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題名: 会話マニュアルを高校へ
投稿日時: 2007-03-07 23:34:01
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◆ 中学3年 2月23日(金) 

《M君と昼休みに会話チャレンジ》

給食に関する質問をされることがわかっているので、朝、メニューの確認をして、どう答えるか決めてから学校へ行くようにしていました。M君+卓球部のS君の2人に昼休みのチャレンジをお願いしてあったのですが、この日は、3階ロビーに移動する際にS君とはぐれてしまい、もう1度M君と1対1でのチャレンジになりました。

M君: 「今日の給食で好きなのあった?何が好きだった?」
息子: 「今日は好きなのなかったよ。」


前回よりスムーズに出来たとのことでした。


《高校へ会話マニュアルを届ける》

高校で担任になる可能性の高い先生に、土曜日に息子と会っていただくことをお願いしてありました。「マニュアルのようなものがあった方がいいでしょうか?」 と教頭先生にお聞きしたところ、「あったほうがいい」 とのことでした。第一印象がよくないものになってしまっては会っていただく意味がなくなるので、この日は放課後私一人で高校の職員室へ出かけ、土曜日に備えて、会話マニュアルのようなものをプリントアウトしたものを届けてきました。

・個室で先生の質問に答えることは練習していますが、中学校では、普通の会話、雑談などができません。
・視線を合わせると緊張しますので、できれば対面せずに横向きに並んで話しかけていただけると助かります。
・初対面で、最初から質問型の言葉かけが多いと、「ぼくを最初からしゃべらせようとした」 という風に感じて、相手に対して警戒心を持つことがあります。
・回数を重ねれば慣れると思いますが、最初はできれば先生自身のお話をしていただくとか、高校生活全般の話をして聞かせるとか、リラックスして過ごせる雰囲気を作っていただいて、その中に、質問を組み込んでいただくような形だとありがたいです。
・質問は、最初は選択肢のあるもの、一言で答えられるもの、具体的で答がひとつのもの、気持ちの入らないものが適しています。

例えば、  
   中学校のテストは終わった?
   今回のテストは、簡単だった?難しかった?
   どの教科が難しかった?
   今回一番自信があるのはどの教科?

   好きな科目は何ですか?
   ○○の教科ではどういうところが得意ですか?
   不得意科目は?
   どんなところが苦手?

   部活動は何をしていたんだっけ?
   高校でも卓球を続けますか?      など

・答えるまで間があいてしまうことがあると思いますが、本人が答える前に先生が喋りだしてしまうと、そのパターンが身についてしまいますので、沈黙の時間をちょっと我慢していただいて、答えるまで5秒くらい待っていただくか、もう1度ゆっくり同じ質問を繰り返すかしてみてください。
・それでも固まっていて答えられないときは、さりげなく話題をそらして、先生の話などを少ししていただき、「じゃ、慣れるまで時間がかかるだろうから、今日はこれくらいにしておいて、また今度ね。」 と軽く流してください。
・あまり深追いすると先生に対して苦手意識ができてしまいますので、調子が悪いときには早めに切り上げてください。
・1度にたくさんの質問をせずに、2つか3つにとどめていただいたほうがいいと思います。
・最初の面談は5分程度にしていただいて、日を改めて会っていただけると助かります。
・次もまた先生と会うことを楽しみにできるように、「4月になる前に、またおいで!」 と声をかけていただけるとありがたいです。

よろしくお願いいたします。


また、息子に関する資料として、「これまでの経過」 を中学3年の1月までお渡ししました。中1~中3修学旅行までは、SMJに書いた内容をほぼそのまま渡しましたが、緘黙に関する取り組みについては、あまりにも細かくて興味のない人には読むのが苦痛だと思ったので、子供の状態と気持ちの変化にしぼってできるだけ簡潔にまとめたつもりです。緘黙に関しては高校でどういう状態になるかわからないので、必要になったときに細かいことを伝えていこうと思いました。

