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題名: 「場面緘黙」「選択性緘黙」など名称について
投稿日時: 2006-10-11 18:07:27
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あなたは、どの名称が良いよう思いますか?

①「場面緘黙」か「選択性緘黙」か 

今診断基準として一番使われているDSM(精神障害の診断と統計マニュアル)では日本の診断名は「選択性緘黙」となっています。

 英語での名称は、1994年にElective mutismから、Selective mutismに変わりました。
Electiveという言葉は、緘黙児がまるで特定の場面で話さないことを「選んでいる」ような感じがあり、心理学者ですら、そう誤解しているような状況が広まっていたためです。話そうと思っても、声を出すことができないのに!それで、自発的に話さないことを選んでいるわけではないことを示すためにSlectiveという用語が採用されました。


②「症」をつけるかどうか

20年前の河井芳文先生の本[場面緘黙児の心理と指導―担任と父母の協力のために]
では、病気といういうニュアンスを出さないよう「場面緘黙」で統一されています。


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SMJ翻訳チームの資料の訳文では、「場面緘黙症」「場面緘黙児」「緘黙児」という用語を使ってきました
今後、書き換えも検討していくつもりです。

①日本語の「選択性」という言葉は、緘黙児が自分で話さないことを選んでいたり、話さない場所を選んでいるような印象を与えると考えて、DSMには従わずにあえて「場面緘黙症」を使っています。「場面(選択性)緘黙症」とすることもあります。

②学校現場で緘黙児は大人しく問題を起こさないため、見落とされたりきちんと対応してもらえないことが多いです。そのため「症」が付いていた方が、支援を得られやすいと考え、「症」をつけて訳しています。
また、河合先生の本の20年前に比べると、「~症」という言葉に対する語感は今はかなり変わってきているとも考えました。


題名: 私が 思うに・・・
投稿日時: 2006-10-11 22:39:47
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けいこさん こんばんは。
いつも ありがとうございます。

私が 思うに 場面緘黙の方が いいかと・・・。
先日も 教育センターの臨床心理士は 「娘さんの場合 選択性緘黙ですからね!」と
力入れて 言われてました。
特定の場面で 話さないことを 選んでいると はっきり 言われてました。

症をつけるかどうかについては 私個人の考えとしては 病気だと思ってますので
つけるのが 当たり前だと思います。


題名:
投稿日時: 2006-10-12 10:36:42
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私は専門家ではないので、気軽に相手によって使い分けています。

例えば、息子と関わりが多いご近所の方に説明に伺うときに、こんなお手紙を渡しました。(もちろん、口で補足説明もしてます)
「問いかけに対して、言葉や反応がなく、ご迷惑をおかけしています。
息子は場面緘黙という、、、、、」
やはり「症」がつくと、病気というかんじが出るので、おおげさにとられたくないときは、「症」は使っていません。
祖父母に対しても「症」は使ってません。

でも、学童に対しては子供のことを真剣にみてもらいたい、という思いから「症」をつけて、簡単な手作り資料を渡しました。

学校に対しても、もっと真剣に考えて欲しいので、SMJ翻訳チームの資料に「症」がついていて、よかったと思いました。

河井先生の本では、最初にこの名称に対するこだわりが色々書かれていて、専門家というのは、定義や名称にこだわるのね、と、おもったものです。 :)

私も「選択性」はちょっと引っかかりますが、こだわりのある専門家に対しては「場面(選択性)緘黙症」が無難かな?と思ったりします。

それと、ず~っと思ってたのですが、資料No.1では「場面緘黙症児」でNo.2以降は「場面緘黙児」で統一されてますよね。
どうしてだろう、、、と、気になってましたが・・・


題名: 検索エンジン対策
投稿日時: 2006-10-12 12:11:22
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私のブログが「場面緘黙症Journal」という名称を使っている大きな理由の1つは、検索エンジン対策です。
インターネットでは、「場面緘黙」「緘黙症」「場面緘黙症」と検索される方が多いからです。

