みち
|
題名:
朋花さんへ
投稿日時: 2006-11-27 13:29:26
|
|
登録日時: 投稿記事数:
|
朋花さん、コメントありがとうございます。朋花さんのお子さんは幼稚園の年長さんなんですね。
>こだわりが強かったこと、感覚過敏、 言葉が遅かったことで健診はいつも要観察でした。 緘黙を発症する前から、なにかあるとしたらアスペルガーかも、と。 誰に言われたわけではありませんが、私はそう思っていました。
うちの子には言葉の遅れはなく、文字を読み始めるのが異常に早かった (みんなにあてはまるわけではないと思いますが、アスペの特徴のひとつらしいです) ので、「もしかして天才?」と思ったくらいで、小さいときに「何かある」とは全く考えていませんでした。癇癪を起こしやすいといったことは確かに小さいときからありましたが、感覚過敏 (うちは臭覚と皮膚感覚です) が関係しているとは気付きませんでした。もし場面緘黙にならなかったら、検査を受けることもなかったと思います。検査を受けたことで子どものことが理解できるようになり、だいぶ楽になりました。
>幼稚園から帰って来ると「楽しかった~!」 でも翌朝はまた「行きたくない」 こんな毎日をくり返しています。
うちもそうでした。おとなしく、子どもたちにはなかなか馴染めませんでしたが、先生が頻繁にに話しかけてくださったらしく、先生のことは大好きでした。おとなしいまま放っておかれたら、幼稚園の段階で話せなくなっていたかもしれません。
>「なにかいやなことがあるかもしれない」 という不安がいつもあるようです。
思い出すのは、年長さんのときの、先生の朝の声かけです。幼稚園に行くと、毎朝欠かさず、うちの子に、「今日も頑張るぞ!エイ、エイ、オー!」とこぶしを突き上げて気合いを入れてくださって、息子はそれを楽しみにしていました。先生はきっと、息子がいつも不安をいっぱい抱えながら幼稚園に来ていることに、気付いていたのでしょうね。すばらしい先生でした。
また、何か行事があるたびに、どう見ても他の子と動きが違う息子のことを気にかけてくださって、「その子、その子で成長の仕方が違いますので、長い目で見てあげてくださいね。」と私に声をかけてくださいました。小学校へ入学する前には、特にこちらからお願いしたわけでもないのですが、仲良しの友達と同じクラスにしていただけるよう、小学校の方へ頼んでくださったようです。
>私もアドラー心理学の本を数冊 読みました。 「勇気づけ」って大切ですよね。
私は人に薦められて読み始めましたが、「なるほどね」と思うところがたくさんありました。朋花さんは、どんなところに共感されましたか?
>育児の行動面の目標 : 1.自立する 2.社会と調和して暮らせる >これを支える心理面の目標 : 1.私は能力がある 2.人々は私の仲間である
アスペっ子、緘黙っ子には、どれも難しいことですよね。でも、ゆっくり目指したいと思います。
>勇気づけ : 困難は克服できない障害ではなく、それに立ち向かい、征服する課題です。たしかに忍耐と地道な努力もいるかもしれないが、自分には課題を達成できる能力があるという自信を持つように援助することができれば、勇気づけができたということができます。
自信を得るには、小さな「できた!」を積み重ねて、誰かにそれを認めてもらう体験が必要ですよね。他のみんなが簡単にできることも、息子にはひどく困難ですが、「がんばるよ!」って言ってくれるので応援したいです。
>自己受容 : 大切なことは何が与えられているかではなく、与えられているものをどう使うかである。自分と言う道具は、他の道具とは違って取り替えることができません。この自分と言う道具はたしかに癖があるけれども、大切なことはこれをどうやって使いこなすかということです。そのためには、この自分という道具を好きになる、自分を受け入れることができなければなりません。・・・今の自分のままで自分を受け入れたいのです。 岸見一郎著「アドラー心理学入門」から引用
