ルディさん、お返事ありがとうございます。
専門家がそう解釈しているとなると、そうなのかなあと思ってしまいます。
なにはともあれ、DSMの診断基準だと、
一言でも発した時から場面緘黙症ではなくなるということが分かりました。
ですが、私としてはもう少し広く場面緘黙症を捉えてもいいのではないかと思います。
ささやくような小さな声でしか話せない子も、程度の差はあれ、
発語や不安の問題を抱えていることには違いないからです。
ルディさんのおっしゃる通り、
「やっと声がなんらかの形で出せるようになった人は同じ理解をされなくなってしまう」
という心配があります。
国立特別支援教育総合研究所のウェブサイトは、DSMの診断基準を紹介しながらも、
「まったく声を出さない状態から小さな声では話す,首を振ることで意思表示をする,
特定の限られた人となら話す等,状態や程度は様々です」
として、小さな声で話す状態も緘黙に含めています。
SMJ翻訳チームの資料1にも、
「場面緘黙児はみんな同じ方法で話すことへの不安を表現するわけではありません。
ある子どもは特定の社会的場面で、完全に無言で、誰とも全く話せません。
一方、とても小さな声でなら話せたり、限られた少数の相手となら話せる子もいます」
と書かれていて、やはりある程度話せる子も場面緘黙児に含めています。
どれぐらい喋らないのが緘黙で、どれぐらい喋れば緘黙でないのか、
このあたりは議論が分かれるところかもしれません。
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