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題名: 効果はあると思います
投稿日時: 2006-05-31 08:15:11
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はじめまして。

ロンドンに住む5歳の緘黙児の母です。
夢子さんの心中、お察しします。

うちの息子も幼稚園時代は仲の良い友達2人だけと話し、先生に対しては質問に1語で答えるくらいで殆ど話せませんでした。昨年小学校に入ってから学校では全く緘黙・緘動状態に陥りましたが、昨年11月頃から先生と友達数名の耳元で囁くことができるようになり、徐々にその輪が広がりつつあります。

イギリスやアメリカでは緘黙の治療が進んでいるといわれていますが、適切な治療を受けられるかどうかは住んでいる地域によります。というのも、場面緘黙症の知識・治療経験のあるスペシャリストはやはり多くはないのです。それと、学校の支援体制が整っているかどうかも大切な要因です。

息子の場合、地域にスペシャリストがいないのでサポートグループSMIRAに入会し、その資料を持って学校側と話し合いました。それまで学校側は「緘黙」という言葉を知らなかったようです。でも幸いなことに、過去にも同じような症状の子供がいたり、外国人が多い学校なので、言葉が解らず沈黙してしまう子供達のために、大人しい子は小グループでという指導体制ができていました。

私も息子とクラスメートを極力遊ばせるように頑張っています。うちの場合は、特に2人の友達と頻繁に行き来があり、クラスで最初に囁けるようになったのも、そのうちのひとりでした。今も学校で困ったことがあると、その子達に助けてもらっているようです。お母さん達も理解してくれて、何度か行き来しているうちに、息子もその人たちとは普通にしゃべれるようになりました。

緘黙児は孤立しがちなので、やはり友達の存在は大きいと思います。また、友達関係に母親が介入できるのは小学校低学年くらいまでだと思うので、ここが頑張り時のような気がします。(といっても、緘黙児の母親は恥かしがりやの人が多いかと思うので、自分のできる範囲でですが)。また、低学年くらいだと偏見がないので、緘黙児が自宅で突然のようにしゃべりだしても、結構すんなりと順応してくれますよね。

夢子さんの息子さんは、自宅でならクラスの誰とでも話せるということなので(素晴らしい!)、多分学校でも先生より先に友達に話せるようになるのではないでしょうか。何がきっかけになるか分りませんが、息子さんの最も好きな友達を聞き出して、学校でグループ活動がある時に同じグループになるよう配慮してもらったり、隣の席にしてもらったりしたら効果があるかもしれません。自宅に先生が来てくれるということで、先生にもぐっと親しみをもてるようになるよう期待したいですね。

富氏が翻訳を試みているHelping Your Child with Selective Mutismの第9章にこうしたことが詳しく書かれているので、ご購入をお勧めします。

長期戦になるかもしれませんが、お互いに頑張りましょうね。


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