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題名: ははさんへ
投稿日時: 2007-02-07 23:51:29
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ははさん、こんばんは。

どの部屋でやったかは、実はきちんと記録していなくて、確かこの部屋だったかな?と思い出しながら書いています。

<個室の状況>
①広さは4畳半くらいかな?
②息子が中1のときから調子の悪いときに過ごさせていただいていた畳の部屋で、教室とは雰囲気が違います。息子は、授業に出られなくて1日そこで過ごしたこともありますが、読書したり、途中昼寝したり、ずいぶんくつろいでいたようです。
③戸が2重になっていて、中にいれば誰にも気付かれません。
④窓はくもりガラスで、外は見えなかったような気がします。
⑤一階の校舎の端にあって、教室からは離れています。
⑥端なのでほとんど人が通らないし、戸が2重になっているので、たまに人が通りかかってもほとんど聞こえません。何にも使われていない部屋で、普段は鍵がかかっている部屋なので、誰かが急に入ってくる心配もありません。

>3回とも同じ部屋でしょうか?時間帯も、いつも放課後ですか?

1年生、2年生のとき音読テストを聴いていただく際には、プライバシーが守られているその部屋でやっていただくよう、特にお願いしました。

3年生の夏休みに、校舎のあちこちで私と話をしたり、担任の先生と教室や職員室で練習をしてからは、場所に対する抵抗感はほとんどなくなったようで、特に「同じ部屋で」ということを意識してお願いしたわけではありません。そのときに空いている部屋を利用する形でしたが、たまたまその部屋しか空いていなかったようです。たしか、3回とも同じ部屋だったと思います。

放課後以外は、なかなか時間が取れないということで、いつも放課後でした。意識的に同じ時間帯をお願いしたわけではありませんが、ほとんどの生徒が下校する放課後の方が比較的静かなので、練習には適していると思います。

11月10日は、息子の希望としては、M君と離れた位置から始めるために会議室のような広い部屋をお願いしたかったのですが、空いていなくていつもの個室でやることになったようです。小さな部屋ですが、結果的には、M君との距離はあまり関係なかったようで、最初から聞こえる声が出せました。電話ですでに話していたので抵抗がなかったのだと思います。

>もしも、5回とも同じ部屋だとすると、だんだんその部屋に「がんばれる空間?」が生まれてきてステップも上がっていった、ということにもつなかりますか?

1・2年生のときは、その部屋だから発声できたという面もあると思います。

でも、3年の夏以降は、「場所」はあまり関係なくなったように思います。放課後であれば、被服室でも会議室でもそれほど変わりないようでした。うちの子の場合、「活動」「人」のステップアップについてはかなり気を使わないとダメなようですが、「場所」に関しては行き当たりばったりでもOKのようです。

ただ、体の向きや視線、活動内容、どの先生とやるかによって、緊張度はずいぶん違うようでした。


題名: みちさん、ありがとうございます。
投稿日時: 2007-02-08 04:37:47
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みちさん、早速ありがとうございます。

緊張の高い学校の一室で昼寝とは!? :shock: かなりびっくりしました!!
その個室は息子さんにとって、本当に「安心の部屋」なんですね。

学校での取り組みをする最初の場所は
①プライバシーが守られているところ
②教室とは似ていないところ(学校っぽくない部屋)

がいいとSCにアドバイスを頂いたことがあります。

保健室などは人の出入りも多いので、最初はこういった部屋があったらいいですよね。

そして、もう息子さんは他の「場所」でも大丈夫で、今「人」のステップなんですね。
それも先生+友達 けいこさんが前に書かれた「複数」にいよいよ入ったんですね。

楽しみです。


題名: 英語の先生+M君+卓球部のS君と
投稿日時: 2007-02-08 20:40:04
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
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◆ 中学3年 11月29日(水) 

期末テストが終わってから、担任の先生が、卓球部のS君に協力してくれるよう話をしてくださいました。S君は別の小学校出身で、息子の声を聞いたことは1度もありません。息子はS君と部活でもクラスでも親しくしていて、日頃、身振り手振りで不自由なくやりとりしていました。

