たみこ
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題名:
たみこです
投稿日時: 2008-11-27 20:24:34
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登録日時: 投稿記事数:
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みちさんへ
こんばんは。 1か月も前に、返信をいただいてそのままにしていてすみません^^;
息子さんの、トラウマのようなものが未だに影響を及ぼしている、そんな内容の書き込みを拝見して、なんだかわかるような気がします。
私自身、小学校1年生の時に初めてのプールの授業の前に、担任の先生から「洗面器で顔をつける練習をしてくるように」と言われ、まじめにやったんですね。 息を止めて、苦しくなって・・・そしたら普通顔をあげますよね。 なぜか、私そのまま顔をつけた状態で思いっきり息を吸ってしまったんです^^; それからというもの、小学校・中学校のプールの時間が憂鬱で、どうやって見学しようか・・とばかり考えていました。 いまだに、息を
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たみこ
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題名:
途中で投稿してしまいました^^;
投稿日時: 2008-11-27 20:35:54
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登録日時: 投稿記事数:
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どこかのキーを押してしまい、途中で投稿されてしまいました。 続きです。
未だに、顔をつけて泳ぐことは大嫌いです・・・ 映画などで、水に襲われるようなシーンは見ていてドキドキして見たくありません・・・
ただ、子供たちと一緒にプールに行けば、お手本で泳いで見せたり、一緒に潜ったりできます。 かなり、勇気を振り絞りますが・・・(笑)
息子さんと同じかと言われると、違うのでしょうが、やればなんとかできるのですが、やっぱり苦手で、できればやりたくないし、やるにしてもドキドキする気持ちは起こります。 そんな意味で、わかるような気がします。
自分で、原因がよくわかっているのである意味スッキリもしています。 小学生の頃は、何でプールが嫌いだったのか今ひとつわかっていなかったのですが、徐々に思い出してきたんです。 思いだす度に、すごく嫌な気分になっていたのですが、最近は笑い話にして人に話せるようになりました^^
息子さんについての書き込みを拝見して、時間の経過と共に、トラウマとも上手に付き合っていけるのではないかな?と思いました。
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みち
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題名:
投稿日時: 2008-11-30 23:57:45
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登録日時: 投稿記事数:
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たみこさん、こんばんは。
たみこさんのコメントを読んで気持ちがあったかくなりました。 うちの子もそのうちに笑い話にすることができるかも・・・ですね。
>時間の経過と共に、トラウマとも上手に付き合っていけるのではないかな?と思いました。
ありがとうございます。そんなふうに言ってもらえて、私もそんな気がしてきました。でも、上手につきあっていくには、やはり最初の一歩を踏み出さないことには始まらないようにも思います。「学校では絶対に話せない」 と思い込んでいた状態から、「話せるようになりたい」 と練習を始めたときのように。
「先生に手伝ってもらいながら練習しよう」 という提案に、息子が 「うん」 と言ってくれたことは大きいと思っています。 実際にはそういう機会に恵まれなかったとしても、「絶対に無理!」 というところから、気持ちの上でひとつ乗り越えられたように感じました。
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みちさんへ
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題名:
投稿日時: 2008-12-02 08:32:18
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登録日時: 投稿記事数:
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書き込みありがとうございます。
前回の書き込みをしながら、漠然と思っていたのですが、顔を水につけて失敗することなんて、誰にでもあるようなことなんですよね。 それが、なぜか私には凄く「プール=緊張」のきっかけになってしまったんです。 もしかしたら、私も不安になりやすいタイプなのかも・・・と思っています。 娘は、私譲りなのかもしれません。