ついでに、教頭先生、保健部長の先生と職員室で立ち話をしてきました。この日、息子の読書感想文なども持っていって読んでいただきました。

教頭先生は 「中学3年でこれくらいの文章を書ければたいしたものだ。自分のことを見つめ、どうしたらいいのか考えて、しっかりした文章を書いているし、大丈夫だ。何よりも気持ちが前向きなのがいい。」
「皮膚が敏感な人とそうでない人がいるように、心が他の人より敏感な人もいる。いろいろな生徒がいてあたりまえだ。我々も初めてのケースなので、うまく回らないこともあるかもしれないが、せっかくここまでこれたのだから、高校でもなんとかみんなで育てていきたい。それが我々自身の成長にもつながることだと思う。」 と言ってくださいました。


題名: 担任になりそうな先生と会う
投稿日時: 2007-03-08 15:38:03
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
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◆ 2月24日(土) 

《高校で会話チャレンジ》

午前中、高校の先生に息子と面談していただく約束をしていました。教頭先生は忙しくて時間が取れないということだったので、保健部長の先生(女性)がメインになって、担任になる可能性の高い先生(男性)とも言葉を交わせるようにお願いしてありました。母親がいると、自分は話さなくてもいいつもりになってしまう傾向があるので、私は30分くらい席をはずすことにしました。息子が保健部長の先生と会うのは入試の日も含めて3回目でした。水曜日には保健室で話もして、優しくておもしろい先生という印象を持っていたので、息子は、私が息子を残していなくなることをいやがりませんでした。

30分経って戻ってみると、まだ話をしていたので、終わるまで待っていました。息子は高校の職員室で40分くらい過ごしたことになります。途中、忙しそうな教頭先生が通りかかって、「○○君、おはよう!」と言いながら、握手をして去って行きました。担任になりそうな先生とはその日初めて顔を合わせたのですが、自己紹介程度の言葉を軽く交わし、息子は先生に対し好印象を持ったようでした。

保健部長の先生とは向き合う形で抵抗なく話ができたようです。「最近何か本とか、漫画本とか読んだ?」「その漫画知らないからストーリー教えて!」 という話になって、息子が先生に漫画のストーリーを説明したそうです。 (その先生は文芸部の顧問でもあります。) 先生が話していた時間の方が長かったそうですが、全31巻の漫画を、物語の始まりから結末まで説明したわけなので、息子も結構長く話していたようです。「長時間預けて大丈夫かな?」 とちょっと心配していましたが、息子は 「あ~楽しかった!」 と喜んでいました。文芸部の詩の冊子も見せていただいて、「ぼく、文芸部に入ろうかな~」 と言っていました。


題名: 班代表として発声チャレンジ
投稿日時: 2007-03-10 23:37:27
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◆ 2月26日(月) 

《英語の授業で新たなチャレンジ》

英語の授業の中で、自分が作った英文を、教壇のところにいる先生のところまで行って、一つずつ発表する活動が行われました。この活動は3年生の1学期から授業の中で行われていました。

・例文 : Mike knows why dancing is interesting.  
・プリントの上の方に、Shizuka Arakawa, Kimutaku, Ichiro, などの有名人や、先生たちの顔写真と名前が載っています。
・真ん中の段には  get up early / use the computer / dance / play the guitar / write kanji など
・下の段には  useful / good / interesting / important / difficult  / easy などが書いてあります。

・プリントに載っている例文を参考に、下線部分に別の表現を入れ、各自、間接疑問文をいくつも作り、プリントに書き込みます。
・先生が作った英文とぴったり同じ英文を言った人が 「大当たり!」 となります。
・各班の代表は、一つ言ったらその都度交代し、次の人にバトンタッチします。
・何通りもの組み合わせがあるため、なかなか 「当たり」 は出ません。
・先生がOKを出すまで、何回も繰り返されるので、全員に順番が回ってきます。
・各班から一人ずつ代表として前に出て先生に言う形なので、1度に6人の生徒が前に出ることになります。
・生徒が教室の中を移動するので、がやがやとにぎやかになります。