「ここが出発点だな」って思います。息子は今、先生方やお友達の協力を得て、「苦手なことも練習すればできるようになる」ということを学びつつあり、「なぜ自分はこうなのか」という疑問ももち始めているようなので、これから少しずつ自分を理解するための作業も進めたいと思っています。
|
|
|
けいこ
|
題名:
復習タイム
投稿日時: 2006-11-29 11:04:04
|
|
登録日時: 投稿記事数:
|
みちさん、日々の実践を詳しく書いてくださり、ありがとうございます。 またまた、私の「復習タイム」で割り込みしますね。 みちさん、おかしいところは書き直すので言って下さいね~。
実は、ルディさんが教えて下さったSMG~CAN有料サイトの最新文献には、 8~9才を過ぎると高校くらいまで、進展はとてもゆっくりな場合が多く、 「小さな進展は大きな成果」と受け取るべきとあります・・・。
抑鬱状態や不登校にならないよう、 「不安の軽減」「自己評価を高める」ことが大切で、 「学習面で不利益を被らないよう学校の環境整備する」 「教師と保護者が友達関係をサポートをする」ことが最優先課題とあります。 (現在、この文献著のLori Dabneyさんに翻訳許可申請中です。許可おりますように・・・)
そして、子どもへの配慮や教室での工夫が書いてあるのですが、 みちさんが既に実践されている内容と重なる部分が多いです! みちさんの子どもさんは発達障害をお持ちですが、 発達障害を持つ子どもの学校環境整備と、緘黙の子どもは多くの共通点があるようです。
No.4 いじめ予防と対策!
①クラス編成に関して、具体的に強くお願いする。 ②子どもに「担任は味方」と感じさせる。 ③教師との密な情報交換。負担になったのではないかと思われるできごとがあったときは、 電話または手紙で詳しい状況を説明。トラブルのたびに、担任の先生に対応をお願いする。 ④いじめっ子と席を離す。教科担任にも徹底をお願いする。 席替え・班編成・着替え・昼休みに配慮。昼休みなどは先生ができるだけ教室にいて、目を光らせてもらう。 ⑤クラスでの人権教育を普段から。人には得意と不得意があって、みんな違いがあることを指導。 ⑥不登校や別室や問題行動について、何か言う子には、 個別指導で本人がいかに頑張っているか説明し理解を求める。 ⑦いじめっ子への指導。 ・本人からの訴えであることは隠して、 「周りで見ていた子が先生に教えてくれた」ということにして、指導してもらう方法。 ・子どもの了解をとって「本人が親に話したために、親が先生に連絡した。親には何でも話す」 ということを、言ってもらう方法。
No.5「特別扱いをしているように見えない配慮を!」みちさんと先生のいろんな工夫
①自己紹介では、用意された用紙に書かせ、先生が全員分を読み上げる。 ②班分けで、名前が書かれたマグネット板のようなものを全員分用意し、それを黒板に貼る形式に。 ③5秒ルール(5秒待って言えなかったときは「じゃまたこの次ね」と軽く流すやり方)を子どもと親で相談。 全教科の先生方に徹底してもらう。 ④全員発表の形を、班代表の形に。 ⑤全員発表の時、負担が大きすぎるなら、体調不良ということにしてもらって、保健室で自習。 本人のいないところで、先生が読む形式に。 ⑥負担が大きすぎる大きな行事は欠席も検討。 ⑦合唱コンクールの練習で、視線恐怖のような状態であることを先生に説明し、 「全員同じ方向を向いて、顔を見ないように練習してもらうことはできないか」相談。
|
|
|
みち
|
題名:
小学6年 児相での指導内容
投稿日時: 2006-11-30 14:24:31
|
|
登録日時:2013-10-18 04:45:31 投稿記事数: 255
|
けいこさん、わかりやすくまとめていただき、ありがとうございます。
けいこさんに、緘黙児と発達障害児に必要な配慮には似ているところがあると言っていただいたので、以前別トピックに書き込みした、児相での指導内容を貼り付けてみます。
以下、H23.3.2削除しました。
|
|
|
けいこ
|
題名:
みちさんへ
投稿日時: 2006-11-30 22:48:56
|
|
登録日時:2013-10-18 04:45:31 投稿記事数: 209
