フルプレイ動画part6「イベントで出会った緘黙児」

動画(10分34秒)

※ 再生後、動画の下段に設定ボタン(歯車)が表示される場合、画質などを調整できます。最高720pの高画質で見ることができます。

コメント

栞について

栞というキャラクターを作ったのには、二人の目的がありました。 一つは、緘黙児は自分だけではないことを、ぴちぴちに実感させるためです。 単にイベントで他の緘黙児を見たというだけでなく、特定の緘黙児と深く関わらせることで、 自分以外にも緘黙の子がいると実感させようとしたのでした。

もう一つは、緘黙児であるぴちぴちが、他の緘黙児に会い、第三者の視点から緘黙を見たらどう感じるかを描いてみたかったためです。 緘黙児が緘黙を第三者の視点から見るなんて、緘黙のイベントにでも参加しない限りあまりないだろうと思うので、描いてみたかったのでした (ただ、同級生や同学年に緘黙児がいたという当事者や経験者も時々いらっしゃいます)。

栞は、私が特に気に入っているキャラクターの一人です。 昔の私に似ているからなのか、可愛く思えてなりません。

主訴は不登校(0分51秒頃~)

ぴちぴちの場合、緘黙ではないかということで、相談機関にかかったのでした(part1参照)。 一方、栞の場合、不登校のことで専門家に相談したところ、緘黙が分かったというかたちになっています。 ぴちぴちの場合、主訴は緘黙だったのに対し、栞の場合、不登校だったわけです。

一昔前の日本の論文だったと思うのですが、相談機関では緘黙が主訴になることはあまりなく、 むしろ、他の問題が主訴で相談機関にかかったところ、 緘黙であることが明らかになることが多いという話を読んだ覚えがあります。 緘黙の認知度が上がったとも言われる今日では、このあたりに変化はあるのでしょうか。

ピックアップ!石版の文

  • スモールステップの取り組みは、専門用語で言うところの行動療法である。 英国では場所をそのままにして、人を少しずつ入れていくスライディング・インという手法がよく取り入れられている。 米国では近年、学校に似せた環境で1週間集中的に緘黙児への行動療法を行う取り組みが広がっている。
  • 緘黙支援で行なわれている介入は行動療法のみではない。 年齢が上の子の場合、認知行動療法という方法もある。日本では伝統的に遊戯療法が広く行なわれてきた。
  • 緘黙でも、見知らぬ人が相手だとかえって話しやすい場合がある。 転校や進学で見知らぬ人ばかりの環境に入ったのをきっかけに緘黙症状が軽快したという人も多い。