この形式のプリントは息子の教科担任の先生オリジナルのものではなく、他の先生が作成したもので、生徒の意欲を評価するための教材として、1年生の頃から学年全体で使用していたものだそうです。たぶん、たくさんの英文を作るほど評価されるのだと思います。ただ、そこに 「当てっこクイズ」 のようなゲーム的要素を加えたところがこの先生のオリジナルで、「こんな凝ったやり方をした先生は今までいなかった。」 と息子は言っていました。

これまで、息子がいる班では他の人がやってくれて、息子は飛ばされていたそうです。でも今回は、班長(女子)が 「できる」 と判断したためか、うちの子に 「行ってこい!」 と(優しく)声をかけてくれたということでした。 (この女の子は中学1年のときから同じクラスだった子です。中1のときから息子のことを見ていて、最近の頑張りにも注目し、自分のことのように喜んでくれていました。12月に 「最近○君変わってきたね。いい感じ~。」 と担任の先生に話していた子です。)

息子は、自分のほかに5人の代表が自分の後ろにいるため、暗唱テストのときよりかなり緊張したようです。でも、先生に聞こえるように言うことができました。

「ぼく、今まで1度もやったことなかったのに初めてやったんだよ! しかも2回もできたんだよ!」 と喜んでいました。班長に 「言ってこい!」 と励まされたこと、皆と同じように班代表になれたこともうれしかったようです。


題名: M君+S君と昼休みのチャレンジ また失敗
投稿日時: 2007-03-11 18:23:33
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◆ 2月27日(火) 

《M君+S君と昼休みに会話チャレンジ 2回目》  =失敗

M君+卓球部のS君と、昼休みに3階ロビーで、再度会話チャレンジをさせていただきましたが、うまくいきませんでした。最初の昼休みのチャレンジの際、息子が答える前にS君がふざけて口を出してしまったので、そういうことがないようにお願いしてあったはずなのですが、やはり、3人だと難しいようでした。

質問は前回と同じ「給食」に関してでした。息子がすぐに答えないので、M君とS君が別の話をし出して、その合間にM君が 「で、何?」 と聞いてきて、それが何度か繰り返されたようですが、息子は答えられませんでした。

帰宅した息子は 「あんなやり方じゃ答えられないよ!」 と文句を言っていました。

・多くの人は、普通沈黙には耐えられない。
・何か聞かれたとき、タイミングよく答えないと、我慢できなくてしゃべりだしてしまう。
・何と答えればいいか迷ったときも 『ええとね~』 など、時間稼ぎしたりしないと会話が成り立たない。
・昼休みのチャレンジでは何を聞かれるかわかってるわけなので、今度やるときは間があかないようにすぐに答えるように頑張ってみよう。

と話しました。息子は納得したようでした。

M君は公立高校推薦入試ですでに合格内定をもらっていましたが、S君はまだ受験が終わっていませんでした。
M君+S君の形で2回失敗し、S君にこれ以上負担をかけるのは心苦しくなってきたので、「次のチャレンジがS君とのラストチャンスだよ。」と息子に話しました。

次の日、「もし、S君がいやがっていなければ、同じ形で再度チャレンジさせてください。もう1回やって失敗したらあきらめます。どうかよろしくお願いいたします。」 と付箋に書いて生活記録表に貼り付けました。


◆ 3月1日(木) 

《昼休みの取り組みについて担任の先生と相談》

昼休みのチャレンジが進まないようでしたので、「設定に無理があるのかな?」 と思って、担任の先生と相談するために、放課後学校へ出かけました。M君が生徒会その他で忙しいことが多くて、なかなか頼めないでいることがわかりました。先生には