|
詳しく書いてくださりありがとうございます。 「発達障害を持つ子どもの学校環境整備と、緘黙の子どもは多くの共通点があるようです」と書きましたが、
この児相の指導内容は、基本的にはアスペルガーの子どもへの対応で、しかも完璧主義なところのある、みちさんのこどもさんに合った対応が書かれています。
発達障害の子でもは1人1人対応が異なり、 緘黙の子どもさんも1人1人異なりますよね。
でも、緘黙の子どもさんにとって、この中で「不安を軽減する」のための対処として役立つものがあると思います。 協力して、少しずつ整理していきたいです。
|
|
|
みち
|
題名:
個室で音読をきいてもらう
投稿日時: 2006-12-03 23:27:31
|
|
登録日時:2013-10-18 04:45:31 投稿記事数: 255
|
◆ 中学1年 10月の続き
2学期の英語暗唱テストが行われました。教室内ではなくて、一人ずつ廊下に出て先生に聞かせる形をとってくださったようですが、今回もできませんでした。
「先生と二人きりの部屋でならできるのではないか」 と提案したところ、息子は話に乗ってきました。「最初から暗唱では大変なので、まず国語の教科書の音読を担任の先生に聞いてもらおう」 という話になりました。担任の先生は国語担当ではありませんが、お願いすることになりました。調子の悪いときに過ごさせていただいていた個室で、放課後行うことになりました。
《1回目の音読チャレンジ》 =失敗
前日にどこを読むか決めて練習しましたが、音読予定日の朝、プレッシャーから一人で家を出られませんでした。私と一緒に遅れて登校し、放課後、個室での音読にチャレンジさせてもらいました。 息子は、教科書を開いて読もうという意欲は見せたらしいのですが、口を開くことができませんでした。担任の先生はしばらく待っていたようでしたが、無理と判断し、「頑張ってやろうとしてくれてうれしかったよ。じゃ、またこの次聞かせてね。」と言ってくれたようです。
家に帰ってきた息子は「できなかったよ!」とがっくりきていました。なぜできなかったのか気持ちを聞いてみると、先生と息子が向かい合う形だったために、先生の視線が気になって緊張したようでした。また、どこを読んだらいいか自信がなかったようです。でも、「次は絶対頑張るよ!」と言うので、あきらめずまたトライすることにしました。
《2回目の音読チャレンジ》 =成功
・朝から実行することを決めてしまうと登校時にプレッシャーがかかるので、家に帰ってきてから決めることにしました。 ・帰宅した息子が「今日やる」と言ったときに、家で予行演習をし、電話でお願いしてOKをいただけてから学校に連れていく形をとりました。 ・先生には、向かい合わずに横並びに座り、息子の顔を見ないようにしていただくことをお願いしておきました。 ・音読練習した箇所をあらかじめ先生に伝え、本人に任せるのではなく、具体的に「ここを読んで」と指示を出してもらえるようお願いしておきました。 ・声が出ないときは、「またこの次ね」と軽く流していただくことも確認しました。 ・部屋には先生と息子だけ入り、私は部屋の外で待っていました。
息子は、先生に読む箇所を指示されてから、教科書を開き、少しの間黙っていたようですが、小さい声で読み始めたそうです。読み進むうちにしっかりとした声になっていき、先生がストップをかけるまでだいぶ長く読んでいたそうです。先生に、「いい声だね~。読むの上手だね~。たくさん読んでくれてうれしいよ~。感激したよ~。」とたくさんほめていただき、息子は喜んでいました。
その後、別の日に、同じやり方で、国語の教科担任に個室で音読を聞いていただきました。今回国語の音読テストはなかったのですが、英語の先生より国語の先生の方が苦手意識がなかったので、あえて 「子どもが聴いてほしいと言っているので練習させてください。」 ということで時間を割いていただきました。間があくこともなく、すらすら読めたようです。先生は感心してほめてくださったそうです。