子供が授かるまでは、本当にプールや海で泳ぐことが嫌で嫌でたまらなくて、友達から、誘われても、断っていました。 青春の世代の頃は、出会いのチャンスで、楽しいはずなのに、絶対無理!だと思っていたほどで・・・ 河原でキャンプなんてとんでもない!夜中に雨が降ったらどうしよう?とか、考えてしまうし(天気を考慮すれば平気なのに)、 ニュースなどで水難事故の話題が出るたびに、ドキドキしていました。 いまだに、水難の話の映画(タイタニックや海猿とか人気のものでも)見たいと思いません。
でも、子供のために必要に迫られて、勇気を振り絞ることはできるようになりました。 キャンプデビューもできました。
息子さんの不安が「勇気」に変わる日も、これまでの道のりや努力を考えたら、必ずやってくるように私には思えます。 自分の中で、「このままではどうなんだろう・・・」と思っているはずです。 少しずつでも、やってみようとされている息子さんはすごいと思います。 応援しています。
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みち
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題名:
たみこさんへ
投稿日時: 2008-12-06 23:58:45
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登録日時:2013-10-18 04:45:31 投稿記事数: 255
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たみこさん、こんばんは。
>息子さんの不安が「勇気」に変わる日も、これまでの道のりや努力を考えたら、必ずやってくるように私には思えます。
たみこさんから勇気をたくさんいただきましたよ。 ありがとうございます。
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みち
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題名:
転校してからのこと
投稿日時: 2008-12-29 00:19:52
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登録日時:2013-10-18 04:45:31 投稿記事数: 255
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◆小学校3年生2学期~小学校卒業
1回目の転校で、息子は一時ひどい緘黙・緘動状態になりました。新しい環境に慣れるにつれて、先生とは廊下や階段で話せるようになり、教室での音読などもこなしていたようです。また、クラスメートに声を出すように強く言われれば、仕方なく応じていたようです。
1年3ヶ月後に2回目の転校をし、また振り出しにもどりました。このときの担任の先生が 「場面緘黙」 をご存知で、発話を強要しない授業を工夫してくださいました。そして、自信が持てるような声がけをたくさんしてくださいました。息子は、1年ほどかけて、学校でリラックスして過ごせるようになり、笑顔も見られるようになりました。そして、先生と1対1のときには言葉を交わすことができるようになりました。
先生は教室での発声に関しては慎重でした。ある日の授業参観で、私は、息子が授業中 「お客さん」 状態であることにショックを受けました。そして、私の方から、「教室での音読などは前の学校でもできていたんです。音読は得意です。できることはやらせてください。このままでは学校で声が出せなくなります。」 と先生に強くお願いしました。
その後、先生が上手に指導してくださったおかげで、息子は教室での音読、発表などができるようになりました。しかし、友達の働きかけに対して声を発することはいっさいありませんでした。
小学校を卒業するまでに、音読や発表など、みんなと同じようにできることが増えたことが、本人の自信につながったと、私はこれまで思い込んでいました。ところがそのときの気持ちを今息子に聞いてみると、「あの先生はきつかった。むりやりやらされて、すごくいやだった。」 と言うのです。
「いろいろなことができるようになって、自信になったとは思わないの?」 と聞いても、「わからないよ・・・」 とのことでした。「頑張ってできてうれしかった」 という気持ちは残っていないようなのです。
親としては、ひとつの成果だったようにも感じられ、その時点では少しは達成感などもあったのではないかと思いたいところですが、子ども本人にとってはつらい記憶だけが残る結果になってしまったようです。
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みち
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題名:
子どもに主導権を
投稿日時: 2008-12-29 14:46:24
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登録日時:2013-10-18 04:45:31 投稿記事数: 255
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小学校を卒業するまでにできるようになっていたことは、中学校へはつながらず、中学1年生のときに息子の 「場面緘黙」 は最悪の状態になりました。
その後の経過は、この掲示板の2006年10月5日以降に書いたとおりです。 http://atbb.jp/smjournal/viewtopic.php?t=41&postdays=0&postorder=asc&start=15