・3人になったときに、どうしてももう一人の子がしゃべりだしてしまう。
・授業中の 「列当て」 にしても、昼休みの会話チャレンジにしても、問題はタイミング。
・間があかないようにタイミングよく答えるよう、本人には話をしたが、すぐにできるようにはならないと思う。
・間があいたときに相手の子が沈黙の時間をぐっとこらえて、息子が答えるのを待ってくれればできると思う。

ということを伝えました。

また、卒業までもうそれほど日数が残されていないので、生徒会活動で忙しいM君を橋渡し役に、と考えていたことに無理があるのではないかという話になり、合格内定をもらっていて、生徒会委員会などのない野球部のE君とやってみることを検討することになりました。ただ、先生としては、E君がうまくやってくれるかどうか、あまり信頼できない様子でした。

「彼が自分で質問の内容を考えるのは、たぶん無理だと思います。それから、友達がぞろぞろついていってしまう可能性がありますねえ~。E君と私とでやってみますか?」 と言ってくださいました。「先生の方で時間をとれるようでしたら、ぜひ!」 とお願いしました。そして

・一言で答えられる質問で、顔を見ないで横の方から話しかけてほしい。
・息子が 「給食」 の質問が不自然だということを気にしている。
・かといって、他の話題も思いつかないので、「これはあくまでも質問に答える練習だということを、E君にきちんと話してほしい」 と息子が言っている

ということも伝えました。

《野球部のE君へ電話チャレンジ 2回目》

その夜、息子は、E君に電話しました。別に用事があったわけではなく、「卒業までにもっと話そうって言ってたから、また電話してみた。たびたびごめん。今何してた?」 など、自分で原稿を準備してから電話をかけていました。

E君は、先生から息子の電話チャレンジへの協力を頼まれていたこともあって、今回は驚くこともなく、自然に受け答えしてくれたようです。息子も前回ほど緊張することなく、少し長めに話すことが出来て、とても喜んでいました。


題名: 友達との会話チャレンジ ダブルで成功
投稿日時: 2007-03-12 11:14:09
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登録日時:2013-10-18 04:45:31
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◆ 3月5日(月) 

《M君+卓球部のS君と昼休みの会話チャレンジ 3回目》  3階ロビーで  =成功

今回も、S君がいるところでM君が 「給食」 に関する質問をするというパターンでした。先生からくれぐれも口をはさまないようにと言われていたらしく、少し間があいたけれど、S君が口を出さずじっと待っていてくれたようです。

3人でのチャレンジ、3回目にしてやっと答えることができました。

《野球部のE君と会話チャレンジ 1回目》  放課後 3階ロビーで

担任の先生が、放課後に、今度はE君との会話練習を設定してくださいました。

3階ロビーに行き、他の子が来ないように先生が見張っていてくれたそうです。E君が息子を窓際に連れて行き、出窓のところにひじをついて横並びになり、話しかけました。

E君 : 「今日の給食何がおいしかった?」 息子はすぐには答えられず、だいぶ間があいたそうです。
E君 : 冗談っぽく、「ご飯とかあ~味噌汁とかあ~・・・」 息子が、さらにちょっと、黙っていると、
E君が 「大丈夫だよ・・・」 と言ってくれたそうです。 
息子はやっとのことで 「卵」 と答えました。
E君 : 「一緒じゃん!」


息子が機嫌よく帰宅しました。「今日は2回もチャレンジしたんだよ! M君より、E君の方が話しやすいかもしれない。」 と言うので、E君を橋渡し役に、人を増やしていくことを提案してみました。すると 「E君にはそういうのは似合わない! そんなに何回もつき合わせるのはきっと迷惑だよ。E君のほかに人増やすのなら、チャレンジやらないよ!」 と息子が怒り出してしまいました。仕方がないので、メンバーを増やすことはあきらめて、会話内容のレベルアップを目指すことを提案するとそれには抵抗がないようでした。

