合宿はどうだったのかしら?
ちょっと心配でしたが、特に連絡もありませんでした
そして昨日は迎えに行ってきました
私はちょっとかっこ付けなところがありまして
どうだったの?・・っとすぐ聞くのは嫌なのですね
それで黙っていましたら
娘は「あ~疲れた」と言いつつも、大変晴れやかで
なんとなく、またいっそう頼もしい感じになっているのです
そして、急に
「ねえこの詩どう思う?読むから聞いてね」とのこと
言葉の順序は忘れてしまったのですが、その内容は
緑のブタが一生懸命坂道を登っています
オオカミが来るよ!と叫びながら
蚊がやってきて言います
山の上には、オオカミがいるよ、食べられてしまうから登らないほうがいい
けれどもブタは登り続けます
オオカミが来るよ!
ブタはやっとのことで頂上にたどり着きました
すると、赤いオオカミがやってきて、緑のブタを飲み込んでしまいました
なるほど、なるほど、すごく面白いね
長新太さんの絵本みたいですごくいいね、と言うと
実は自分が作者なのでそうです
合宿で山に行った娘ですが、何か、本人の心の状況と、現実の出来事や場所がシンクロしているのかもな~と、大変面白く感じました
私流にちょっとユング風に(?)解釈してみると・・
与えられた環境の中で、与えられた餌を食み従順に(家畜的に)成長してきたブタという自分がいた
景色の見えない坂道をただ黙々と登ってきた
人の血を吸って生きる、寄生を勧める蚊がやってきて、山の上になど行かないほうがいい、と言う
けれども、ブタは、ブタである自覚から、食べられる運命を予感し、山の上へ行きたい衝動を持って登ります
しかし、山の頂上で出会ったのは、赤いオオカミだった
緑のブタは、赤いオオカミに飲み込まれてしまう
充分成長し太ったブタは、赤いオオカミに食べられることで生きるのです
オオカミとして、山の上から世界を見通し、攻撃する能力も持つのです
これからは、強い自我と、意志の力で、生き抜いていく自由を得たのでしょう
ブタもオオカミも蚊も、君なんだと思うよ
やっぱ天才だね~と言ってみると
え~!そんなこと全然気がつかなかった
そうなのかな、うちってすごいのかも・・?
・・・

子どもってほんとうにすごいな~と、やたら感心する私ですがみなさんは、どう思われますか?