年齢が上の子の場合、表面上はうまくいっているように見える取り組みも、本人の気持ちを無視して進めたら、本当の自信にはつながらないということなのだと思います。
「どんな風にチャレンジしたいか、君に相談しながら進めていたら、いやじゃなかったと思う?」 と息子に聞いてみたら、 「たぶんね。中学3年のときみたいにね。」 「小学校のときはチャレンジなんてことは頭になかったよ。先生は強引だった。」 とのことでした。
Knet資料No.14には次のようにあります。
専門家の治療経験からわかってきたことは、小学校中学年以上や十代の場面緘黙児の場合、彼らを治療に積極的に関わらせ主導権を持たせることが必要だということです。この治療の目的は、彼らが自分自身の不安を把握し、実際の生活場面において、少しずつ自覚的に改善のステップを踏んでいくことを、周りが支援することにあります。 http://kanmoku.org/documents/knet_handout_n14.pdf
あのときの私にそういう視点があったら、親の独断で先生にお願いするようなことはしなかったと思います。そして、チャレンジしたい気持ちがあるかどうか、なによりもまず、息子とよく話し合うことを考えたでしょう。もしそれができていたら、中学進学であそこまで後退することはなかったかもしれません。
振り返ってみると、息子の 「場面緘黙」 は、学年が上がり環境が変化するたびに悪化していったことになります。子供のためによかれと思ってやったこと全てが無駄だったとは思っていませんが、的外れなことも多かったように思います。
私に 「場面緘黙」 という言葉を教えてくださったのは、息子が小学4年生10月から小学校卒業までお世話になった担任の先生です。教えていただいたのは、6年生の時のことでした。カウンセリングを受けることを勧めてくださったのもその先生です。知ることができて本当によかったと思っています。全てはそこから始まりました。先生には心から感謝しています。
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みち
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題名:
自力で改善するか、治療を受けるか
投稿日時: 2008-12-29 20:12:23
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登録日時:2013-10-18 04:45:31 投稿記事数: 255
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中学1年のときには、学校で話せないだけでなく、問いかけにうなずくことも筆談もできず、学校の中に入れずに校舎の前でぶるぶる震えていたり、人の視線が怖くてパニックに陥ったり・・・あの状態は完全に 「病気」 だったと思います。
「いくらでも好きなだけ休んでいいよ」 と言ってしまえば、そのときは楽になれたかもしれません。学校に通い続けることが負担になりすぎるときは、家庭でゆっくり休ませることがその子にとってベストな選択である場合もあるでしょう。でも、私と息子は、学校側に配慮をお願いしつつ、お薬の力も借りながら学校に踏みとどまる道を選びました。中学校の担任の先生にはずいぶんご面倒をおかけしました。
うちの子の場合は、本人も納得の上でお薬 (SSRIディプロメール) を飲むことを決めました。あのとき、思い切ってお薬のことをお願いしてよかったと思っています。
不安になりやすい傾向は持って生まれたものですから、お薬をやめた今でも調子がいいときとそうでないときの波が多少ありますが、息子はなんとかやっています。一番大変な時期を乗り越えることができたのではないか・・・と思っています。
現在の状態は 「病気」 ではないと思っています。「医学的治療」 に頼らなくても、練習によって対処していく力をつけていくことができるレベルと思っています。
本によると ●「社会不安」を自力で改善するか、治療を受けるかの目安 ・ある状況で強い不安を感じても、何回か経験するうちに、だんだん不安が和らいでいく ・どんなに不安でも、パニックになることはない ・努力しだいでは自分の不安について冷静に考えることができ、それが普通ではないことも理解できる
ある程度不安をコントロールできる場合は、個人の努力で改善できるということです。
●「社会不安」に関する医学的治療を受けるには? ・大切になってくるのは、本人が素直な気持ちになること ・「みんな多かれ少なかれこういうものだから」、「これは生まれつきの性格だから変えることはできない」 などの固定観念を捨てること ・そして、治療を受けることへの恐怖心や羞恥心をなくすこと
「こういうことはよくあることです。あまり深く考えすぎないで。そのうちによくなりますよ。」 といった、無知な医師の安易な見立てのために、症状が悪化してしまった人が数え切れないほどいるということです。 相談を受ける医師の側も正しい知識と意識を備えていなければなりません。 (クリストフ・アンドレ著, パトリック・レジュロン著, 野田 嘉秀訳 『他人がこわい―あがり症・内気・社会恐怖の心理学』 紀伊國屋書店を参考にまとめました)
このことは親や学校の先生にも言えることだと思います。
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みち