次の日の生活記録表に、「E君が嫌がっていなければ、『給食の質問+もうひとつ別の質問』 のパターンでお願いします。」 と書いた付箋を貼りました。


題名: 列当てチャレンジ + 教室でのE君との会話チャレンジ
投稿日時: 2007-03-12 23:30:53
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◆ 3月6日(火)

《英語の授業で列当てチャレンジ》  席替えをしてから初めて成功

英語の時間、受験対策のプリント学習で、答合わせをしながら列当てが行われたそうです。
 
息子の番になって、やはりだいぶ間があいたようですが、今回は先生が我慢して待ってくれたようです。(あとから聞いた話ですが、先生としては、この前息子からの要望ということで、沈黙の時間を待ってほしいと聞いていたので、どれくらい待っていいものか迷いながら、ぐっとこらえて待っていたのだそうです。)

席替えをしてから列当てでは失敗続きでしたが、今回は “Yes, he is.” と先生に聞こえる声で答えることができました。息子の席は前から3番目ですが、一番前の男の子がにやにやしていたので、息子のすぐ前の席の男子が 「こういうやつが困るんだよな」 と冗談を言っていたとのことで、彼らには聞こえたらしいです。

《野球部のE君と会話チャレンジ 2回目》  昼休みに 教室で

野球部のE君が、昼休みに教室で、窓際に息子を連れて行って、「今日の給食何がおいしかった?」 と聞いてくれたそうです。教室で、他のクラスメートたちもたくさんいたにも関わらず、「カレー」 と答えることができたそうです。

どうやら、E君はその日、先生に頼まれる前に独断で決行したらしく、「たぶん、ロビーまで連れ出すのがめんどくさかったんだと思う。」 と息子は言っていました。

先生が放課後、「もうひとつ別の質問も」 と頼もうとしたら、「もう昼休みに教室でやっちゃったよ。もっと人数増やしちゃだめ?クラスの一員なんだから、卒業までにもっと話せるようになってほしい。」 とE君が言っていたそうです。

先生は 「そうだね。あまり負担になりすぎてもいけないから、ちょっと相談してみるね。」 とE君に話したそうです。先生は電話で、「質問内容もちょっとE君に任せてみたいと思いますがどうでしょう?」 とおっしゃっていました。先生には、「とてもありがたいことです。内容についてはE君におまかせするとして、人を増やすことに関しても息子と相談してみます。」 と話しました。

メンバーを増やすことに関して、前日まで 「いやだ」 と言っていたのに、E君の言葉を伝えると、息子はがぜんやる気になりました。

「向かい合う形でなく横並びなら、人が増えてもできるかも・・・と本人が言っています。E君が仲良くしている子たちを、2人くらいずつ加えてみていただければ、と思います。」と付箋に書き込み、次の日の生活記録表に貼り付けました。


題名: 頼れる男 野球部のE君
投稿日時: 2007-03-13 14:46:59
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◆ 3月7日(水) 

《野球部のE君と会話チャレンジ 3回目》  昼休みに 教室で

昼休みにE君が、また息子を窓際に呼び寄せて話しかけてくれました。

E君 : 「給食何がおいしかった?」 
     教室がうるさくて、笑いながら何回も聞きなおしたそうです。(6回くらい) 
E君 : 「おれ耳悪くなったみたい・・・」 と笑っていたとのこと。
息子 : 「ラーメン」
 

《野球部のE君と会話チャレンジ 4回目》  放課後 教室で

息子は入試が終わってから、放課後E君たちと遊んでから帰る日が多くなっていたのですが、その日の放課後、男子7人女子2人が残っている教室で、E君が窓際で質問をしてくれたそうです。

周りの子に 「何の質問ある?」 とときどき問いかけて、遊びながらその場で質問を考え、ときどき窓際に息子を呼び、ぼそぼそと小さい声で話しかけるというパターンだったそうです。先生からは 「はい、いいえで終わる質問でなく、一言で答えられる質問をしてね。」 と頼まれていたようです。