また別の日に、個室で、英語の暗唱テストにもチャレンジしました。原稿がない分緊張もしたようですが、こちらも短時間でクリアできました。担任の先生によると、英語の先生は、「自分が受け入れられた」 と感じ喜んでいらっしゃったそうです。
《柔道の授業》
10月は、行事だけでなく、初めての柔道の授業がプレッシャーになりました。初めて着る柔道着、帯の結び方に自信がない、誰と組んでやるのかわからないなど、不安なことがたくさんありました。息子は初めてのことには全て拒否反応を起こしますが、特に心配なことが2つ以上重なると混乱してしまい、朝玄関を出られなくなりました。その場合は遅れて一緒に登校し、職員室前で担任の先生が来るまで待って、その日1日をどう過ごさせてほしいのか打合せをしました。
児相で指導を受けてからは、苦手な活動があって息子が不安を訴えるときは、「その時間だけ個室で過ごさせてもらおうよ。」 と早めに私の方から提案するようにしていました。担任の先生には、息子の不安の原因を伝え、柔道のときに誰と組むのか教科担任に確認をとってもらったり、わからないことを教えてくれるよう生徒に頼んでもらったりしました。誰とやるのかということは特に重要なことだったので、「○○君でいいか」 ということを息子に確認した上で決めていただきました。最初の時間に出られなければ、ずっと出られないのではと心配しましたが、1回か2回、個室でのんびり過ごさせてもらって、ひとつひとつ不安を解消してもらうと、気が済んだように参加できるようになりました。
《合唱コンクール》
息子の日記 「10月22日 合唱コンクールの練習で、だんだん口を大きく開けるようになってきた。」 「10月29日 明日の合唱コンクールはドキドキするけど楽しみだ。」
運動会当日の朝、学校指定のかばんで行くのか、スポーツバッグで行くのか迷って、それをきっかけにパニックを起こしたので、合唱コンクール当日はあらかじめかばんの指定をしていただきました。(例年はそういう細かい指示はないのですが、あえて息子のために学年全体に指示を出してくださったようです。) コンクールの朝はすんなり家を出られました。「絶対見にきてね。」と言われていたので、私と主人、おじいちゃん、おばあちゃんと4人で見に行きました。
息子の日記 「10月30日 合唱コンクールでちゃんと歌えてよかった。」
|
|
|
みち
|
題名:
一進一退
投稿日時: 2006-12-04 16:00:55
|
|
登録日時:2013-10-18 04:45:31 投稿記事数: 255
|
◆ 中学1年 11月~12月
《国語の暗唱テスト》
国語の暗唱テストが行われました。前回と同じく、他のみんなとは別に、放課後学校に出かけ個室で聞いてもらう形でお願いしました。1度音読を聞いてもらっていた先生なので、すんなりできました。
《朝の登校》
朝の登校は相変わらずでした。「もう大丈夫だろう」と思った頃、何かプレッシャーになる活動があると、その時間をどう過ごすかが決められず、結局一人で家を出られませんでした。一緒に遅れて登校し、私と息子は度々職員室前の廊下で担任の先生を待つことになりました。授業が始まる前は、たくさんの先生が職員室を出入りします。いろいろな先生から顔を覚えていただき、声をかけていただいて、だんだん、恥ずかしいとも思わなくなりました。
日によって、活動に参加するのかしないのか決断できず、私もいっしょに個室に入らなければならないこともありました。そんなときは息子の気持ちが落ち着くまで一緒に過ごし、1日の予定についてじっくり話し合いました。
それでも、1学期の初めのころに、校舎内に足を踏み入れることがなかなかできず、担任の先生を何回も携帯電話で呼び出して迎えに出ていただいたことを考えれば、格段の進歩でした。
《作品の提出》
息子は「自分の頭で考えるのが苦手」という特徴をもっていますが、数学、理科など思考力を問われる教科以上に、技術・家庭科、美術などの作品作りに苦労しました。限られた時間の中で、何を作るのか、何を描くのか自分で決め、それを行動に移さなければならない実技系教科は、机に座ってただおとなしく授業を聞いていればいい主要5教科よりもずっと大変でした。自分の作品を探す、絵の具を取りにいくなど、ひとつひとつのことが息子にとっては負担でした。また、実技系の先生方には、生徒への接し方があまり上手とは言えない先生もいらっしゃって、息子が何もせずに1時間ボーっと過ごしていても、いっさい関わろうとしない方もいらっしゃいました。
