フルプレイ動画part10「勇気の剣」

動画(16分35秒)

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成長した緘黙児が母親の救出に向かう、最終章

いよいよ最終章、ブラックサタン編が始まります。 物語のスケールを大きくする目的で無理やり作った、どう見ても蛇足の章です。 スモールステップの取り組みは、いったいどこへ……?

ただ、このスモールステップの取り組みこそが、緘黙児が母親の救出に向かうという着想のヒントになりました。 緘黙児が家から離れ、母親がいない場所で話せるように少しずつ持っていく取り組みを描いているうちに、 なんだか親離れを見ているように思えたのです。 ならば、取り組みで成長した緘黙児が、今度は母親を助けるストーリーを作ってみようと思いついたのでした。 part10 では、とってつけたかのように、ぴちぴちの成長が描かれています。

スモールステップの取り組みは、人間的な成長を促す目的で行なわれるものではありません。 ですが、物語としては、取り組みを通じて緘黙児が成長したところを描きたくなってしまいます。

電話について(1分34秒頃~)

なんと、ぴちぴちは、自分から警察に電話をすると言い出しました。 ぴちぴちはスモールステップで話せるようになってきていますし、そのことにより、自信や積極性も出てきたのかもしれません。

電話では、自宅という、多くの緘黙児者にとって安心できる場所で話すこともできます(固定電話は特にそうです)。 自宅での電話の発話は、緘黙児者にとっては、学校などでの発話に比べるとハードルが低い人もいるかもしれません。 イギリスの本 The selective mutism resource manual 第2版 では、最初は電話で、次いで直に人と会って話をするスモールステップの取り組みの仕方が示されています。

とはいえ、場面緘黙症や、いわゆる後遺症がある人にとって、電話は鬼門でしょう。

「変な玉」とは(11分46秒頃~)

「変な玉」は、スライムの親玉や不安など、中ボス戦で勝った後に入手してきたアイテムです。 心当たりのない方は、これまでの動画を見返してみてください。 part1 と part5 以外では、毎回1つずつ入手していました。

なお、勇気の女神は part1 の冒頭で登場していました。 挿入歌では女神がひどい言われようで、ちょっと可愛そうです。

サッ州かんもく支援グループ(14分8秒頃~)

私がこのゲームを作っていた当時、全国で地域密着型の緘黙のグループが増えていました。 そこで、このゲームでは、そうした地域のグループも作ってみました。

また、このような地域のグループと全国的な緘黙団体がコラボして催しを開くこともありました。 この点も、ゲームでは表現しています。

当時は、これからは地域密着型の緘黙グループが次々に増えていくのだろうかと思っていました。 ですが、ここのところ、グループの増加は頭打ちにあります。

なお、「緘黙RPG 3D」版では、「トットリ 白うさぎの会」「緘黙組」が名前だけですが登場します。

挿入歌情報

挿入歌「枯れない花」 唄:芹澤ミナミ(姫羅樹 玲)様 作詞:芹澤ミナミ様 作曲:KOUICHI様

魔王魂様の、歌もの素材です。かなりの人気曲で、YouTube には関連動画が多数投稿されています。

◇ YouTube「魔王魂 枯れない花 」で検索  (新しいウィンドウで開く

ピックアップ!石版の文

  • 緘黙がある人は、克服しようという勇気がない人ではない。 勇気を出しても、そう声が出ないのが緘黙である。
  • オランダやフランスには Luiderslot という緘黙児に行動療法を行うためのパソコンゲームがある。 「勇敢であれ」「話すことを恐れてはいけない」が、ゲームのテーマだそうだ。