《英語の先生+M君+卓球部のS君と 発声チャレンジ》  会議室で

卓球部のS君は初めて息子の声を聞くことになるので、朝先生に息子のチャレンジの話を聞いて 「楽しみだな~」と言っていたそうです。

① M君、息子、先生が同じ方向を向いて座り、S君には離れた位置にいてもらい音読      →緊張レベル5
② 先生が位置をずらし、S君に接近してもらい、M君、息子が同じ方向を向いて音読       →緊張レベル4
③ M君と息子が向かい合う形で、S君の顔が見える位置で音読                   →緊張レベル5
④ 会議室に人が入ってきたので、急遽廊下で 英問英答 Q:"When's your birthday?"   →緊張レベル3


ステップ①の段階で、声が出るまで10秒近くかかったようです。先生がすぐに打ち切りにせずねばったらしく、無事成功しました。ステップ③の段階で、また緊張度がアップし、声が出るまで20秒くらいかかったそうです。途中で会議室に人が入ってくるハプニングもありましたが、廊下で英語の質問に答えることにも成功しました。(廊下では息子と先生の後ろに、M君とS君がいたので、声はあまり聞こえていなかったようですが・・・)

チャレンジが終わってから M君が、「いつも通りでよかったよ!」 と声をかけてくれたそうです。

《結果の確認と次のチャレンジの相談》

息子は、「M君と初めて個室で練習したときよりドキドキした」 と言っていました。
2年半以上いっしょに過ごしてきて1度も声を発していない相手を目の前に、声を聞かせたのですから無理もありません。そして、それを乗り越えた嬉しさも大きかったようです。

2学期2回目の英語の暗唱テストが近々行われる予定でした。前回(10月26日)、教室で他の生徒に顔が見えない形で発声に成功していたので、少しステップアップを目指し、今回は従来の形(クラスメートに横顔が見える形)にチャレンジさせてもらうことを提案しました。あまり自信がなさそうだったので、うまくいかない場合は、同じ時間内に顔が見えない形で再チャレンジさせてもらうことも含めてお願いすることになりました。


題名: ざわざわしている教室での発声成功 2回目
投稿日時: 2007-02-09 23:20:33
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
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◆ 中学3年 12月1日(金)

朝、不安そうにしていたので、「できなくてももう1回やらせてもらえるから大丈夫だよ。無理しなくてもいいからね~」と声をかけました。

《英語暗唱テスト 2学期2回目》  =教室での発声チャレンジ(ざわざわしているとき)成功 2回目

1学期にはクリアできなかった形にチャレンジしました。

・授業中に先生のところ(教壇)で一人ずつ、横向きに立って聞かせます。
・席についているクラスメートたちはざわついていて、息子の横顔が見える形です。
・時間節約のため、テストしている生徒の後ろに次の生徒が待機しています。
・もし声が出なかったら、「じゃ、またあとでね」と声をかけていただき、全員終わった後に再チャレンジさせていただくことになっていました。


担任の先生から電話があり、1回目で難なくクリアできたということでした。

そして、「近々、国語の1分間スピーチが行われる予定なので、どのような形で取り組みたいか知らせてください。」とのことでした。

《結果の確認と次のチャレンジの相談》

息子は、なるべく他の子たちに自分の顔が見えないように、体を曲げたようにして先生に聴かせたらしいのですが、今回は何人かの生徒が気付いたようです。水曜日に声を聞かせた卓球部のS君は、親指を立ててOKサインを出していたそうですし、小学6年のときに同じクラスだった女の子は、「全部やったの?すごくない?」と声をかけてくれたそうです。他に前の席にいた女子数人にも声が聞こえたらしく、にこにこ喜んでくれたようです。

初めて教室での発声チャレンジに成功した日(10月26日)、緊張レベルは「4」だったそうですが、今回は緊張レベル「3」とのことでした。

息子と次のチャレンジについて話し合いました。

みんながいる教室で発声に成功し、今回は数人の生徒に聞こえる声が出せたということで、英語の先生には、発声トレーニングの場を教室(授業中)に移していただくことをお願いすることになりました。息子の席は、都合のいいことに、そのとき一番前でした。最初は先生にだけささやき声で聞かせるような形から始め、徐々にみんなに聞こえる声を目指すことになりました。

国語のスピーチについても息子と相談しました。クラス全員の前に立ってみんなの視線を浴びながらスピーチをするというのは、どう考えてもハードルが高すぎるので、個室で聞いていただく方向で話し合いました。先生と1対1ではいつもと同じなので、国語の先生とM君、S君に聞いていただくことにしました。

普通、スピーチといえば、みんなの前に立って話すものですが、教科書など決められたものの音読と違い、自分の考えを発表するという点で難しいチャレンジになるので、ちょっと変ですが、息子の顔を見ないようにして聞いてもらう形をお願いすることになりました。


