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題名: 不安な人はなかなかマインドフルになれない。
投稿日時: 2011-06-04 18:12:59
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富重さん、SMJと翻訳チーム掲示板の管理に感謝いたします。
そして、児玉清さんのご冥福をお祈りいたします。

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マーキュリー2世さんへ

最近、気になっていることがあるのでお聞きしてもよろしいでしょうか?

「マインドフルネス認知療法(Mindfulness-based cognitive therapy)」について。

http://en.wikipedia.org/wiki/Mindfulness-based_cognitive_therapy

これは、禅やテーラヴァーダ仏教(東南アジアに伝わる原始仏教です。日本は北伝の大乗仏教)を取り入れながら認知療法と融合させたものなのですが、これはどうもアミグダラ(扁桃体)の活性を低下させる効果があるようです。

(MBCTと脳の関係を示したブログ↓)
http://deprimiert.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_27f2.html

http://spontaneous-healing.blogzine.jp/blog/2010/01/post_1ac6.html

・右腹外側前頭前皮質(ventrolateral prefrontal cortex)
・背内側前頭前野と島の皮質の体積増加

という言葉が出てくるのですが、これはどういう働きをするのですか?
少なくとも、ヘントウ体の活性度を下げることは不安障害の克服にとっては重要なポイントなので、思考過剰で自分の思考の世界に入ってしまう人や、ネガティブ思考を延々と続けてしまう鬱の人などに効果がありそうです。

これを踏まえて考えてみると、EMDR、EFT、タッピングタッチ、瞑想にはほぼ同じ原理が働いているのかなと感じたのですが実際の所どうなのでしょう? 被災地の方がタッピングタッチのおかげでやっと自分の辛さを話せたという話を聴きましたが。アミグダラは警戒心を引き起こすということを考えると、タッピングは被災地でずっと気が張っていたことによる緊張感を和らげる効果があるのかなと。。EFT・TFTはイラクで使われたみたいです。

実際の瞑想について↓(慈悲の瞑想とヴィパッサナー瞑想)
http://www.j-theravada.net/4-vipassa.html#2

慈悲の瞑想の方法についてはいろいろな言い方がありますが、何を言うかが問題なのではなく、楽な気持ちで心を落ち着けられるかが大事なような気がします。瞑想に付き合う姿勢というのか・・・。

実際に、アヒンサー(非暴力)を維持しているチベットのお坊さんは「(ひどいことをしてくる)中国人が幸せでありますように」とこの慈悲の瞑想をしているそうです(ちなみにチベットは北伝の仏教です)。

一般的な認知行動療法(CBT)との違いは、CBTが「ネガティブ思考に対し、新たな思考を作り出すことによって対抗していく」のに対して、MBCTの場合は、「思考している自分」そのものに焦点を当てて、思考そのものを消滅させていくことだろうと思います。思考の総量を減らしましょうということだと思います。不安を感じる人は、潜在的にコントロールフリーク(control freak)な部分を持っていて、何でもかんでも「こうやらなきゃいけない!」という”基準”の方に全てを引っ張っていこうとする傾向がありますが、それとは逆で、コントロールせずに手放す。思考も手放す。これが不安障害の人には難しいみたいです。自分の納得がいくレベルに達しない限り「まあいっか」とはならないのではないかと思います。

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日本行動療法学会によるマインドフルネスの説明。
http://hikumano.umin.ac.jp/BT07.html


題名: 右腹外側前頭前皮質について
投稿日時: 2011-06-06 12:00:17
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専門家でもなんでもない私なんかが回答すると的外れになったり、実際に研究している人達から顰蹙を買いそうです :cry: あくまでも私の見解ということで、参考程度にして下さいね。

とりあえず、右腹外側前頭前皮質について書いておきます。その他は後回しにしておきます。お許しください。

ご紹介してくださったブログの元となった論文の序論と考察を急ぎ足で読んでみました(なぜ、序論と考察だけなんだ!方法と結果も読めと思われるかもしれませんが、お許しください)。どうやらこのCreswell教授を中心とする研究グループは、腹外側前頭前皮質が扁桃体の反応と同時にネガティブな感情(不安・うつetc…)も抑え込んだのではとの立場をとっているようです。ただし、あくまでも相関関係で因果関係ではありません。因果関係に近づけるには腹外側前頭前皮質の活動増進が先に起こり、次に扁桃体の活動低下が起こるということを実証しなければなりません。この研究のように時間分解能(どのぐらい短い時間で神経活動を精密にとらえることができるか?ということ)が低いfMRIを用いた実験は因果関係にまでは迫れないという限界があります。

右半球は負の感情を、左半球は正の感情を司るとの考えが広く受けられています。”右”腹内側前頭前皮質ということですから、不安などの負の感情に関わる脳活動と思われます。感情を言葉にしてラべリングすることで負の感情を抑圧するといった働きをしているのでしょうか。自信がありません。

*ここからは個人的に思うことであり、科学的裏付けがあるかどうかは分かりません。ご注意を。

前頭前野(前頭前皮質)といえば、”レベルの高い”認知活動をすることで知られています。注意をどこに向けるかというのもその1つです。”anxiety(disorder) attentional bias”などで検索してみると非常に多くの論文がヒットします。それだけ不安障害の注意機能が歪んでいるということなのでしょう。たとえば、自分の心とか思考ばっかりに注意が向いて、外の世界に注意が向かなかったり。マインドフルネスで前頭前野の活性が高まるということはもしかしたら注意を意識的にコントロールしていることの表れであるかもしれません。つまり、感情や思考にとらわれることなく、現実をありのままに受容するために”今”に集中することそのものが前頭前野をフル回転させることなのかも!?


