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題名: おばあちゃんからの電話
投稿日時: 2006-10-03 06:03:16
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中3不登校男児の母のコロです。
みなさん、順調にステップアップされているのに
話の流れをきってすみません。
ちょっと失敗だったかなという話を書き込ませてください。

今年のお盆に主人の実家に行った時のことですが、息子は
「僕は墓参りだけして、家には上がらない。車で待っている」
と言い張り、説得にもめげずに1時間くらいそうしていました。
前日は私の実家に行き、会食できたし、挨拶だけはできたので、
大丈夫かな、と思っていたのですが、だめでした。
この頃私は、息子が緘黙症だとまだ気づいていなくて、
どうして不登校になったのか悩んでいる時期だったのです。
わかっていたら、もう少し息子に配慮してあげられたのですが・・・。

主人の実家は遠方にあることもあり、お盆と正月くらいしか行きませんが
私の実家は近いので連休や夏休みなどに泊まりに行っていました。
それに子どもはいないので、わりと安心できるのだと思います。
でも、主人の実家には同い年の従姉妹がいるので恥ずかしかったのだと思います。

昨日、その時のことを心配していた主人の母から息子に電話があったのです。
「○ちゃん、どうしてる?電話に出して」と。
私はまだ姑に息子の緘黙症のことを話していませんが、
「もしかしたら、息子は電話に出れるかな?」と期待し、とりついでみよう
と思いました。
どちらかのおばあちゃんかは言わずに、ただ
「おばあちゃんが○と話したいって。練習だと思って出てみて」
と言ってみました。

結局、息子はおばあちゃんからの電話にも出ることができませんでした。
でも、気になるようで電話をしている1階まで降りてきました。
息子が最近電話に出たことがあるのは、学校に行けなくなり始めの7月頃、
友達が心配してくれて1度電話をくれた時だけです。
担任からの電話が来ると2階の自分の部屋に逃げてしまいますから、
少しは話してみたいなぁ、という気持ちがあったのでしょうか。

夕べ、息子はなかなか寝付くことができなかったようです。
電話に出られなかった自分を責めているのかもしれません。
私は全然、息子の気持ちが理解できていないんだなぁと思います。
この他にも良かれと思ってやったことが息子を苦しめているのかも・・・。

電話を使ってのスモールステップ、息子にはまだまだ早すぎたようです。
場面緘黙症を理解するための資料集にも書いてあった、逆効果の取り
組みをしてしまったと後で気づきました。
ちょっと焦りすぎだった、と反省しています。
自然な流れをいかせるチャンスかな、と思ったのですが。
やはり、偶然を期待するのは無理で、事前に細かく打ち合わせした方と
でないとうまく行かないのでしょうか?


題名: コロさんへ
投稿日時: 2006-10-03 15:19:40
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コロさん、お子さんが自分の気持ちを言いたがらないということで、さぞもどかしい思いをしていらっしゃるでしょうね。私も、心理学の勉強をしたわけでもないので、自分の息子との経験を通してしか考えることはできませんが、私なりに感じたことを書いてみますね。

>結局、息子はおばあちゃんからの電話にも出ることができませんでした。
でも、気になるようで電話をしている1階まで降りてきました。

息子さんは電話以外の会話場面で、お姑さんとお話できるのでしょうか?同い年の従姉妹がいない場面では、今までに何回かお話をしていますか?もし、普段の会話ができていて、今回電話に出られなかったのだとしたら、電話に強い苦手意識があるのかもしれません。そうだとしたら、電話の練習はもう少し後にしたほうがいいかもしれませんね。

なんにしても、やってみないとわからないという面もあるので、今回、おばあちゃんからの電話で、偶然、「電話を使ってのスモールステップはまだまだ早すぎた」と気付く機会を得られたわけなので、それはひとつの成果と考えてみてはどうでしょう。私も、今まで、数々の失敗を繰り返してきました。「まずい」と気付いたら修正すればいいわけなので、大丈夫です。

息子さんがどんな状況で不安を感じるのかよく観察してみてください。得意な活動は何なのか、リラックスして話せる場所はどこなのか、誰となら緊張しないで話せるのか、などを思い出してみてください。それを紙に書き出してみて、一番楽に話せる状況が、お子さんにとってのスモールステップの最初のステップになるかと思います。