学期が終わりに近づくと、作品の提出期限が告げられ、出来ていない生徒は、自主的に放課後残って完成させるように言われました。他の生徒が色も塗り終わって完成しているころに、息子はやっと題材が決まって、下書きを始めたばかりという状態でした。自分で判断し、放課後残ってやっていくなんてことができればいいのですが、息子には無理でした。「できなくてもいいや」と割り切れればそれでも構わないのですが、先生から「提出しない人は0点です。」と言われると息子は納得できず、結局担任の先生に相談することになりました。担任の先生が、教科担任の先生に確認してくださって、作品をこっそり家に持ち帰ることができるようにしてくださいました。他のみんながテスト勉強をしているときに、作品作りをしなければならないこともあり、「もっと早く持ち帰って、家で取り組むことができていれば・・・」と何度も思いました。それでも、自分なりに完成できれば満足感もあり、提出期限に遅れても、息子にはお咎めなしで、むしろほめていただけたのでよかったです。関わろうとしなかった先生方は、きっと何もできない子だと思っていたのでしょう。学校で皆と同じペースでできないだけなのに・・・。
《言葉の攻撃》
ある男の子 「しゃべれねえの?このままずっとしゃべんない気なのか?あ、でもいいからしゃべってよ。」 小学校のときに同じクラスだった女の子が、「しゃべれるよ。」と息子をかばったら、 「みんな甘やかしすぎなんだよ。だいたい甘えすぎなんだよ。むかつく・・・。」 こういうことは、ため込まずに、すぐに担任の先生に報告し、個別に指導していただきました。
そんな感じで、クラスの男子からの言葉の攻撃は、やはりときどきありました。児相の医師からは、「思春期の男の子たちの口をふさぐことはできない。本人がいちいち気にしないよう慣れていくしかない。」と言われていました。息子は何かいやなことがあると、日記に具体的に書けるようになっていました。
ある日の先生のコメント 「まったく・・・だれに対してもいじわるよね。でもね、そういう生活をしていると(人のあげ足をとるような)いつか、自分にひどいことがおこるんだよ!! 言っておきますね、先生からも!!」 「まだ言うんですね・・・まったく・・・きっと○○君ともかかわりたいと思っているからなんでしょうが、かかわり方が上手じゃないんだよね。」「A君なんかに負けるなあー!!」
必ずしもすぐに解決することでなくても、日記に書いて吐き出して、先生から共感や励ましのメッセージをいただくだけでも、気持ちが落ち着くようでした。いやなことがあっても、そのことで「学校に行かない」ということはなくなっていきました。
|
|
|
みち
|
題名:
クラス編成に関する希望を伝える
投稿日時: 2006-12-06 12:12:34
|
|
登録日時:2013-10-18 04:45:31 投稿記事数: 255
|
◆ 中学1年 3学期
体育のバスケの試合で不安になったり、技能系の授業で作品が完成しなかったりと、いろいろありましたが、息子自身が担任の先生に日記の中で相談したり、私が連絡をしたりしながら乗り切っていきました。
クラス替えの時期が近づいてきました。うちの子の中学校は1年から2年に進級する際にクラス編成があり、2年から3年にかけては行われません。ですからこのクラス替えは、中学校生活の中でとても大きな意味をもっていました。
担任の先生には、小学6年のとき、児相で、「サポートしてくれる生徒をできるだけ多く配置することで適応し安くなる」 という話があったことを伝えました。また、「何も話さない子なので、サポートする側も一人だけでは負担になってしまいがちで、仲のよい子が一緒にいることでサポートしやすくなる。その子達が守ってくれる(かまってくれる)という安心感があると学校へ行きやすくなる。」 ということを伝えました。そして、「他のクラスには入っていけないというルールが、数少ない仲良しの子との交流を難しくしている」 こともお話し、できるだけ多くの親しい子を同じクラスにしていただけるようお願いしました。