「今日の給食で一番まずかったものは?」 「○○のほかに好きなアーティストは?」 「好きな芸能人は?」 など、答えられない質問が多くて、何回か首をかしげて終わったようですが、E君がかまわず質問を続けてくれました。その中で答えられたのは

E君 : 「今、何の本読んでる?」  ―――  息子 : 「東京タワー」
E君 : 「最近、○○からいじめられてる?」   ―――  息子 : 「けられた」
E君 : 「今のギャグどうだった?」   ――― 息子 : 「おもしろかった」 (このパターンが2回)
E君 : 教室のみんなに向かって 「 『おもしろかった』 いただきましたあ~!!」


途中、教室内にいたH君を一緒に窓際に呼んだときも、息子はなんとか答えられたようです。

E君は 「明日からもやるぞ~」 と張り切っていたそうです。

ご機嫌で帰宅した息子に、「なんて答えようか迷っても、黙ってないで、『今ちょっと思いつかない』 とか 『この次まで考えとく』 とか何か言ったほうがいいよ。」 と話しましたが、ふざけあいの中でのことなので、答えられなくても苦にならなかったようです。でも、息子は 「今度やってみるよ!」 と言っていました。


題名: まちがいを恐れず発言
投稿日時: 2007-03-13 23:57:29
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◆ 3月8日(木)

《英語の授業で列当てチャレンジ》  席替えをしてから2回目の成功

プリント学習の答あわせで列当てが行われました。息子に回ってきたのは、「~に手紙を書く」 という表現でした。 息子は答として write letter と書いていたのですが、隣の子の答が見えて間違っているのに気付き黙っていたら、「自分の書いたの言ってみー」 と先生がいつもよりちょっと厳しい表情で言ったそうです。先生が根気よく待ってくださって、無事答えることができました。

「これはまちがいやすいけど、答はwrite to です。みんな気をつけましょう。」 と先生が黒板に書いて説明したそうです。

帰宅した息子は、「すごくドキドキしたんだよ。でも勇気を出して言ったんだよ!先生いつもと違って厳しい顔だったから仕方なく言ったんだよ!」 と話していました。
「 『言ってごらん』 って声をかけてほしいって、○○からの要望っていうことで英語の先生に頼んだんだから仕方ないでしょう。もともと生徒を指名して授業する先生じゃないんだから、先生も勇気を出してそう言ったんじゃないの?だからいつもより厳しい顔だったんだよ、きっと。」 と話したら
「そうかな・・・」 と少し納得したようでした。
「緊張レベルは?」 と聞くと、「5強マックス」 だったそうです。
「まちがってるのがわかっていても言えたってことがすごいね。それができたら一人前だね。今日はすごいステップアップだったね。」 と話しました。

「自分の前の席の男の子たちがニヤニヤしていたので、聞こえたと思う」 とのことでした。隣の席の女の子は一瞬息子の方を見て、すぐに何事もなかったように知らないふりをしたそうです。

「でも、クラスのみんなに聞こえたかはわからない。K君に聞いてみて!」 というので、私がK君宅に電話してお母さんに聞いてもらいました。K君は、「この頃、先生がすぐ近くまで行って○が答えているのはみんな知っていると思うけど、声はみんなには聞こえてないと思うよ。自分にも聞こえない。」 とのことでした。K君の席は息子の二つ後ろです。

「みんなに聞こえなくても、答えていることはみんなが知ってるんだから、いいじゃない。声の大きさのことは高校でも少しずつ練習していこうよ。それにしても、今日はすごいチャレンジだったね。」 と話しました。


題名: チャレンジいろいろ
投稿日時: 2007-03-14 23:58:45
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◆ 3月9日(金)

