アムロ・ゼロさんへ誤解を招く書き方で申しわけありませんでしたが、私が先にお話したのは、
「心的外傷性緘黙症(traumatic mutism)」という言葉についてでした。
論者によっては、これを「反応性緘黙(reactive mutism)」(Hayden, 1980) と呼んだり、
特にこうした命名はしなくても、トラウマで緘黙になるケースがあるのではないかと考える論者は
(最近では減ってはいるようですが)昔からいます。
私がお話したのは、「心的外傷性緘黙症」という言葉を使った論者に限定した話です。
先のSMartセンターの理論とは違いますが、トラウマでどうして場面緘黙になるかというと、
子どもが "family secrets"(家庭の秘密…と訳すのでしょうか)
を隠しているからだという説明をよく聞きます(古い説かもしれませんが)。
学校などの特定の場面で、家庭の秘密があらわになるのを恐れて緘黙するということらしいです。
SMartセンター所長のエリザ・シポンブラム先生も、お子さんが緘黙になったときに、
「家庭の秘密」の存在を専門家に暗示されたそうですが、これに対して、
"Honestly, I was angry."(正直なところ、腹が立った)そうで、
現在では、トラウマであらゆる場面で緘黙になる心的外傷性緘黙症と
場面緘黙症を混同するべからずと主張しています。
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