うちの子が電話を始めのステップとして選んだのは、電話で話すことに抵抗がないからです。自分の話せる相手からの電話なら、「僕にかわって!」と割り込んでくることもあるくらいです。その子その子で、得意、不得意が違いますので、きっと別のアプローチが見つかると思いますよ。

>夕べ、息子はなかなか寝付くことができなかったようです。
電話に出られなかった自分を責めているのかもしれません。

「話す」ことに焦点をあてて、「練習してみたら?」と提案するのは、息子さんにとって、もしかしたらまだ早いのかもしれませんね。失敗体験が続くと、自己評価が下がってしまいがちなので、成功しそうなことをみつけて、「できたね。がんばったね。」とほめる機会が作れたらいいと思います。例えば、今まで参加していなかった活動に参加してみるとか、話さなくていいから、ご主人の実家にお邪魔して時間を過ごしてみるとか、少しでも新しいことに挑戦して成功すると、自信がついて、「こんなことにもトライしようかな?」という気持ちが出てくるかもしれません。それには、周囲の人の協力が必要な気がします。協力してもらえそうな人には、場面緘黙症を理解していただき、今は話すことを期待するような働きかけを控えてほしいと伝える必要があるかもしれません。

>自然な流れをいかせるチャンスかな、と思ったのですが。
やはり、偶然を期待するのは無理で、事前に細かく打ち合わせした方と
でないとうまく行かないのでしょうか?

自然な流れをいかして、お子さんが不安を感じる状況を把握するのはいいと思います。でも、いい結果を期待しすぎないよう、プレッシャーを感じさせないように、さりげなく接するのが大事だと思います。


題名: みちさんへ
投稿日時: 2006-10-03 18:14:27
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みちさん、お返事ありがとうございます。

同じ中3の男児の母であり、緘黙に対していろいろな取り組みを
されてきた先輩でもあるみちさんにアドバイスしていただけるのは、
とても心強いです!

息子は姑からプレゼントをもらった時などにお礼の電話を入れることは
できていたので、期待したのですが、前から会話というほどのものは
できていなかったです。
今回だって、何を話したらよいか全然わからなかったのでしょうね・・。

今回の失敗を無駄にしないようにして、できることから少しずつ進めて
行くことをさらに肝に銘じます。(わかっちゃいるけど、とめられない!)

みちさんのお子さんと比べて、あらためて息子は重症なんだなぁと思います。
まだ、私の姉以外、両親にも、主人の実家にも場面緘黙症のことは話していません。
時機をみていずれ話したいと思います。

息子が不登校になってから、メモのようなものをノートにつけているので
アドバイスにあったように、それに息子のできることを書き出していって
息子にあったスモールステップを考えてみようと思います。


題名: コロさんへ
投稿日時: 2006-10-03 19:57:53
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コロさん、はじめまして。

私も詳しくは判らないのですが、電話でのスモールステップでは、知人や親戚に話すのは一番最後の段階のようです。
人とコミュニケーションを取ることにものすごく恐怖感を感じている人が、電話で話す練習をする場合は、まず電話を使うことに慣れることから始めるみたいですよ。まずは、電話で天気予報を聞いて、お母さんに報告するとか。
イギリスでは銀行の電話サービスなどは全てオート化されていて、録音された指示に従ってダイヤルを押すと、必要な情報が得られる、というシステムになっています(すみません、何ていう名称か判りません)。ダイヤルを押すだけでなく、質問に対してYesとかNoなどの簡単な答えを言わなければならないものも、ありますよね。
こういうプログラムで練習しながら、少しずつ緊張を和らげる様です。

それができるようになったら、ピザの注文とかチケットの予約とか、まず第三者と話せるように練習します。この時も、短い文章からはじめて、段々慣らしていくようです。

この方法を使う場合は、やはり本人と話し合った上で、一緒に目標を立てながら、ゆっくり練習するのがコツだと思います。また、本人が誰にも知られないように、ひとりで練習する場合もあるようです。

コロさんの息子さんは、コロさんやご主人に対しては電話は大丈夫ですか?(うちの6歳児は何故か駄目です。でも、最近電話に出るだけはできるようになりました。今主人と電話で話せるよう練習中です) その場合は、コロさんの携帯にメッセージを入れてもらうとか、ご主人に職場から電話を入れてもらうようにして(時間と合図を決めておけば、ご主人からの電話だとわかりますよね)、まずは頻繁に電話を使って、両親と話すことから始められてはどうでしょうか?