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題名:
薬物療法について
投稿日時: 2008-12-29 23:08:14
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登録日時:2013-10-18 04:45:31 投稿記事数: 255
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本によると 「社会不安」 を医学的に治療する方法は、「薬物療法」 と 「心理療法」 のふたつに大きく分けることができるそうです。
《薬物療法》
「薬物療法」 に関しては抵抗を感じる保護者の方が多いかもしれません。また、効き目も副作用もかなり個人差があるようです。 しかし、信頼できる医師のもとで上手な使い方さえすれば、薬剤は 「社会不安」 の改善に有効ではないか、と考えられているようです。 放置することが病気の悪化につながるとしたら、副作用などを恐れてむやみに敬遠すべきではないように思います。
でも、軽い気持ちで飲み始めていいものだとも思えません。 うちの子は、断薬の際の離脱作用が大変だったため、「あの薬はもう飲みたくない」 と言っています。 また「副作用は確かにあった」 とのことです。
児相の医師によるSSRIの説明を、11月26日に書きました。 http://atbb.jp/smjournal/viewtopic.php?t=41&postdays=0&postorder=asc&start=47
医師は 「依存性や副作用の心配のない安全性の高い薬」 「1回2回の飲み忘れで影響の出る薬ではない」 という説明をしていましたが、調べてみると、かなり癖のあるお薬らしく、副作用に振り回されるケースもあるようです。 特に発達障害をもっていると、薬剤に過敏に反応しやすく、効果も副作用も出やすいということです。 (http://www16.plala.or.jp/anmikasan/fluvoxamine/ を参考に書いています。) 実際、薬を飲み忘れた際のイライラ感や頭痛などが度々あったことも事実です。
現在は、息子が成長したためでもありますが、あの頃に比べるとずいぶん安定した生活が送れるようになっていると思います。 調子のいい時と悪い時の差が激しく不安定だったのは、もしかしたらお薬の影響もあったかもしれないと今になって思い返されます。
もし、お薬を飲むことで 「社会不安」 の改善を目指そうと思うなら、薬の管理を厳重に行い、決して飲み忘れなどがないように、毎日きちんと飲み続けることが大事だと思います。でも、飲み忘れのないよう、毎日毎日気をつけるって、結構大変なことです。 しかも 「数か月で効果が現われても、それで満足してやめたりせずにしばらく続ける必要があり、急にやめるとリバウンドが現れる」 (「他人が怖い」より) とのことで、かなり長期間に渡って飲む必要がありますから、それなりの覚悟が必要です。
また、お薬の副作用や使用量について、精神科医でさえもよくわかっていない場合があるようなので、飲むからには、医師の言うことを鵜呑みにして言われるままに飲むのではなくて、お薬の効果や副作用などをしっかり勉強し、正しい知識を身につける必要がありそうです。
中1の1番大変だった時期に、息子がSSRI (ディプロメール) を飲むことを選んだことは正解だったのではないかと、私は思っています。教室に入れない状態から授業に復帰できたのも、とことん自己評価が下がった状態からなんとか抜け出し前向きに課題に取り組めるようになったのも、薬が助けてくれた部分が大きいと思うからです。「お薬に頼るくらいなら、あのままの方がよかった」 などとは思いません。
息子は、飲み忘れによる副作用らしい症状に時々悩まされながらも、SSRIと上手につきあってきたほうではないかと思います。 でも、できることなら、この先このまま薬に頼らない生活を送ってほしいなとも思います。
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追記(2010年11月28日)
息子は現在大学1年生。
一人暮らししながら、充実した大学生活を送っているようです。 2か月ほど、アルバイトも経験しました。 現在、SSRIも、おなかの薬も飲んでいません。
念願だったバンド活動も順調のようで、バンドの仲間や先輩達との交流を楽しんでいます。 緘黙がひどかった中学時代の同級生の一人と、同じバンド仲間として普通に会話しています。
「ちょっと考えるのに時間がかかることがあるくらいで、他の学生と比べて特に変わっているようにも見えません。 普通の大学生ですよ。」 と、大学の先生がおっしゃっていました。
すっかり親離れがすすみ、めったに連絡をくれません。 ちょっとさびしい気もしますが、息子の成長を喜んでいます。
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追記(2013年5月24日)
大学4年生の息子は、親や支援機関等のサポートを受けずに、自力で積極的に就職活動を展開し、 無事就職内定をいただくことができました。
緘黙だったころには、こんな日が来ることなんて想像できませんでした。
これまで息子を支え、成長させてくださった多くの先生たちや先輩、友人の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
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