題名: 個室でスピーチチャレンジ
投稿日時: 2007-02-11 00:00:35
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
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◆ 12月8日(金)

朝、プレッシャーがかかり、息子はちょっと暴れました。でも、朝ご飯を食べて復活し、「ぼく、頑張るの?頑張るの?」と何度も言い、最後は 「きっとやれるよ。」 と言って定刻どおり出かけていきました。

《英語の授業中の(列当て)発声チャレンジ》  =失敗

英語の授業では 「列当て」 で発声に失敗しました。

・先生との距離が少し離れていたこと、
・教室がシーンとしていたこと
・自分に来ると思っていなかったので心の準備ができていなかったこと

などでうまくいかなかったようです。

《国語の先生+M君+卓球部のS君と 1分間スピーチ》  個室で

放課後、1分間スピーチにチャレンジしました。個室で、国語の先生、友達M君、卓球部のS君と息子が同じ方向を向いて横並びになって聞いてもらいました。時間はかかったようですが、無事成功しました。

《国語のスピーチチャレンジについて 結果の確認と次のチャレンジの相談》

原稿は準備してありましたが、教科書の音読や暗唱と違って、自分の気持ちが入るためだいぶ抵抗があって、息子は長いこと黙っていたようです。先生はプレッシャーをかけすぎてもいけないと思ったらしく、「来週にしようか?」 と何回も言ってくれて、M君やS君に 「どうしたらいいと思う?」 と聞いたそうです。

「僕的には今日がいいです。あ、僕がよくてもだめかあ~。本人が決めることだと思います。」 とM君が答え、のんびり 「何分でも待つぞ~。何時間でも待つぞ~。」 と声をかけてくれて、息子は勇気が湧いてきたようです。先生の 「もうやめる?」 の問いに、息子は首を振ってはっきり意思表示をしたそうです。で、長い沈黙のあとに、しっかりと聞こえる声でできたそうです。

息子の報告を聞いてすぐ学校へ出かけました。まず、国語の先生に、個別に時間を取って聞いていただいたことにお礼を言い、授業中の発声チャレンジについてお願いしました。1学期、トライして失敗していましたので、国語の先生は気が進まないようでした。「いきなり、授業でやらせるよりも、個室で生徒の数を増やしていくほうがいいのではないか」 という考えのようでした。

私のほうからは
・個室でステップを踏むのが理想だが、現実的には回数を確保するのが難しく卒業まで時間があまり残されていない
・受験前の生徒の協力を求めるのにも限界がある
・英語の時間に教室での発声に成功しており、今すごく上り調子で、本人がやる気になっている
・1学期は、いきなり聞こえる声を要求した形になってしまったので、すぐ近くまで行って、先生にだけ聞こえればOKということでやらせてほしい
短い言葉気持ちを入れなくていい内容のものを答えることから始めさせてほしい
ことなどをお話しました。

先生は 「授業の流れの中で、簡単な質問をする設定が難しい。」 ということをおっしゃっていたので、無理せず、授業のさまたげにならない程度に組み込んでいただけるようお願いしました。

国語の先生には、認知行動療法(CBT)の資料とSMJ資料1の1部に赤でアンダーラインを引いたものをお渡しして、論理的根拠があることをアピールしました。忙しい先生方が目を通す気になれるように、息子に役立ちそうな情報だけ編集し、コンパクトなものにしておきました。そして次のようなことをお話しました。

・場面緘黙症は社会不安障害の一種らしい。
年齢の上の子には、認知行動療法が有効で、少しずつ不安な場面に慣らしていくことで克服できる
・もし、高校に行ってまた後退したとしても、今やっていることが高校に行ってからも生きてくるし、大人になってからも役立つ。

「自分のことを知っている生徒の中では難しいのではないか?全く新しい環境に変わったことがきっかけで話せるようになることもあるのでは?」 と先生から質問されたので、

「確かに高校進学などをきっかけに話し出す子はいる。でも、勇気を出して自分を変えるには、それまでの自信の積み重ねがすごく大事だということを理解してほしい。今どれだけのことがやれるかということがかぎになる。」 と話しました。