先生は、「クラスのリーダー的存在になることを期待されている生徒を、ひとつのクラスに集めることはできないので、希望を出してもどこまで受け入れてもらえるかはわからない」 ということをおっしゃっていました。そのことを了解したうえで、全学年の名簿を貸していただき、息子にも、「全て希望通りになるわけではないから期待しすぎないように」 ということを話して、いっしょに相談しながら、◎○△×を書き込みました。◎はとても親しい子、頼りにしている子で、×は過去にトラブルがあって今でも苦手な子です。
結果を先生に電話で伝え、特に、小学6年から頼りにしていて朝一緒に登校しているK君とその友達のT君をできるだけ同じクラスにしてほしいこと、A君など過去にいじめに近いトラブルのあった子は近くにいるだけで怖がるので別のクラスにしてほしいことをお願いしました。「ダメモトで・・・」 と言いながら、お願いしたいことは全てずうずうしくお願いしました。先生も、「希望通りにはいかないと思いますが・・・」 と言いながら、ひととおり聞いてくださいました。
|
|
|
みち
|
題名:
いいクラス でも、ちょっと後退
投稿日時: 2006-12-06 22:50:58
|
|
登録日時:2013-10-18 04:45:31 投稿記事数: 255
|
◆ 中学2年 1学期
《クラス替え》
4月、クラス発表の際、期待以上に希望を聞き入れていただいたことに驚きました。K君、T君、卓球部のS君、Y君などといっしょで、息子はとても喜びました。息子が×をつけたいじめっ子は一人もいませんでした。また、徐々にいろいろ出てくるだろうとは思いましたが、入学当初のように、名簿を見ただけでいやな気持ちになるようなことはありませんでした。これからの2年間に明るい希望がもてました。
一番恐れていた担任の先生の交代はありませんでした。ありがたいことに、息子は3年間同じ担任の先生にお世話になることになります。一方、教科担任の先生方はほとんど代わってしまいました。息子が新しい先生に慣れるまで、また、教科担任が息子の扱いに慣れるまで、やはりいろいろあり大変でした。1年の3学期には別室にこもることがほとんどなくなっていましたが、2年生の4月5月にはまた回数が増えました。朝、一人で家を出られずに、職員室前で担任の先生を待つ回数も増えました。
「もう大丈夫だろう」と思う頃に後退されるのは、親としてはけっこう精神的にきつかったです。でも、1年生の1学期、学校の中に入れず、校舎の周りをぐるぐる回っていたことを思えばたいしたことではありませんでした。「とにかくこのまま卒業まで、不登校にさえならなければよしとしよう。多くを期待しないようにしよう。」と自分に言い聞かせていました。
《成績 ― 評価》
1年のとき、得意科目の英語は、通知表の評定が「4」でした。息子よりペーパーテストの点数が常に下の子が「5」をもらっていたので、息子は納得できない様子でしたが、テストの点数だけでなく、挙手・発言の回数や積極性などが見られるわけなので、教室で何もやらなければ評価してもらえないことを説明しました。親としても、「せめて英語だけでも・・・」 という気持ちは捨て切れず、悔しい思いをしましたが、英語はコミュニケーションの教科ですから、声を出さない子が「5」をもらえるはずがありません。「小学校ではできていたのだし、せっかくの得意科目なのだから授業中の発言を頑張ってみないか」 と息子に提案しましたが、息子は 「中学生のうちは絶対に教室では発言しない」 と頑固に言い張りました。