中学校生活最後の授業でした。

《英語の授業で列当てチャレンジ》  席替えをしてから3回目の成功

英語の授業の列当てで、他の子が 「わかりません」 と言っていた問題が息子に回ってきたそうです。少し間があいたけれど are able to と答えることができました。隣の女の子は 「ableなんてあったっけ?」 と言っていたそうです。他の子がわからない問題に答えられてうれしかったようです。

中学校での授業中のチャレンジをいい形で終えることができました。

「今までで一番大きい声を出したかも・・・でも、みんなに聞こえたかわからない。M君にメールで聞いてみるよ。」 と後で息子は言っていました。
(後日、M君からは 「ぼくには聞こえなかったけど、でも、挑戦することはいいことだと思うから頑張ってください。」 と返事がきたそうです。M君の席は、息子とだいぶ離れています。)

《野球部のE君と会話チャレンジ 5回目》  放課後 教室で

公立高校の入試本番を次の日に控え、「内ズックがボロボロだから貸してほしい」 という子がいたそうです。(本当はいけないのだけど、息子は受験が終わっているので) E君が 「それなら○に借りれば? ちょっと待って。○に聞いてくる。」 息子を窓際に呼んで、ボソボソと

E君 : 「うち履きのサイズ何センチ?」  息子が首を傾げていると
E君 : 「大体でいいから・・・」    息子 : 「27センチ」


次の日は、1日ズックを交換することになったそうです。

《担任の先生との会話チャレンジ》

機嫌よく帰宅した息子が、家庭科の時間に完成できなかったくじらの縫いぐるみを鞄から出してみると、「縫いぐるみの眼が1個ない!」 ということに気付きました。せっかく、家で縫って綿をつめて眼をつけて完成させようと思っていたのに・・・袋をひっくり返してよく探しても見つからない!! (息子はぬいぐるみが結構好きです。)

息子 : 「あ!そう言えば、みんなの作品が入っていた引き出しの底に眼がひとつころがってた。
     そのときは自分のだと思わなかったけど、あれぼくのだ。」
私  : 「担任の先生に頼んで探してもらおうよ。」
息子 : 「じゃ、生活記録表に書いて頼むよ。」
私  : 「小さいから時間が経つとなくなっちゃうかもよ。今日のうちに頼みに行こうよ。チャレンジしてみない?」
息子 : 「え!?僕が言うの?無理だよ。」
私  : 「これから、何か困ったことが起きたとき、先生に相談しなくちゃいけないことはいくらでもあるよ。
     高校に行ったら、生活記録表なんて作ってもらえないかもしれないけど、こういうときどうするつもりなの?
     書いて伝える気なの?漫画のストーリーを説明できたんだから、できると思うけど・・・」
息子 : 「高校の職員室には馴染んでいるから簡単なんだよ。中学の先生には難しいの!!」
私  : 「難しいのはわかるけど、それは○がそう思い込んでいるから難しいんだよ。
     実際にはどっちの先生もたいして変わらないよ。中学校生活ももう終わりだし、ここで一発頑張ってみない?
     先生すごーく喜ぶと思うよ。」
息子 : 「えー・・・できるかな・・・。これってすごいチャレンジだよね。
     今日すぐCD買ってくれるんなら、やってもいいよ。」
私  : 「・・・そうだね。でっかいチャレンジだから、うまくいったら買ってもいいよ。
     よし、それじゃいっちょ、やってみるか! 先生に電話してみるよ。いいね。」

学校に電話してみました。

私  : 「子供が先生に聞きたいことがあるそうなんですけど、今から職員室に伺ってもいいでしょうか。」
先生 : 「あ、そうですか。いいですよ。」
私  : 「他の先生たちもたくさんいらっしゃいますよね。」
先生 : 「そうですね~。いますね~。」
私  : 「わかりました。これから、伺います。『チャレンジ』ということで、よろしくお願いします。」