《英語の列当てチャレンジについて 英語の先生と相談》

英語の先生が職員室にいらっしゃらなくて、部活をしている体育館まで探しに行って、廊下でお話ししました。英語の授業での発声失敗に関しては息子が全く苦にしていないことを伝え、引き続きチャレンジさせていただけるようお願いしました。「シーンとしていると、緊張する。できれば、もうちょっと接近してほしい。」 という本人の希望も伝えました。
英語の先生にも、国語の先生にお渡したのと同じ資料をお渡しし、認知行動療法について簡単に説明しました。そして親があきらめていない気持ちをいっぱいアピールしてきました。

2学期の途中までは、担任やSCの先生方とだけ話をし、間接的に教科担任の先生にお願いする形をとってきました。資料も他の先生には準備していませんでした。「担任を通り越して交渉するのはよくないのでは・・」 という遠慮があったのですが、SCの先生から 「できるだけ直接話をしてください」と言っていただき、「それもそうだな」 と思い、もうこうなったら、どんどんいろんな先生と仲良くしようと覚悟が決まりました。直接話したほうが、こちらの本気度が伝わりますし、先生方から質問を受けたり、それにお答えしたり、お互いに考え方を確認できていいようです。

また、先生たちも 「ほんとにこれでいいのか・・」 と不安になるようなので、ちょこちょこと息子の反応などを報告したほうがいいようです。2~3回様子を見て全く見込みなしと判断したら、個室に戻ることも検討するとして、しばらく英語と国語同時進行でお願いすることになりました。


題名:
投稿日時: 2007-02-12 06:40:38
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 269
みちさん、息子さんのこの頃の頑張りすごいですね。
そして、みちさん自身のなんと動きがいいことか!

息子さんが学校から帰ってきて、報告を受けて、そしてすぐに学校へ行かれてますよね。
その時間帯って主婦にとっては、一番忙しくなる時間。
今度お願いしてみよう、ではなく、すぐに学校へ行って、先生が見つからなくても、体育館まで探し出して直接伝える。

とても行動力があるみちさん、ああ~私もボ~ッとなどしてられないわ!と
いつもとても刺激になります。

みちさんの書き込みは、いつもとても大切な事がいっぱいいっぱいつまっていて、でも私自身それを読む時にはそのこと自体に慣れないで、自分でちゃんと拾い出せるように緊張感(?)をもって読むようにしています。

勇気を出して自分を変えるには、それまでの自信の積み重ねがすごく大事

本当にそうですよね。私自身を振り返ってもそうだなあと思います。


題名: もうすぐ卒業・・・
投稿日時: 2007-02-12 23:14:54
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 255
ははさん、ありがとうございます。

>息子さんが学校から帰ってきて、報告を受けて、そしてすぐに学校へ行かれてますよね。

「学校に行かない」 という息子の気が変わるのを待ってみたり、ときには学校の中で一緒に時間を過ごしたり・・・ちょくちょく先生に会いに行ってみたり・・・仕事を持っていたら、なかなかこうはいきませんね。

ははさんや他のお母さんたちが、仕事を持ちながら、お子さんのことやSMJへの書き込みも頑張っていてすごいなあといつも思っています。私だったらとてもじゃないけれど両立できません。

実は、3年前に昔の職場に復帰するチャンスがめぐってきたとき、息子のことがあってどうしようか迷いました。息子がとても不安定だったので、「今はそのときじゃない」 と舅にも反対され、悔しかったけれど断念しました。そしてその次の年も、息子の状態がさらに悪化していたため、あきらめざるを得ませんでした。もんもんとしていた時期もありましたが、振り返れば、息子と一緒に歩んできたこの3年間、なんて充実していたことでしょう。(SMJと出会ってからはとくに・・・)

「みんながぼくのことをきらっている。ぼくはいないほうがいいんだね。」 と言っていた息子が 「僕はうまくやっているから大丈夫。僕は誰とでもうまくやれるんだ。」 と言います。「いやなやつしかいないから中学校なんか行きたくない。」 と言っていたのに、今、「学校が楽しくてしょうがないんだ。」 と言います。息子は3年間でずいぶん成長しました。そして、息子のおかげで私も成長できたと思います。

ずいぶんいろんなことを勉強させてもらいました。人との出会いもありました。仕事に追われていて時間の余裕がなかったら、息子とゆっくり話す時間も、根気よく息子がやる気になるのを待つ時間もなかったでしょう。あのとき仕事に執着していなくてよかったと思います。つい誘惑に負けて自分のやりたいことに流されそうになった私に 「ダメだ」 とはっきり言ってくれた舅に感謝したい気持ちです。

