専門家でもなんでもない私なんかが回答すると的外れになったり、実際に研究している人達から顰蹙を買いそうです
あくまでも私の見解ということで、参考程度にして下さいね。
とりあえず、右腹外側前頭前皮質について書いておきます。その他は後回しにしておきます。お許しください。
ご紹介してくださったブログの元となった論文の序論と考察を急ぎ足で読んでみました(なぜ、序論と考察だけなんだ!方法と結果も読めと思われるかもしれませんが、お許しください)。どうやらこのCreswell教授を中心とする研究グループは、腹外側前頭前皮質が扁桃体の反応と同時にネガティブな感情(不安・うつetc…)も抑え込んだのではとの立場をとっているようです。ただし、あくまでも相関関係で因果関係ではありません。因果関係に近づけるには腹外側前頭前皮質の活動増進が先に起こり、次に扁桃体の活動低下が起こるということを実証しなければなりません。この研究のように時間分解能(どのぐらい短い時間で神経活動を精密にとらえることができるか?ということ)が低いfMRIを用いた実験は因果関係にまでは迫れないという限界があります。
右半球は負の感情を、左半球は正の感情を司るとの考えが広く受けられています。”右”腹内側前頭前皮質ということですから、不安などの負の感情に関わる脳活動と思われます。感情を言葉にしてラべリングすることで負の感情を抑圧するといった働きをしているのでしょうか。自信がありません。
*ここからは個人的に思うことであり、科学的裏付けがあるかどうかは分かりません。ご注意を。前頭前野(前頭前皮質)といえば、”レベルの高い”認知活動をすることで知られています。注意をどこに向けるかというのもその1つです。”anxiety(disorder) attentional bias”などで検索してみると非常に多くの論文がヒットします。それだけ不安障害の注意機能が歪んでいるということなのでしょう。たとえば、自分の心とか思考ばっかりに注意が向いて、外の世界に注意が向かなかったり。マインドフルネスで前頭前野の活性が高まるということはもしかしたら注意を意識的にコントロールしていることの表れであるかもしれません。つまり、感情や思考にとらわれることなく、現実をありのままに受容するために”今”に集中することそのものが前頭前野をフル回転させることなのかも!?