もう1度体操着に着替えた息子を車に乗せて学校に行き、玄関前に車を止めました。

息子 : 「お母さんも来るんでしょ?」
私  : 「今日は一人で行っておいで。先生、○が来るの知ってるから大丈夫。」
息子 : 「やっぱり無理~!職員室に入るとき 『失礼します』 って言わないよ!」
私  : 「そんなの言わなくていいから、まっすぐ担任の先生のところに行って話してごらん。
     大丈夫。漫画の説明よりずっと簡単だから。どうしても無理だと思ったら、引き返しておいで。
     そのときはお母さんも職員室まで付き合うから大丈夫。」

息子はそれから、車の中でしばらく先生に説明する内容をおさらいしていました。
・家に帰って見てみたら、家庭科の縫いぐるみの眼が1個見あたらなかった。
・引き出しにひとつ落ちていたのを見かけたけど、そのときは自分のだと思わなかった。
・それは自分のだと思うので、一緒に探してもらえませんか?

何度も繰り返し練習し、
「あ~!ドキドキする~やっぱり無理だよ~。ねえ、大丈夫?大丈夫?」 と車の中で大騒ぎしていました。
それでもしだいに覚悟が決まってきたようだったので、
「小さい声でもいいから、何を言ってるかわかるように、口をしっかり開けて話すんだよ。話が通じなかったら、もう1度ゆっくり話してごらん。うまくいかなかったら、お母さんが一緒に行くから大丈夫。先生が待ってるから行っておいで!」 と促すと、2度くらい車のドアを開けたり閉めたりした後、息子はやっと車を降りて、一人で学校に入っていきました。この日、部活動はなく、学校にいるのは先生たちだけでした。

祈るような気持ちで、息子を待っていました。すぐには戻って来なかったので、「職員室に入ったな・・・」 と思ってしばらく待っていたら、息子が職員玄関から出てきました。「うまくいったよ。くじらの眼、あったよ。先生がゴミ箱から探してくれた。あ、先生だ。」

先生が息子を見送りに外に出てくださっていました。思わず先生のところに駆け寄って、2人で手をたたき、足踏みしながら喜び合ってしまいました。先生には、英語の授業の列当てでも答えられたこと、E君がとても上手に話しかけてくれたことなどを話し、お礼を言って別れました。

息子 : 「先生とダンスしてたけど何話してたの?」
私  : 「先生がね、『話してくれました!! スラスラと~・・・うれしい~~~!!』 って言ってたよ。」

先生とは、ぬいぐるみの眼のことだけでなく、廊下を歩きながらいろいろ話をしたそうです。
先生 : 「E君たちと友達になれてよかったね。あいつ、いいやつだから、卒業しても友達でいてくれるよ。」
     「明日は何時何分に登校だったっけ?」
息子 : 「8時10分です。」

《M君に電話》

大きなチャレンジに成功して、大喜びでCDを買って家に帰りました。いろいろ話をしていたら、息子は翌日学校に弁当を持っていかなくていいのか心配になって、「M君にメールで聞いてみる!」 と言ってました。
「パソコンのメールじゃ、今日のうちに返事もらえないから、電話で聞いたほうがいいよ。みんな、こういうときは友達同士気軽に電話するんだよ。」 と話すと、その気になって電話しました。

息子 : 「明日弁当いらないんだよね」
M君 : 「うん、いらないよ。明日体操着でいいんだよね。」
息子 : 「うん。」

充実した1日でした。あとは卒業式を残すのみです。


題名: ご卒業おめでとうございます!
投稿日時: 2007-03-15 06:23:40
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みちさんへ
息子さん波にのってますね~。すごいです。
Helping本にも、発語ができるようになってきたら、
「子どもの進展を維持し、学校での成功を確実にする」ことが大切とあります。
中身がいっぱい詰まった中学生生活でしたよね。
ご卒業おめでとうございます! (卒業式今日じゃないかな・・・)


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