題名: 電話でのスモールステップ
投稿日時: 2006-10-03 23:07:42
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 255
みくさん、電話でのスモールステップについて教えていただき、ありがとうございます。

私、自己流の電話作戦を吹聴してしまいましたが、かなりステップを飛ばしたやり方だったみたいですね。危なかったです。うまくいったからよかったものの、失敗していたら、うちの子の場合大騒ぎになっていたと思います。

でも、考えてみると、我が家の場合、息子が3歳くらいから、毎週土日欠かさず祖父母に電話をさせるということを続けてきました。主人が、用もないのに夕飯前に必ず電話をさせ、その後主人が話をするというのが土日の決まりごとになっています。 「そこまで親に気を使うかなあ~。」 と私は半ばあきれて見ていました。息子はおじいちゃんから言われたことに 「うん・・・うん・・・」 と返事をし、たまになにか聞かれて答える程度ですが、いい練習になっていたんですね。おじいちゃん(舅)に感謝!です。


題名: 先生
投稿日時: 2006-10-05 07:28:01
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こんにちは。
これまでの経過を書いてくださるということで、
興味深く拝見しています。

>先生には 「『中学校にも自分の味方になってくれる人がいる』 ということを理解させるのが目的である」 ことを、前もって伝えておきました。

>面会は 「いやな思いをさせて悪かった。もうこんなことがないように気をつけるから、学校に来るように」 と、先生たちがひたすら息子に謝るという奇妙なものでした。

先生は、自分の対応のいたらなさを生徒に謝ることが、なかなかできにくいものと思うのですが、この先生にそれができたのは、どうしてだと思われますか?

何か前もって準備されましたか?
先生の個性、学校の姿勢でしょうか?


題名: みくさんへ
投稿日時: 2006-10-04 08:21:45
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みくさん、はじめまして。
電話を使ったスモールステップのアドバイスありがとうございます。

思えば、息子が登校している頃は、よく電話で「迎えに来て」と、帰る時間を
知らせてきたのですが、後ろに公衆電話を待っている生徒がたくさんいるせいか、
とても小さな声で話すのがやっとという感じでした。
私はずいぶんと階段をとばして、すごい荒療治をしてしまったんですね!

息子は本当に自分の気持ちを言葉に表すのが苦手です。
私から聞き出すと、口をつぐんでしまうことが多いのですが、たまに
特に聞かれたわけでもないのに、すらすらと自分の考えや昔あったこと
などを口にすることがあります。

そういう時、私はとてもうれしく、「チャンス!」とばかりに会話を続けようと
試みます。(めったにあることじゃないので・・・)
年齢が上になるとますます難しくなってくるような気がしますが、
いろいろと知恵をしぼってみたいと思います。


題名:
投稿日時: 2006-10-04 13:24:55
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先ほどにつけたします。

書き忘れましたが、息子は主人とはいつの頃からかほとんど話せないんです・・・。
もともと無口だったせいもあり、なかなか気づけませんでした。
中学生になってからは主人が単身赴任になったり、思春期だからかな?と思っていました。

でも、先日息子の趣味であるカードショップに車で連れて行った時のことですが、(いつもは近所の店に行っています)帰りの車の中で主人が、
「いつも行く店と比べてどうだ?」と息子に聞くと、なんとあっさり、
「こっちの方がいっぱいあったよー」とうれしそうに答えたのでびっくりしました。主人も感無量だったと思います。

こういう時は褒めない方が良いと資料にあったので、ぐっとこらえました。
息子にはどちらが良かったのかな?と今も思います。
電話をはじめ、息子には超えて行かなければならない壁がたくさんあることがよくわかってきました。でも焦らずに、できることから1歩ずつ進んで行こうと思います。


題名: 中学校での歩み
投稿日時: 2006-10-05 00:36:10
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 255
現在の取り組みは、またそのうちに書くことにして、ちょっと過去にさかのぼって、わが子の中学校での歩みを書いてみようと思います。

◆中学1年 4月

入学式の返事は私には聞こえませんでしたが、小さい声でできたようです。入学前に、クラス編成に関して小学校の先生が配慮してくれたはずでしたが、把握し切れなかったらしく、発表されたクラスの名簿を見ると、過去に息子とトラブルのあったA君が含まれていました。そして1年間その子に悩まされることになります。