2年生のときの英語の教科担任は、頻繁に生徒に当てて授業をする先生でした。5秒ルールは伝わっていましたが、1時間の授業の中で2回も3回も順番が回ってきて、沈黙の5秒が息子にとってはかなり負担になっていました。そういう授業スタイルなのだから仕方がない部分もあったでしょうが、息子本人から見ても、周りの生徒から見ても、どうも息子がねらわれているような感じだったようです。ひょっとしたら、その先生には 「自分の指導力で緘黙を治してやろう」 という下心があったかもしれません。息子の態度はさらにかたくななものになっていったようです。先生のほうは「反抗的」という受け止め方をしていたかもしれません。
音読テストは、授業中に自分の席についたまま、列ごとに行われたようです。もちろん息子は声を出せず、先生からの個室でのテストの提案はいっさいありませんでした。息子も 「あの先生はきらいだから、音読テストなんて受けたくない」 と言うので、私の方からもお願いをしませんでした。ペーパーテストの点数は安定していましたが、英語の評定は「3」に下がりました。
《父親のサポート》
主人のことを書くのを忘れていましたが、実は、息子にとってお父さんの存在は大きいのです。男の子って、中学生くらいになると、母親と一緒にいるのを見られるのをいやがります。かといって、緘黙児が一人で新しい集団に入っていくのはとても大変です。1年生のときは、土日のクラブに参加する際、いつも父親がいっしょに学校に行って付き添っていました。部活の大会があるときも、父親が1日付き添って、一緒に弁当を食べたり、他の部員たちとコミュニケーションを図っていました。息子がすんなり卓球部に馴染むことができたのには、父親の力が大きかったと思っています。2年生になって父親は少しずつ離れ、クラブには息子が一人で参加するようになりましたが、大会時には欠かさず応援に行っていました。
|
|
|
朋花
|
題名:
学校・・・
投稿日時: 2006-12-07 00:59:24
|
|
登録日時: 投稿記事数:
|
みなさん、こんばんは。 みちさん親子の取り組みを 読ませていただきました。 クラス編成や 環境の変化って大きいですね。 ひとつひとつ積み重ねて ご家族で乗り切ってこられたのですね。
息子は春から小学生になりますが 就学のことで まだ少し迷いがあります。
今のところ、公立の普通級+通級ということで決まっています。 それが、1学年20人、担任は9年間持ち上がり という 小さな学校で二次募集をすることを知って、そちらも考えています。
小さな集団でゆったりのびのびと・・・というスタイルが息子には 合っていると思ったのですが、気の合わない子や相性の良くない 先生だったら クラス替えなしというのは、学校がつらいものになります。
どうしても合わないなら 学区の小学校に行けばいいことですが 転校というのも 彼らには特に大変なものです。
その前に、合格しないといけないんですけどね^^;
|
|
|
みち
|
題名:
朋花さんへ
投稿日時: 2006-12-07 23:44:39
|
|
登録日時:2013-10-18 04:45:31 投稿記事数: 255
|
学校選びって賭けですよね。
大きな学校、小さな学校、それぞれにいいところ、悪いところがありますよね。入ってみなければわからないこともありますが、私は結局は 「人」 なのではないかと思います。「わかってくださる先生がいらっしゃるかどうか」ということが大きいような気がします。いじめっ子はどこにでもいます。でも、担任の先生がしっかりと子どもを守ってくれたら、乗り切っていけると思います。
あの手この手で情報収集をして、配慮が必要な子どもに対する学校側の姿勢のようなものを、探ることはできないでしょうか?私は、相談機関を探すときや中学進学前には、匿名、偽名であちこち電話をかけまくりました。「そちらの学校についていろいろとお聞きしたいんですが・・・」と電話をかけると、大体は教頭先生など、責任のある先生にかわります。トップの考え方を探ることができれば、なんとなく学校全体の雰囲気がつかめます。電話だけではわかりにくい面もありますが、なんとなく直感で 「いい感じ」 と思ったところが、私の場合は結果的に選んで正解でした。最後は「賭け」ですけどね・・・。
|
|
|
199 件の記事
|
←
1
...
3
4
5
6
7
8
9
...
20
→
|