資料で使う名称については、「場面緘黙症Journal」というブログ名にこだわらず、
自由な議論がなされればと思います。

>特定の場面で 話さないことを 選んでいると はっきり 言われてました。

といっても、自分の意志で話さないことを選んでいるのではなく、
身体が自分の意志とは無関係に選んでいるといったところではないかと、元緘黙児?の私は思います。
_________________________________________
:arrow: 記事の編集・削除は、こちらで受け付けております。
http://atbb.jp/smjournal/viewtopic.php?t=11


題名: 富氏さんへ
投稿日時: 2006-10-12 21:37:59
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 123
>>特定の場面で 話さないことを 選んでいると はっきり 言われてました。

>といっても、自分の意志で話さないことを選んでいるのではなく、
>身体が自分の意志とは無関係に選んでいるといったところではないかと、元緘黙児?の私は思います。

たぶん 富氏さんの言われてることが 真実なんだと思います。
でも 専門の先生でさえ 自分の意志で 選んで 緘黙してると思ってらっしゃるようなんです。
素人である うちの主人なんて 『勝手病』だなんて 言ってますから
なかなか 場面緘黙を理解してもらえるのは 難しそうです。


題名:
投稿日時: 2006-10-13 23:50:24
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けいこさん はじめまして。
私も「選択性」ではなく「場面」の方が良いと思っています。
「選択性」だと、その子(人)が話す場面を選択している、と誤解を
受けやすいと思うからです。選択して話さなくなるのではなく
その「場面」になると意思に関係なく話せなくなってしまうのですから
「場面緘黙」の方が適切ではないのかな~と感じてしまいます。

「症」についてですが、私は特につけて話しません。
「場面緘黙です」とか「場面緘黙児です」と言っています。
特に強い考えがあってのことではなく、自然と症をつけずに話してきた
だけなのですが(^^;
うちの息子のように緘動もひどい場合は「症」とつけるべきなのかも
知れませんが、私は病気というより息子の個性だと捉えるようにしたいと
思っています。学校で話せない以外は大抵のことは出来ていますし、
話せないことは、息子のほんの一部でしかないような気もするんです。
誰にでも苦手なことはあるかな~と。
その一部を説明するために「症」をつけなくても「緘黙児」だけで
足りているような、そんな感じなのかも知れません。


題名: はじめまして
投稿日時: 2006-10-13 22:43:45
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初めて投稿させていただきます。けいこさん、いつもいろいろありがとうございます!(おかあさんリスです。こちらでは登録名の条件の関係でママりすという名前です)
私も「選択性」には抵抗を覚えます。日本語の「選択」には、自ら選ぶというニュアンスがありますものね。それから、Selectiveを単純に訳して「選択性」になったのではないかという気もして、それもひっかかります。訳す際に、ElectiveがSelectiveに変わったいきさつなどがもし考慮されていれば、「選択性」という言葉は採用されなかったのではないでしょうか。
「症」をつけるかどうか…確かに病気とは言えないかもしれませんが、他のいろいろな情緒障害も「症」がついていたりしますよね。むしろ、治療(介入)の必要の対象になると判断するものには「症」をつけた方が覚悟が出来る場合もあるのかも知れないと思ったりします。「緘黙症じゃないけど緘黙気味」なんていう表現を使う人がいるかどうかわかりませんが・・・。


題名: 「選択性緘黙」は、最近の名称?
投稿日時: 2006-10-18 11:24:42
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 366


Quote:

"けいこさん"]>ElectiveがSelectiveに変わったいきさつなどがもし考慮されていれば、「選択性」という言葉は採用されなかったのではないでしょうか私も「選択性」には抵抗を覚えます。

私は、日本語ElectiveがSelectiveに変わったのに、日本語はすっと「選択性」なのだと思っていました。違うのかなあ?