題名: 島皮質について
投稿日時: 2011-06-06 13:55:16
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
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島皮質についての調査結果です。参考URLとして載せてくださったWebページに書かれてある研究の原著論文までさかのぼりました。

その論文と引用されている文献によれば、島皮質は身体感覚の中枢で自律神経の活動に伴い活性化する部位です。また、身体感覚に根ざした主観的感情も担います。だから、島皮質の体積が大きければ身体感覚とそれに基づく感情に敏感ということになります。ご紹介してくださったWebページによれば、マインドフルネスは呼吸に伴う身体感覚に注意を向けるとのことなので、島皮質が鍛えられるのかもしれません。

島皮質は構音に関与しているとは知っていたのですが、身体感覚との関係については知りませんでした。勉強する機会を与えてくださってありがとうございます。


題名: 背内側前頭前野について
投稿日時: 2011-06-06 15:09:11
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 18
背内側前頭前野はあまり研究が進展していないような印象を受けます。本当は進んでいるのかもしれませんが…。しかし、作業記憶を担う背外側前頭前野と比較するとGoogle scholarでの検索ヒット数は1桁少ないです。リンクしてくださったページにある説明が正しいかどうかは私には分かりません。レビュー論文をうまく見つけられませんでした。

ところで、背内即前頭前野の活動が大きいほど行動の抑制ができるとの研究があります。最近の研究では感情が表情にでないよう制御できる人は背内即前頭前野の体積が大きいとの報告もあるようです。ポーカーフェースの人は背内側前頭前野が大きいんですかね。緘黙児の背内即前頭前野の大きさはどうなのか気になります。最近の研究とは“Keep Calm and Carry On”: Structural Correlates of Expressive Suppression of Emotionsと題する論文のことです。喫煙欲求を抑えるには背内即前頭前野の活動が必要との報告もこの論文に引用されています。

マインドフルネスで思考や感情だけでなく、欲求も抑える訓練ができるならば、背内側前頭前野が大きくなっても不思議ではありません。


題名: アスペルガー症候群は他人の感情を感じすぎる?
投稿日時: 2011-06-07 18:04:22
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
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ちょっと面白い記事があったのでここに投稿してみようと思います。

URL⇒http://www.thedailybeast.com/blogs-and-stories/2009-05-11/a-radical-new-autism-theory/

この記事はおそらくThe Intense World Syndrome – an Alternative Hypothesis for Autismという論文が下敷きになっていると思います。論文は未読ですが…。

この記事によれば少なくともアスペルガー症候群の一部には従来の自閉症に対する考えを覆すような特色があるそうです。従来、アスペルガー症候群を含む自閉症は他人の感情を読めない(心の理論の欠如)と考えられてきました。しかし、この記事はこれまでの「自閉症仮説」とは反対に、他人の感情が自分の中に入りすぎて、処理できず、結果として他人に興味がないかのようにふるまうのではないかとの仮説を提示しています。名付けて“intense world” theoryです。

ご興味があればぜひご一読を。英語ですが…。


題名: 最近少し寂しくなった掲示板ですが……
投稿日時: 2011-11-10 00:40:28
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のんびりゆったり、やっていきます。 :D
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題名: えいっ
投稿日時: 2012-02-05 23:06:53
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URL→http://www.amazon.co.jp/%E7%B7%98%E9%BB%99-%E4%BA%94%E7%99%BE%E9%A0%AD%E7%97%85%E9%99%A2%E7%89%B9%E5%91%BD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%98%A5%E6%97%A5-%E6%AD%A6%E5%BD%A6/dp/4101370869[/url]


面白いかな?


題名: いよっ
投稿日時: 2012-02-18 23:11:53
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みるもさん こんばんは

 読んでみたいと思います。
 ご紹介ありがとうございます。

 アマゾンのレビューを読んだら頭痛くなりましたが‥‥
 (「緘黙」を、はなからフィクションだと思っておられるようなコメントです。冗談じゃない‥‥)


題名: RSSリーダー
投稿日時: 2012-07-06 22:15:49
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 366
この間から、FeedBurner さんの RSSリーダーの調子がおかしいな……?

http://smjournal.com/rss.html

[追記(2012年7月10日)]

RSSリーダーじゃなくて、RSSでした。

[追記(2012年8月8日)]

RSSの調子がおかしいのではなく、URLの変更に私が気づかなかっただけでした。
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題名: いろえんぴつさん、情報ありがとうございます。
投稿日時: 2012-07-31 22:21:00
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 366
SMJ48というアイドルグループのプロデュースを計画している富重です。
メンバーの一人は演歌歌手としてソロデビューさせます。

と、冗談はさておき、
韓国の精神疾患検診のニュースは初めて知りました。
教えてくださり、ありがとうございます。
調べてみたところ、朝日新聞デジタルに記事がありました。
詳細を知りたいのですが、
「この記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です」
とのこと。

結局、詳細は分からず終いですが、気になる話です。
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