息子はまだ教室でみんなに聞こえる声は出せません。でも、「絶対に頑張る。やってみせる。」 と自信たっぷりに言っています。目に見える成果はあまり大きいとは言えませんが、この気持ちの変化は大きいです。これは、スモールステップでひとつひとつチャレンジしクリアしてきたことの成果だと思っています。もし、卒業までにできるようにならなかったとしても、この 「自信」 が高校でも息子を支えてくれると思っています。

卒業式まであと1ヶ月ちょっと・・・息子はどこまで行けるでしょう・・・


題名: 場数を踏むことを目標に
投稿日時: 2007-02-13 17:20:17
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
投稿記事数: 255
◆ 中学3年 12月11日(月)

《国語授業中の発声チャレンジ》  =また失敗

国語の授業で、発声にチャレンジしましたが、だめでした。息子が 「英語の暗唱テストのときと違って、シーンとしている授業中に声を出すのは、小さい声でも無理」 と言い出しました。

授業中の発声に焦点をしぼる作戦を変更したいと思い、放課後学校に出かけて、今度は担任の先生と話してきました。「どれだけのことをやってきたかが、新しい環境に変わったときも生きてくる目標は授業中の発声に限らず、とにかく場数を踏むこと。」という確認をしました。

・授業中のチャレンジは今のところ本人が苦にしていないようなので、国語、英語ともに、引き続きダメモトで、もう少し先生に接近してもらう形で続ける。
・授業中の発声チャレンジがうまく行かなくても、あまり気にせず、個室での練習も同時進行で進める。
・入学試験の面接の先生はおそらく男の先生になると思われるので、それに慣れるための練習という口実で、教頭先生に協力を求める。(担任、英語、国語の先生すべて女性です。)クラス担任、英語の教科担任、教頭先生の同時進行で個別指導をお願いし、結果にとらわれず、できるだけ場数を踏むことを目指す。

という話になりました。受験前のバタバタしたときにどれだけのことが実現できるかわかりませんでしたが、手のあいている先生にできるだけ協力していただけるようお願いしてきました。


題名: 教室ががやがやしていれば発声できる
投稿日時: 2007-02-14 12:23:36
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
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暗唱テスト終了後、12月8日(金)しーんとした英語の授業中に1度発声に失敗した次の週、英語の先生が発声のチャンスを3回(火、木、金)設けてくださいました。資料を英語の先生に提出したことで、「エクスポージャーの原理、スモールステップ、繰り返しの練習の重要性」 の意味をより理解していただけたのかな?と思いました。

◆ 12月12日(火)

《英語授業中の発声チャレンジ》  =(がやがやしているとき)成功 3回目

先生の画期的アイデアに思わずうなってしまいました。息子との相性もバッチリだし、3年生になってこの先生に英語を受け持っていただけたのは本当にラッキーでした。

先生が考案してくださったやり方は次のとおりです。

・間接疑問文の文型練習です。好きなペアを作ってじゃんけんをし、勝った人はプリントにある Vocabulary を使ってクイズを作り、相手に質問をします。相手が答えたら、質問をする側と答える側が交代します。

・基本文 A : Do you know when Horyuji Temple was built?
  B : Yes, I do. It was built about 1,400 years ago. / 知らなければ No, I don’t.
・Vocabulary として who built the Osaka Castle や、who wrote Kaze no Matasaburo など8つの例がプリントに載っています。 Bの答の部分はプリントに載っていないので、各自、知らなければ No, I don’t. と答えることになります。

・各自、好きな場所に移動してペアを作り会話練習をするため、教室はがやがやと騒がしくなり、ひとりひとりの声はよく聞こえません。
・今までもこの練習は授業中に度々行われてきましたが、席は移動せず、隣の子同士で行われてきたようです。これまでは、うちの子が黙ってプリントの文を指差し、相手の子がひとり答えるというような形でやり過ごしてきたようです。
・今回は、発声にチャレンジしやすいよう、先生が工夫してくれたのだと思います。

息子のところには先生が来てくれて、うまく声を出すことができました。
  先生 : Do you know when Edo Bakufu started?
  息子 : No, I don’t.
  息子 : Do you know where Musashimaru is from?
  先生 : Yes, I do. He is from Hawaii.


