にほんブログ村
概説
ブログ村。日本最大級の人気ブログランキングサイト。 運営会社は、株式会社ムラウチドットコム。 膨大な数のブログが登録されており、カテゴリーの数も豊富です。 その中の「メンタルヘルス」カテゴリーに「場面緘黙症」があります。
日本の場面緘黙症のブログは、結構な割合で、このブログ村に参加しています。 ここにアクセスすることで、緘黙ブログの更新状況や、 今どういったブログ記事が人気かを、まとめて見ることもできます。
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いまや、緘黙のブログを語る上で欠かせない存在
いまや、緘黙のブログを語る上で欠かせない存在と言ってもいいのではないかと思います。 それほど、ブログ村に参加している緘黙ブログの割合は多いです。 かつて存在したウェブリング「緘黙の輪」を彷彿とさせるものがあります。
ただ、私が場面緘黙症Journal のブログを始めた頃には、 ブログ村に緘黙カテゴリーはありませんでした。 また、緘黙カテゴリーができた後も、参加ブログの割合がさほど多くない時期がしばらく続きました。 こうしたことを思い起こすと、その歴史を調べたくなってきます。
2008年10月に緘黙カテゴリーが誕生
そこで実際に調べてみたのですが、まず、ブログ村に緘黙カテゴリーができたのは2008年10月のようです。 ウェブページのアーカイブサイト Wayback Machine に、次のような記録が残っています。
- 2008年10月2日
- 緘黙カテゴリの存在は確認できず。
⇒にほんブログ村カテゴリー全一覧2008年10月2日 (新しいウィンドウで開く) - 2008年10月13日
- 緘黙カテゴリの存在が確認できる。参加ブログ数は0。
⇒メンタルヘルスブログランキング2008年10月13日 (新しいウィンドウで開く) - 2008年10月14日
- 緘黙カテゴリの存在が確認できる。参加ブログ数は1。
⇒メンタルヘルスブログランキング2008年10月14日 (新しいウィンドウで開く)
日本最初の緘黙ブログ開設は少なくとも2004年に遡ります。 2005年後半には、緘黙ブログの開設ラッシュがありました (⇒「緘黙ブログ元年」から、今年で10年)。 そうすると、ブログ村に緘黙カテゴリーができたのは、それから少し後のことということになります。
なお、最初に緘黙カテゴリーに参加したブログは何だったのかが気になるところですが、残念ながら突き止められませんでした。
参加メンバー数はほぼ一定したペースで増加
緘黙カテゴリーの参加メンバー数の推移を大雑把に調べてみたところ、表1のようになりました。 多少の波はありますが、ほぼ一定したペースで増加しています。 ただ、よく見ると、2012年第4四半期あたりから増加ペースが若干上がっているように見えないまでもありません。
表1 緘黙カテゴリー参加メンバー数の推移ブログ村に緘黙カテゴリーができて以降、Twitter や Facebook が普及したり、 緘黙がメディアで取り上げられるようになったりと、 ブログや緘黙をめぐる状況は大きく変わりました。 ですが、参加メンバー数の増加ペースがこのようにほぼ一定しているのは興味深いです。
次に示す表2では、上の表1のもととなった数字を四半期別に示しています。便宜上、参加メンバー数を「参加者数」と記しています。 記録上の都合で、厳密には日にちが四半期ごとの集計になっていませんが、大雑把なところはつかめると思います。
また、これまた記録上の都合で、2016年第1~2四半期の参加メンバー数は分かりませんでした。 ちなみに、2016年7月30日現在、参加メンバー数は88名です。
日にち | 参加者数 | ソース |
---|---|---|
2015/12/31 | 82 | ソース |
2015/09/30 | 80 | ソース |
2015/06/30 | 81 | ソース |
2015/03/31 | 78 | ソース |
2014/12/31 | 73 | ソース |
2014/09/30 | 69 | ソース |
2014/06/30 | 59 | ソース |
2014/03/31 | 57 | ソース |
2013/12/31 | 58 | ソース |
2013/09/30 | 55 | ソース |
2013/06/28 | 55 | ソース |
2013/03/24 | 53 | ソース |
2013/01/05 | 49 | ソース |
2012/10/03 | 43 | ソース |
2012/07/07 | 41 | ソース |
2012/03/27 | 37 | ソース |
2012/01/04 | 38 | ソース |
2011/10/02 | 34 | ソース |
2011/07/04 | 32 | ソース |
2011/04/01 | 29 | ソース |
2011/01/01 | 30 | ソース |
2010/09/25 | 25 | ソース |
2010/06/11 | 25 | ソース |
2010/03/29 | 26 | ソース |
2010/01/03 | 21 | ソース |
2009/10/03 | 20 | ソース |
2009/06/29 | 15 | ソース |
2009/04/01 | 13 | ソース |
2008/12/17 | 10 | ソース |
2008/10/02 | 0 | ソース |
これを見ると、もう少し詳しいことが分かります。 例えば、2013年2月には、日本テレビ系の番組「ザ!世界仰天ニュース」で緘黙が取り上げられるという大きな出来事が起こっています。 ですが、この放送後に参加メンバー数が目立って増えるようなことは起こっていません。
参加メンバー数が目立って増えた時期は、 2008年第4四半期(2008/10/02~2008/12/17)と、2014年第3四半期(2014/06/30~2014/09/30)です。 ともに10件の増加を記録しています。
2008年第4四半期は緘黙カテゴリ誕生直後で、急増も納得のいくところです。 一方、2014年第3四半期の急増の原因はよく分かりません。 2014年第3四半期には次のような出来事が相次いで起こっていますが、関係は分かりません。
2014年第3四半期の主な出来事
※ リンク先は、場面緘黙症Journalのブログや掲示板です
- 2014/09/15
- 「放課後カルテ」(『BE・LOVE』連載)で緘黙の新章が開始、ただし「緘黙」の用語が登場するのは来月号 (新しいウィンドウで開く)
- 2014/08/25
- 『朝日新聞』夕刊に、場面緘黙症を主題とした記事が掲載 (新しいウィンドウで開く)
- 2014/07/29
- 『しんぶん赤旗』が緘黙を主題とする記事を掲載 (新しいウィンドウで開く)
- 2014/07/23
- NHK首都圏ニュースで、緘黙のリポートがなされる (新しいウィンドウで開く)
- 2014/07/17
- 若倉純さん『歌声』YouTube で公開 (新しいウィンドウで開く)
- 2014/07/03
- 『読売新聞』朝刊の読者投稿欄に、「学校で話せない『場面緘黙』支援を」と題する記事が掲載 (新しいウィンドウで開く)