ほほえむ

概説

選択性緘黙(場面緘黙症)の理解を広めるため、斜視の人を勇気づけるため作られた個人サイト。 管理人はぴろり。2000年に開設されましたが、2007年頃に閉鎖か。

緘黙に関する専門的情報の充実度は、当時の日本の緘黙サイトの中でも一、二を争う水準でした。 また、一時は9つの掲示板と5つのチャット、3つのゲームを有し、交流の場として賑わいました。

コメント

私もよく拝見していたサイトです。 ただ、気が小さかったので、掲示板に書き込むことはない「ROM専」でした。

もともとは f2s.com にて開設していたようですが、2002年頃でしょうか、独自ドメインに移行しました。 独自ドメインを取得した緘黙サイトは、確認できた限りでは、このサイトが初めてです。 また、2004年終わり頃から2005年始め頃にかけては、XOOPS というコンテンツ管理システム (CMS) に移行しています。

私が確認できた限りでは、緘黙を一般の方に知ってもらう意図で行なわれた最初のネット上の具体的活動が「ほほえむ」の開設です。 現在の緘黙啓発活動の源流か、それに近いものではないかと思います。

緘黙の海外情報を、日本で初めて本格的に紹介しようとされたのも、私が知る限り、このサイトです。 2004年、「ほほえむ」内の掲示板の一つ「緘黙について話し合う掲示板」において、 Selective Mutism Group(現・Selective Mutism Association)のホームページの "Adults with SM" という箇所を翻訳されています。 ぴろりさんは英語に苦手意識を持っておられたようですが、ネットの機械翻訳を使ってまで翻訳されていました。 それにしても、初めて日本でネットを通じて本格的に紹介された海外の緘黙情報が大人の緘黙についてのものだったというのは、考えさせられます。

なお、場面緘黙症Journal に設置してある「人口知能チャット」は、かつて「ほほえむ」さんに設置されていたものと同じ形式のものです。 というか、私が真似ました。 「ほほえむ」さんの人口知能チャットの場合、登場するロボットは「ぱぴぽ」というお名前だったようです。

あと、2005年頃、同じドメイン内に「緘黙克服クラブ」というサイトが作られ、「ぴろ」さんという方が管理されていました。 ぴろりさんと同じ方かどうかは、ちょっと分かりません。

リンク

◇ 緘黙の輪(公式の解説ページ)

◇ ココロのひろば(「緘黙の輪」の母体のサイト)