班の係決めの際、しゃべらないことでA君に攻撃され、次の日の朝家を出られなくなりました。「もう中学校なんか行かない」 と頑固に言われ、困り果てて、以前から相談に乗っていただいていた児相の方に電話をしました。「今はまずなんとかして担任とのパイプを太くしていくしかない」 との話でした。「先生に会いに行こう」 ということで子供をなんとか説得し、子供と一緒に担任の先生、学年主任の先生と面会しました。先生には 「『中学校にも自分の味方になってくれる人がいる』 ということを理解させるのが目的である」 ことを、前もって電話で伝えておきました。面会は 「いやな思いをさせて悪かった。もうこんなことがないように気をつけるから、学校に来るように」 と、先生たちがひたすら息子に謝るという奇妙なものでした。

息子は少し前向きな気持ちになり、その夜は 「明日は頑張るよ。」 と言いましたが、朝になると吐き気を訴え 「今日も行けない」 と言いました。
それから、息子をなんとか説得し、遅れて学校へ連れて行くという毎日が続きました。連れて行っても一人では入って行けず、かといって母親と一緒に入って行くのもいやだということで、先生に玄関まで迎えに出ていただきました。

いくら指導してもA君からの嫌がらせは続きました。教科担任の中にも融通のきかない先生がいて、その子と席を離してほしいとお願いしても、出席番号順だから変えられないと、受け付けてくれない先生もいました。2週間程、朝から放課後まで頑張ったのですが、その後教室へ入れなくなりました。

また、続きを書きます。


題名: 最初の2週間
投稿日時: 2006-10-07 22:54:32
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 255
◆中学1年 4月の続き

入学して2週間ほどの間、しゃべらない息子を珍しがって、A君の他にも、ちょっかいを出してくる子が次々と現れました。違う小学校から来た男の子たちでした。女子より男子のほうが子供っぽい子が多くて、先生が 「そっとしておいてね。」 と頼んでも、気になってしょうがなかったようです。 (無邪気で、悪気はないのですが・・・)

クラス担任の先生が事前にきちんと説明していたにも関わらず、教科担任にもまずい対応をする先生がいて、その都度担任の先生がお願いして回らなければなりませんでした。きちんと説明がなされていても、授業ごとに教科担任が変わる中学校では、先生たちに浸透させるのが一苦労のようでした。特に、席順を配慮してほしいと頼んでも受けつけてくれなかった先生にいたっては、クラス全員を立たせ、発言した生徒から着席してもよい、という授業をやりました。 (何か意図的なものを感じないではいられませんでした。) 当然のことながら、息子は最後まで着席できず、(ごまかして適当に座った生徒もいましたが) ただひとり立たされることになりました。最後には 「座っていいよ」 と言ってくれたようですが、そこで、すぐ隣にいたA君がすかさず「座っちゃダメだろ・・・」とささやいたそうです。

息子は、先生に言えば解決すると思っていたのに、本人にしてみると期待を裏切られた形になっていました。いやがらせをなかなかやめてくれないA君のことで、学年主任の先生も同席する形での指導をお願いしました。A君は涙を流して反省していたそうですが、先生によると 「A君にはまだ子供っぽいところがあり、ギャングエイジをひきずっているようでもあり、すぐに直るものではなく、時間がかかりそう」 とのことでした。

息子は小さいときから場慣れが悪く、新しい場所に対して強い不安を感じてしまう傾向があったのですが、特に中学校は校舎が広く、複雑で、移動教室などもあり、方向音痴の息子はかなり混乱していたようです。場所に対する不安に加えて、入学してから短期間にあまりにもいろいろなことがありました。小学6年のときにできるようになっていた授業中の音読など、いっさいのことができなくなり、先生からの質問にうなずくことも、筆談もできなくなりました。

本に書いてあったのですが、 「中学校での生活は、アスペルガー症候群の子供にとっては大きな山場」 なのだそうです。 「環境が大きく変化し、思春期と受験が重なり、試練の時期」 で、 「急激な変化にうまくついていけず、不登校になる子供たちは珍しくない」 のだそうです。そのことが頭の中にあったからこそ、「ここで不登校にしてなるものか!」 という強い思いが私の中にはありました。


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