたというのです。肯定的なイメージで接するだけで、どうして自閉症の子供の感情が共有でき、子供達が変化するのか、とても不思議なのですが・・・。(彼らの感情を証明する術はないですが、急に歌を謳えるようになったり、絵を描いたり・・・お母さんが変化を感じるそうです。)

ちなみに、妹の子供がインフルエンザ脳症で大脳がほとんど機能せず植物状態でした。でも、気にせず当たり前に愛していたら、今では立ったり音楽に反応して笑ったりしています。CTを見る限り、素人目にみてもありえないぐらい真っ黒に破壊されていて、もちろんお医者さんは首をひねってます・・・。
妹をみていて、それはつらい時期もありましたが、怒る時期、開き直る時期、理解者・・・周りのサポートと感謝の心はとても重要だと思います。

そういう経験から、緘黙児以上に周りの大人の心に目を向けておく必要もあると思うのです。子供の幸せを考えれば、厳しくても、姉の不安定さに振り回されるわけにはいかないのです・・・。
寄り添う人間がデン!と現実を受け入れる覚悟も大事な要素だと思っています。

でも、本当に弱い人もいますから・・・。
言ってはいけないこともあるんですよね・・・。


題名: こんにちは
投稿日時: 2007-06-08 12:49:29
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ななさん、はじめまして。
6歳緘黙男児の母です。
ななさんは とても愛情にあふれる方なんですね。
先入観を持たずに接してくれる ななさんと息子さんは
Tくんにとってもかけがえのない存在ではないかと思います。
そんな親戚の存在は 親としてもありがたいです。

>Tをみていて、カウンセリングが必要なのは姉だと強く感じます。

そうかもしれませんね。
読ませていただいて、お義姉さんはTくんに依存しているような
印象さえ受けました。

「子は親を映す鏡」と言いますが 感受性の強い子は特に・・・。
もともと不安を感じやすい脳を持って生まれたかもしれませんが
その後の環境でどうにでも(緘黙になる・ならない)なるかもしれないし
その環境を作ってあげるのは親です。

私は、学校や教育センターとは全く別のところでカウンセリングを受けています。
はじめは息子にカウンセリングを・・・と思って出向いたのですが
「カウンセリングが必要なのはお母さんですよ」と言われ
私ひとりが受けています。
それまで私は、自分は大丈夫!と信じていたものですから、可笑しなものですね。

私の意識や行動を変えることで 息子も少しずつ変わってきました。
緘黙児の親は心配事が尽きません。
でも、悩みを悩みとも思わない肝っ玉かあちゃんになりたいものです :D

ひとりの大人を変えることは なかなか難しいかもしれませんが
これからもTくんの良きサポーターでいてあげてくださいね。


題名: お母さんのカウンセリング
投稿日時: 2007-06-30 02:08:48
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久しぶりにのぞいたらコメントがついていました。ありがとうございます。

その後、兄とTの進学のことで話をする機会がありました。
姉の生い立ちなども聞きました。
父親に口答えなどありえない環境だったそうです。

それよりもショックな事実だったのが・・・
母子の密着。

Tはまだ・・・お母さんの胸を触らないと一人で眠れないのです。
鼻水をかむのも、着替えも、大小の排泄も処理も、お風呂で体を洗うのも、すべて姉の補助がないとできないというのです。食事も口をあけるだけです。

小学生になっても赤ちゃんの生活と同じ生活を続けていたのです。
家ではおむつが必要なんだと・・・。

よく考えれば、遊びに来たTがトイレや食事をしていた記憶がありません。
(スナック菓子は自分で食べてましたが)

Tの緘黙は根深い・・・あまりにも根深いです。
思春期に入って、一体どうなっていくのか・・・。

単なる緘黙だけで悩んでいる親御さん、
それはまだ軽度なんだと思います。

私と話をするTを淡々と姉が見ていた理由がわかりました。

二人はこんな状態で
バランスをとっていたのです・・・。


題名: こんにちは
投稿日時: 2007-06-30 14:20:11
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はじめまして

単なる緘黙だけで悩んでいる親御さん、
それはまだ軽度なんだと思います。


朋花さんの書かれていたように
ななさんは思いやりのある人との関わりのキッカケをくれる人だと私も思います。
それでいて、鋭く内容のある核心に触れようとしてくれる部分もあります。

緘黙のように病気として名のついているものの中で軽度、などとするなら
ななさんの甥の緘黙よりも重度と思えるのは
ななさんの障害児に触れるお仕事の中にはどれくらいありますか?
特に自閉症児と触れるというのは施設か何かにななさんはいるのでしょうか?

何だか交流をもってみたいなと思いました。
困った時に記憶の中にあった学校の先生に電話をかけたら、
変わっていないままのあの先生の声と喋り方だったというように、
ななさんの文章は印象に残りました。


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