緊張レベルは「3」だそうです。

息子は教室で声を出せたことを大変喜んでいました。


◆ 12月14日(木)

《英語授業中の発声チャレンジ》  =(がやがやしているとき)成功 4回目

火曜日と同じやり方で、先生と、別の文で、少し大きい声が出るようになりました。緊張レベルは「2」


◆ 12月15日(金)

《英語授業中の発声チャレンジ》  =(がやがやしているとき)成功 5回目

同じやり方で、先生と、別の文で、さらにしっかりした声が出るようになりました。

担任の先生から電話がありました。「クラスの女の子が『最近○君、変わってきたね。』と言っていた」 とのことでした。「英語の時間に声を出しているのを、周囲の子があたりまえのように見ている」 とおっしゃっていました。そのことを本人に伝えると大喜びでした。

それから、英語の授業の記録表に、「授業中声を出すことを次も頑張りたい」 とかなんとか書いて、自分でもやる気満々なところを英語の先生にせっせとアピールしているとのことでした。

担任の先生によると 「三者面談などがあり、個室での発声指導は今学期中は難しい」 とのお話でした。ただし、「来週、教頭先生による面接指導は可能」 とのことだったので、お願いしました。人もパターンも初めてなので、ちょっとプレッシャーがかかることが予想されました。


題名: 教頭先生との最初のチャレンジは声が出ず・・・
投稿日時: 2007-02-15 13:13:19
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
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なぜここで教頭先生か?というと、修学旅行の最終日に息子が皆と別行動で教頭先生といっしょにラーメンを食べて以来、教頭先生には 「できることがあったら協力したい」 と何度もおっしゃっていただいていました。せっかくのお話だったのに、息子の方に抵抗感があり、教頭先生にどういう設定でお願いすればいいか私の方にもアイデアが浮かばず、それまで実現できないままでいました。

成績評価や三者面談等で先生たちが大忙しのこの時期、教頭先生なら時間がとれるということをお聞きし、「お願いするなら今だ!」 と思いました。生徒全体の面接指導としては、面接マニュアルの書き込みが始まったばかりで、他の生徒たちの面接練習は年明けに予定されていたようでした。本格的な面接練習の前に、息子の場合、設定に慣れることが必要だと思いました。「教頭先生だと緊張する~」 としぶる息子に、「入試本番もうすぐなんだよ。先生たちは今すごく忙しいから、あの先生じゃなきゃいやだとか、わがまま言ってる場合じゃないよ。入試の面接官はたぶん男の先生だから、今から慣れておこう!」 と話し、なんとか説得することができました。

◆12月19日(火)

《教頭先生と会議室で面接練習 1回目》 =失敗

息子の三者面談が終わってすぐに、教頭先生に面接練習をお願いしました。

・息子の顔を見ないように、横並びに座っていただけるようお願いしました。
・いきなり面接本番と同じ形は無理なので、マニュアルを見ながら言う形をお願いしました。
・教頭先生とは初めてなので、声が出ないときは無理せず、「調子が出ないようだからまたこの次ね」 と軽く流していただけるようお願いしました。

会議室が空いていて、「お母さんもどうぞ」 と言われましたがお断りし、教頭先生に息子を預け、その間、英語の先生を探して授業中のチャレンジのステップアップのお願いをしてました。

いつも、息子の個室でのチャレンジは5分~10分で終わることが多かったのですが、会議室にもどってみるとまだ終わっていませんでした。息子は30分以上教頭先生と時間を過ごしました。てっきり、うまくやれているものと思って待っていましたが、会議室から出てきた教頭先生は、ニコニコしながら 「今日は調子が出ませんでした。」 とおっしゃっていました。

《結果の確認》

息子に状況を聞いてみました。息子がところどころ書き込んだ面接マニュアルを、教頭先生が持つ形で、「出身中学校名、名前を言ってください。」と言われ、答えられなかったとのことでした。「まだ言うことを暗記してないから、見ないと無理だよ。」 と言っていました。

教頭先生には「本人に原稿を持たせ音読させてほしい」 と話したつもりだったのですが、うまく伝わらなかったようです。

30分以上も何をしていたのか聞いてみると、息子が面接マニュアルに書き込んだ文章を 「こんな風に書いたほうがいいね。」 と直してくださったり、まだ書き込んでいないものに関しても、冗談交じりに一緒に内容を考えてくださったりしたのだそうです。

息子は声は出せなかったものの、リラックスして過ごすことができ、「この次はできると思う。次は絶対頑張る!」 と私に約束しました。


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