国立情報学研究所の論文検索サイトCiNiiで調べたところ、
「選択性」は比較的最近使われるようになった名称で、
特に2000年代に使用頻度が急増し、「場面」を上回るようになりました。

ちなみに、英語圏で Elective が Selective に変わったのは1994年のことです。

[ "場面緘黙" 年代別(CiNii検索結果による) ]

★ 60年代 1件
★ 70年代 3件
★ 80年代 13件
★ 90年代 14件
★ 00年代 11件

[ "選択性緘黙" 年代別(CiNii検索結果による)]

★ 60年代 0件
★ 70年代 0件
★ 80年代 3件
★ 90年代 3件
★ 00年代 14件

「選択性」という名称が使われるようになったのにも、それなりに理由があるのだろうと思います。
その理由を知りたいです。


題名: 選択性
投稿日時: 2006-10-18 16:07:56
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 209
冨氏さん、ありがとうございます!

1994年にElective が Selective に変わったのに、
80年代ですでに「選択性」が使われていたんですね。

ということは、「選択性」はやはりElectiveの訳ですよね。
そして、その後の英語は変化したのに、日本語は変わらず、ずっと「選択性」のままということだと思います。

DSMⅢが1980年なので、、「選択性」という訳は、DSMⅢを訳した人の責任だったりして・・・(推測ですが)
でも、elective mutismを訳せって言われて、そのまま単純に訳すと「選択性緘黙」とすると思いません?


題名: のひめさんへ ははさんへ 冨氏さんへ
投稿日時: 2006-10-15 07:39:48
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 209
みなさん、コメントをありがとうございます!

のひめさんへ

>先日も 教育センターの臨床心理士は 「娘さんの場合 選択性緘黙ですからね!」と
力入れて 言われてました。
特定の場面で 話さないことを 選んでいると はっきり 言われてました。
>でも 専門の先生でさえ 自分の意志で 選んで 緘黙してると思ってらっしゃるようなんです。

え~そうなんですか。私は初めて緘黙について講義を受けた時「意識的に選択しているのではない」「話さないのではなく、話せない」ということを習いました。心理学の教科書や辞典でも、「話さないことを選んでいる」と書かれている物を見たことは全くないです。
ただ、論文では、「話さない」「言語的コミュニケーションを拒む」という表現になっているものは多く、誤解を生みやすいといつも思います。

>素人である うちの主人なんて 『勝手病』だなんて 言ってますから
なかなか 場面緘黙を理解してもらえるのは 難しそうです。

そうなんです。理解がなかなか得られにくいです。
あと緘黙の程度が軽度の子どもはよけいに「自分勝手」「わがまま」と見られることが多いです。


ははさんへ

私も「症」を付けるか付けないか相手によって使い分けするのが、今の時点では一番いい方法かなと思います。

>それと、ず~っと思ってたのですが、資料No.1では「場面緘黙症児」でNo.2以降は「場面緘黙児」で統一されてますよね。どうしてだろう、、、と、気になってましたが・・・

ははさん、鋭い!
「場面緘黙症」「場面緘黙児」「緘黙児」用語について翻訳チームで話し合ったのは、資料No.2の時だったのです。さっそく資料No.1修正します。

冨氏さんへ

>私のブログが「場面緘黙症Journal」という名称を使っている大きな理由の1つは、検索エンジン対策です。
インターネットでは、「場面緘黙」「緘黙症」「場面緘黙症」と検索される方が多いからです。

はい。私も資料をたくさんの方に読んでいただきたいです!
前にもその話になりましたが、検索して上位にランクされるのって、
いったいどういう仕組みになってるのか・・・なんだか難しいんですってね。

>身体が自分の意志とは無関係に選んでいるといったところではないかと、元緘黙児?の私は思います。

「身体が自分の意志とは無関係に選んでいる」 
緘黙経験のある方が一番よく知っていることです。私も、そう思います。  


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